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先輩が〇〇シリーズ

原作: その他 (原作: ペルソナ4) 作者: 雷鳴
目次

先輩が見舞いに来てくれたけど何か企んでいる

前日の帰宅後から発熱していた完二は、翌日学校を休む事にし、昼頃まで惰眠を貪った。
昼食後再び寝て、夕方起きてみると37度ほどの微熱になっていた。
明日は登校出来そうだと思っていたところ、母から来客の知らせを受けた。
『身体の調子はどうだ?』
先輩の鳴上である。
「見舞いに来てくれたんすね。ありがとうございます。…けどてっきりオレは、先輩は見舞いに来ないタイプの人だと思ってました」
『そうかな、どうして?』
先輩ならきっと、こっちが「風邪が感染るといけないから」というのを見越して、相手に気負わせない為にそもそも見舞うことをしなさそうだなと。
翌日朝顔を見せたら、ほっとした顔をして『良かった、風邪は治ったみたいだな』と言うタイプに思っていたと。
完二がそういうと、鳴上は薄く微笑んで『オレはそこまで気を回すタイプじゃないよ』と言いながらも、手土産を取り出した。
ホームランバーとコーラである。
「何でコーラなんか?」
『オレの家では風邪引くとビタミン系レモンドリンクか、コーラなんだ。意外と馬鹿に出来ないぞ、刃牙にも載ってたし』
と軽い調子で渡してくるので、それならと有り難く受け取り、まずはホームランバーに手をつけた。
「熱は大分下がりました。昨日はもっと高くてしんどかったんすけど、今日この調子なら明日は大丈夫そうっす」
『そうか、それは良かった。汗かいたんじゃないか』
「まあ…けどついさっき起き抜けに拭いて、着替えもしたっすよ。熱出たつってもそこまでとは思ったけど、お袋がしとけって」
『そう…じゃ、大丈夫そうだな』
そう応えて、鳴上が小さく笑ったので完二は気になった。
『ちょっと頼みがあって来たんだ』
「頼み…元気になってからなんじゃダメなんすか?」
『まぁな。まずこれを見てくれ』
というと、普段は背負っていないリュックから何かしらを取り出した。
小さいパッケージに入った指サックのようなものと、タオルが2枚、ウエットティッシュが1パック、ペーパーティッシュが1箱だ。
「何すかこれ」
『オレ、病院で清掃のバイトをしてるんだけど、そこでたまたま見つけて、興味が湧いて教えてもらったんだ。これ歯磨き道具なんだって』
と、指サックを指して言う。
指先の部分にブラシと歯磨き粉が付いており、歯ブラシでは危険があり磨きにくい状態の患者に使う物だ。
『使ってみたかったけど自分にはやりにくいし、菜々子は小学生でも、もう人に歯磨きしてもらうような年齢じゃないし。堂島さんに言うのもなんだかなと思って。
女子にってのは、セクハラみたいでとんでもないだろ。……って考えたら完二かなって』
「いや何で!?」
『風邪引いてるなら身支度がやり辛いだろうと思ったんだ。お母さんはしてくれるだろうけど仕事もあるしさ。ってことで頼むよ』
「い…いやぁ…流石に先輩でも口の中触らせるのは恥ずかしいし、歯磨きぐれー、歯ブラシ使えば…」
『けどホームランバー食べただろ?』
急に語気を強くして鳴上は言った。そしてにっこり。口だけで笑っている。
ここで完二は嵌められた事に気付いた。
「てめっ…」
『まあ悪いようにはしないさ。ただの興味本位だし、二度やるつもりもないよ。アイスのお礼だと思ってさ』
そう言いくるめられると、完二にはもう鳴上への良い反論が思い付かなかった。


「マジでこの姿勢でやるんすか先輩」
『そうだ』
今完二は、正座をした鳴上の太腿を枕に、仰向けに寝た状態になっている。
男に膝枕をしてもらっているような状況なのと、改めてこれから自分の口内を弄られる事になるのを、完二は恥ずかしく思った。
『無茶はさせないさ。ほらあーん』
「あ、あー…」
促され口を開ける。すかさず鳴上の指先が侵入した。
前歯から順に、まさしく歯ブラシで磨くように指先が左右や上下に擦られる。
『そうだ。もし気持ちの悪いところとか、痛いところがあったら手を挙げてくれ』
などと、今度は楽しさを隠しきれない笑顔で言った。
(気持ち悪いってのはねーけど……)
完二はブラシが歯茎や頬の内側など、歯以外の場所に当たるたびに、くすぐったいような気持ちが良いような感じがした。
そこから更に微かに快感が広がっていくような感触がし、自分のその状態に戸惑いながらも鳴上に伝えるのは恥ずかしく、黙ってされるがままになっている。
鳴上は抵抗を示さない完二に満足そうな表情を向けてくる。
そのうち歯の外側が磨き終わり、内側に移ろうとしたところで完二は急にきた刺激に腰を浮かせる事になる。
「っ…?!」
ブラシが微かに舌先を擦った瞬間、ぞくりとした快感が下腹部を走った。
『どうした、痛かったりしたか?』
「は、ふぁ…何も、ないっふ…」
そう応えつつ、それから時々舌にブラシが絡む度腰をびくつかせてしまう。
(なんだこれ…っ……口の中がジワジワして…)
不味い予感がしたが、完二がハッキリ抵抗しないうちに、次々と刺激が与えられる。
「んん…じゅるっ、あっ…はあぁ、ふあ…」
(普段こんなことねぇのに…横側擦られてもやべえし、表面擦られるのも…っ)
流石に堪らず片手を挙げた。しかし鳴上は気付いていないのか変わらず擦り続ける。
完二の吐息が段々と甘さを帯びていく。
「〜〜〜あっ、はあ、んあ…っ、ふうぅ…」
鳴上の太腿を叩いてみても止まらない、止めてくれない。
こちらを見下ろしているはずのその表情は前髪に隠れ、伺い知ることが出来ない。
唾液が出るせいではっきり発音も出来ず、完二は悶え続けた。
どれくらいの時間が経ったかも分からないまま、一度指が抜かれて、完二はやっとその荒い呼吸を治める事が出来た。
「せ、先輩…もう終わりに」
『まだ下の歯が終わったところだ。上もしないと』
表情が見えないままやや早口にそう言い、簡単に口の周りをウェットティッシュで拭うと、作業を再開した。
右上の奥歯から順に磨かれて行くが、先程までの丁寧さは無く、性急さをもって上下左右にブラシが動かされる。
当然頬の内側、歯茎への刺激も強いものになり、もう身体の反応も声も…溶け出した顔も、抑えることが出来ない。
「ああぁ、ああ…ふうぅぅ……♡」
特に上顎の内側がいけない。
デコボコしたその窪みを、ブラシで遠慮なく擦られる度高い声が上がった。
手を投げ出しておけず、両方ともで鳴上の太腿にしがみつく。脚が震えばたつく。涙まで出てきた気がする。
確かな快感に完二の一物も反応を示し、部屋着のスウェットを柔らかく押し上げ、窮屈そうにテントを形成していた。
鳴上がそれに気付いていない筈はないのに、その手は止まる様子がない。
最早、歯磨きの為の作業ではなかった。
「っうぅ、ふうぅ、んんんんっっ!!!♡♡♡」
一際高い声が出た瞬間、突き抜けるような快感が襲い来て、同時に、あの独特の匂いを感じた。
腰がガクガク揺れるのに合わせ、テントの頂点がじわじわと濃い色に染まった。
口からブラシが抜かれ、浮き上がりっぱなしだった腰を床に降ろし、ゼエゼエと荒い息を吐いた。
完二は蕩けた表情のまま、
鳴上は何も応えない。
「せんぱ…んおお!?♡♡」
スウェットの上から、イッたばかりで敏感な一物が遠慮なく擦られる。
「あ、ああっ先輩、ダメダメ、イッた、イッたとこだから…っ!!」
『まさかここを触りもしないでイクとは思わなかったぞ』
「あっあんっ…だって、気持ちいくて困るのにやめてくれないから……っ
ダメ、やめて、やめて、先輩…またイク…ッ」
『良いぞ、イけ』
「ああああああイクーーっ♡♡」
ビクビクと腰を突き上げ、震わせ、また絶頂する。スウェットはもう履いていられないほど変色し、臭気を放ち、目も当てられない有様だ。
完二は電池の切れたロボットのようにがくんと項垂れるとそのまま目を瞑り、荒い呼吸を繰り返した。流石に続けて果てると負荷が大きく、さっきまでのようには軽口は言えない。
鳴上は、完二のその姿に充てられたのか、ここでやっと上気した頬を晒し、興奮を隠せない目で完二の顔を見下ろす。
『可愛いよ。…気持ち良かった?』
完二はただ頷くことしか出来ない。
『完二の性感帯が口の中だなんて思ってなかったよ。びっくりした……』
オレも今日初めて知ったと、まだ微妙に溶けた頭で完二は考える。
その上同じ高校に通う、普段先輩と呼び親しむ同性相手とこんなことになろうとは。
「気持ち…悪りぃ……」
『えっ、あっ熱上がってきちゃった?!ごめん!とにかく体温測ってみようか』
布団近くに置いていた体温計を拾って差し出してくる。のっそりした動きでそれを受け取り、測定し始める。
その様子を見つつ、鳴上は続けた。
『今まで自分で歯磨きしてて気付かなかった?』
「いや…特には……親にしてもらってたようなトシの頃でも、こんな事になった覚え無いし…本当に今日初めてこんなことになって…はあ、穴掘って埋まりてぇ」
『そこまで恥ずかしがらなくても良いだろう』
満足そうに笑う。
『オレは完二の初めてが貰えて嬉しいよ』
「何気持ち悪いこと言ってんすか……」
鳴上が頭の上で声を立てて笑った。うるさい。顔を顰める。
体温計の音が鳴った。37度5分。若干だが上がっている。
「アンタのせいで明日も休むことになったらどうしてくれるんすか」
『その時はまた見舞いに来るよ』
「来んな帰れ」
『嫌われちゃったなぁ』
困ったように笑って頬を掻くのを、完二は下から見上げた。
『けど、あれだな。口の中がイイって事は良い事だぞ完二』
「はぁ、どういうことっすか」
『フェラすると相手も気持ち良いだけじゃなく自分も…』
「オレに野郎のをしゃぶれってか、ふざけんな」
ギロッと睨むと、鳴上は流石にやや決まり悪そうに笑った。
けど、と完二は聞き取れるかどうか怪しいくらいの小声で呟く。
「舐めるのは無理だけど…またコレされるのは…良いかな」
『本当か?その時はオレがするから、絶対呼んでくれよな』
流石に枕を投げ付けた。
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