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先輩が〇〇シリーズ

原作: その他 (原作: ペルソナ4) 作者: 雷鳴
目次

先輩と拘束

これは仕置きだった。
いくら自分を庇う為とは言え、自身が死ぬかも知れないところに身を乗り出してくるような危ない後輩への。
数時間前、ダンジョン帰りにそのことについて苦言を呈したら(本当に普段こんな事は言わないのだが、目に余ったので)生意気にも不満そうな顔をしたので、そのまま帰さず自宅に連れて来て拘束した。
今夜はたまたま家に誰もいないのが幸いした。普段でも気を付けて逢瀬を重ねているが、ここまで明らかなことをすると、突然部屋に来られた時に隠しようがないからだ。
話が逸れた。とにかく、持てる"知識"をフル活用して拘束された完二は、口さえもタオルで戒められ、唸り声程度しか上げられず、後孔にはバイブが挿入されている。
日頃の開発が功を奏して、気持ち良いがイキたいのにイケない、そんな状況に追い込まれているようだ。
『ふぐぐ、んぐうぅ…』と微かにだが鳴いていて、完二のモノといえば刺激に耐えかね熱く勃ち上がっているが、可哀想に放置され、床に擦りつけようにも、うつ伏せになろうとした瞬間、すぐさま肩や腰を軽く蹴られ仰向けに寝転がされる。
「いいか完二、オレは怒ってる」
『んんん、ぐうううぅ』
「お前がオレを心配なようにオレもお前が心配なんだ。なのにお前は聞かない。なら身体に教えるしかないと思うんだ。分かるだろ?」
『んんんんん!!』
わぁ怖い、と冷静な自分が脳内で呟いた。
快楽もあるだろうが怒りに頭に血が上った真っ赤な顔で、タオルも噛みちぎらん勢いでグニグニ噛んでいるのが見える。
まあどこぞの映画宜しく小さいハンカチーフを丸めて突っ込んだ上でタオルで巻いたので、流石にそうそうどうにかなる口枷ではないが…
単機で暴走族を潰しただけはあるな、気迫が違う…と思った。
まあ今ビビって拘束を外せば間違いなく殴られるのは分かっていたので、鳴上は決して折れなかった。何よりこれは躾でもある。負けてなどいられない。
「お前は殴ったって意味ないからな。それにオレは暴力なんて振るいたくないし…だからたっぷり気持ちよくなって反省しような、完二!」
と言ってニッコリ笑えば、『ブチ殺すぞてめぇ!!』とも聞こえそうな『んんんんんんんん!!』という唸り声を上げた。

とにかく今入れているバイブのスイッチを操作してみる。
これは3段階式のよくあるバイブだが、れっきとした男性向けで、つまり前立腺開発に持ってこいの代物で、
柔らかい黒いシリコンに覆われた本体は絶妙な角度と先端の丸い形で、的確に前立腺を捏ねくり回すように出来ており、
時間をかけて開発するなら弱、
ほどほどに開発されているならば中、
そして徹底的にイキまくる為の強、の3段階にスイッチ一つで切り替わるようになっている。
学生が手を出すにはかなりの値段がしたが…完二とのプレイを夢見て買っておいて良かった。
躾ついでに新作おもちゃを試す機会を得られてウキウキしている自分には、鳴上は全く気付いていなかったのだった……

今はまだ弱でスイッチが入っている状態だ。
これでもじっくりナカで前立腺が捏ね回されている事だろう…長時間かければナカがグズグズトロトロになり、その頃には完二はイキたくてイキたくて仕方なくなっている筈だ。そして涙を溜めた目でウルウルと見つめながらこう言うに違いない。
『せんぱい…オレが悪かったっす…反省しました…なんで、どうかオレのケツ使ってください。先輩のでめちゃくちゃ突いて気持ちよくして欲しいっす…♡』と!
フフフ涎が出そうだ……
いやしかし、今日は平日だし、完二も遅くなろうとも家に帰さなければならない。
となると次の中ならば———
『は、はへ、せんぱい…っ、ナカ気持ちよくて、もう、すぐイッちまいそうっす….こんなのでイキたくない、せんぱいの欲しいっす…』と懇願される感じだろうか。
中の方が当然刺激が強くなる、というのもこのバイブは先端部が振動するだけでなく、段階に応じて細かな動きも加わるからだ!
中ならばまさしく指先で捏ねくり回しているような感じになるだろう。となると、弱よりも早く仕上がるのは自明の理。
うーん、中もなかなか素晴らしい。
ならば強にしたとすれば……
『んんんんんん!!け、ケツがッバカになる♡またイクッ!!やだ、こんなオモチャでっ…あっあっあっイクイクやだ先輩見ないでええっ!!(ビクビクーーー』
という塩梅だろうか。フフフ…妄想ですっかりオレのまでギンギンになってしまった。
強ならば中よりも更に刺激が強く、また動きも大きくなり、イキ倒す事間違いなし。
オモチャに翻弄されイカされまくる完二を視姦する。良いじゃないか。普段は若さも手伝ってついすぐ入れてしまうが、挿入を焦らすプレイには丁度いい強度かも知れない。
まだ妄想の段階だというのにここまで捗るとは…良いオモチャだなこれは。

と鳴上が感心する横で、完二はそのバイブに苦しめられる真っ最中であった。


『ふ…ぐうぅぅ…』
「おっとダメだぞ」
『ぐうぅ〜…』
またうつ伏せになろうとするのを無理に仰向けにする。
顔を覗き込めば視線はふいっと逸らされてしまったが、首から上に熱を昇らせていた。怒りによるものばかりではないだろう。
数十分は経ったが、始めの方に比べてやや抵抗が弱まり、時々下半身がビクビクッと痙攣したりもするので、徐々に快楽に負けてきているのだろうと推察された。
完二のモノがタラタラと蜜を溢し続けているのは見えていた。
「気持ちいいのか完二、コレが?」
バイブに触れ軽く抜き差ししてみればまた痙攣し悶えた。
完二の表情に葛藤が見える。
そろそろ降参か?とは思いつつも、気付かなかったフリをして、しれっとスイッチを中に切り替えた。
『!!!』
衝撃に耐えるように、身体が丸まったり、伸びたりを繰り返す。
「ハハハ、お前まで何かのオモチャみたいだな」
『ううううー、ううううー』
切羽詰まった表情になりブンブンと首を振ってアピールしている。「気持ちよくないのか?」と聞いたがそれには微妙な反応を寄越した。
そんな筈がないのは当然分かっている。
弱に比べて圧倒的に刺激が強く、ナカも捏ねくり回されているに違いないのだ。

「…それとも謝る気にでもなったか?」
と聞けば、しばらくの逡巡の後、ゆっくり肯くような仕草をしたので、口枷を解いてやる。
途端咽せてしばらく咳き込んだ。
『っっっ……先輩、オレは、間違ったことは、したと思ってないっす』
息も絶え絶えに言う。なんせ未だに後孔に収まった機械は駆動を続けている。
「それは『だって、だってアンタに何かあったら、アンタが居なくなるようなことになったら…オレは、オレらは…
アンタが救ったからオレらはいるんだ。』
「…それは、オレからしてもそうだ。完二、お前が普段怪我をするのでも生きた心地がしないのに、もしも死んでしまったりしたら…しかも、オレを庇ったせいでそうなったなら…って思うと怖いんだよ」
『先輩……はっ、ひ!』
完二の腰を押さえつけ、バイブに手を伸ばす。
「お前はお前自身の価値を分かってないよ」
パチンとスイッチが切り替わる。
少し腹が立っていた。
『あっあっあっあっ…ああああ〜〜!!』
完二の叫声を阻めるものは何もない。
『うううぅぅぅ〜〜ッ先輩……せんぱいぃ……やだ…こんなのでイくのいやっす、なあ!』
「うるさい」
ビクッと肩を跳ねさせ、同時に顔を青ざめさせる。可哀想に。でもこれはお前が悪い。間違いなくお前が悪い。
冷静な判断を失っているのは分かっている。けれどどうしようもなかった。頭の中も胸の中も熱い何かが煮え滾っていた。それは怒りだった。
『〜〜〜ッいやだ、いやだ、こんなのいやだ…っ』
「いいよ、好きにイッたらいい。気持ちいいだろ?」
『こんなの気持ちよくない…っ!先輩と一緒じゃねえと…』
「へ〜え」
手を付かない土下座のような格好で唸る完二の下半身に腕を突っ込み触る。お前のここはしっかり反応してるじゃないか。オレのはもう萎えてしまっているのに。


嘘つきめ。


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