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純愛

ジャンル: 現実世界(恋愛) 作者: 志部谷孝仁
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きっかけ

新入社員の子たちが入社してから、早2か月という
月日が流れた。
それまでの間は何も大したことは起こりもしなかったし、
起こるはずもなかった。
そして今日も、自分のため息から1日がスタートする。
しかし、そんな変わらない日が一変しとんでもない人生に変わるのもすぐそこだった。
「今日も、普通におわったな。」
と独り言を言っている自分の後ろから、けんじが叫んでくる。
「おーーーいちょっとまって!!!」
自分を呼んでいるのだと気づき後ろを振り返る。
けんじは満面な笑みで自分にこう言った。
「今度、うちの家で新人2人と宅呑みするからさ、お前も来いよ」
珍しく誘われたので、ちょっとはびっくりもしたものの
せっかくの誘いはやはり断れない。
「あっ・・まぁいいよ」
と引きつり笑いで返事をする。
それを見たけんじが、俺の顔を不思議そうに眺めながら日時を自分に教えてくれた。
当日、仕事が終わりけんじの家へと向かう。
コンビニによりお酒を買いあと数分というところで
あの新入社員の女の子の一人と出会った。
ここで初めての会話をすることになる。
名前や出身地、趣味や仕事のことなど、
女の子の名前はれいという。出身地は俺と一緒ではなく
俺の1個となりだった。
趣味は料理をつくることと音楽を聴くことらしい。
俺が聞いた話と全く違っていて笑ってしまった。
けんじの家についてさっそくけんじから
「お前ら仲良かったけ?」と言われるが
俺はとっさに「いやそんなに」と答えてしまった。
飲み会が進むにつれ話は盛り上がり、高校時代の馬鹿話をしたり、好きなものの話や、上司の悪口を言っていた。
「そういえば、フロントの部長と料理長って確か社内恋愛してたらしいね」
私がこういうと、意外にもみんなこういう話は聞いているらしくいろんな名前の人たちがどんどん挙げられていった。
飲み会も終盤に差し掛かり、今日はここでお開きにすることになった。
「ごちそうさまでした。またよろしくお願いします。」
と女ん子二人は出ていった。
自分自身、今日の吞み会はさほど期待していなかったがかなり楽しかった。
「けんじありがとな」
私は、うつむきながらけんじに礼を言う。
けんじから一言だけ「気にすんなよありがとな」
はじめて人とかわす酒はうまいことに気付いた。
なんか今日は、見える世界が違う。
華やかでにぎやかで、とてもみんなが楽しそうに見えた。
俺は、たったこのことだけで人生が楽しい思っている。
同期がいることもたのしい何もかもが楽しい。
俺は人生を謳歌している。俺は、空に浮かぶ星を見ながら
「人生、最高!!!!!」
と叫ぶのだった。そこから一通のメールが入る。
主任の須川さんからだった。
「お疲れ様。明日の出勤、朝食になったからよろしく」
俺は、今までのテンションが地獄にたたき落されるかのようにうなだれるのだった。
時計を見ると、時間はAM2:00だった。
朝食の出勤に時間は、AM5:30からだった。
とりあえずどうするか考えていた時、さっきの吞み会をしたときに自分と話していた女の子がコンビニから出てきた。
「お疲れ様です」声が重なるようにお互いがあいさつをした。
さっきの吞み会がとても楽しかったこと伝え、朝食勤務に変わったことを伝えると、
「うちに来ますか?」といわれ最初は戸惑ったが、
きつかったのでお願いすることにした。
歩きながら、ただただ歩きながら、趣味の話をしていた。
さっきの女の子名前はれいでこの子がれみ。
すごく紛らわしい間違えそうだなと内心思いながら
話していた。
家について、酔いが回ったのか俺はそのままベッドに倒れこんでしまった。
そこからの記憶がない。そしてAM5:00に目が覚める。


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