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ラブライブ短編集

原作: ラブライブ! 作者: エミーールにハマーール
目次

18話

台所にて

海未「えーと確か、紅茶はここに置いてあると希が....あ、ありました。」

彼の好きな紅茶とおせんべいとクッキー。今日はスーパーで買って帰りましたが、いつもこの三点は私の家に常備してあ ります。
彼曰く、おせんべいの塩辛さと紅茶の甘みがマッチして、口の中が綺麗になった状態でクッキーを放り込むのが俺のルー ティン らしいです。



裕「おっ、ティータイムの時間だな。」



海未「私も着替えてくるので、先に始めていてください。」

裕「うん、わかった」








部屋にて


海未「ふう.なるべく早く戻らないと」
なんでかと言われたら.彼は必ず私を待っててくれるんです。 お菓子を開けるのも、紅茶に手をつけるのも.

俺は猫舌だから時間おいて冷ましてるの と彼は言いますが. 
彼なりのさりげない優しさが、とても嬉しいんです。







リビングにて

海未「お待たせしました。さ、食べましょうか」


裕「ふふふ.俺の宴が始まるぜ 」


海未「なんですかそれは.」


穂乃果と彼はお菓子を食べるスピードが速いのです。
だからあらかじめことりと私のは別に分けてるんです。 そうしないと2人に食べられますからね.


裕「うん、やっぱりこれだなあ 」


海未「もう、お行儀が悪いですよ ゆっくり食べなさい 」




私もいつの間にか、この3点セットの虜になってしまいました。 作詞で行き詰まったとき、勉強をしてて疲れたとき、稽古の後で少しお腹が空いたとき.

この3点セットが優しく私を迎えてくれます。

まるで.すぐそばにあなたを感じれるくらいに。


20分後



裕「なんか眠くなってきた.」



海未「少しお昼寝しますか 」


裕「そうしようかな.なんだかんだで先輩後輩と2日続けてお泊まりしてたからな,今日はいつも一緒にいる海未とお 泊まりだから安心したのかも。」



海未「向こうの部屋で寝ますか 」



裕「どうしようかなー.海未は今から何かするつもりなのか 」



海未「私は作詞をしようかなと思ってます。」



裕「それなら邪魔しちゃ悪いし向こうで寝るよ。40分たったら起こしてくれないか 」

海未「わかりました。」












海未「次はリリホワの新曲.ですよね。どんなテーマにしましょうか」

恋愛. 青春.




今の私の気持ちは.

私が今書きたいのは.




海未「.よし。書きましょうか。」






私はあなたをずっと.見つめていたいのです。朝も昼も夜も.毎日



海未「見つめていたいの.毎日あなたを.朝から夜まで.」


あなたのさりげない仕草が私に優しさを感じさせるのです。



海未「さりげない仕草だけど.優しさを感じる時.幸せになれる.気がしたのそうなの.」


もし私とあなたがずっとそばにいれたら、お互いの心が今よりもっと、寄り添っていくことができるのでしょうか

海未「そばにいたら.互いの心寄り添っていくのでしょう」

私はあなたとずっと.2人で.


海未「そしてずっと2人で夢.あたためて追いかけていくのでしょう」
あなたがしてくれた私にしてくれた素敵なこと、いつも数えてるんです。貴方はとても優しくて.誰にでも優しく て.
私は嫉妬しちゃいそうになります。だから数えてしまうんですよね。確認したいのです。



海未「素敵なこと、いつも数えてるの.貴方から受けとった愛の鼓動が」



海未「私を守ってる気がしてると言いたくて.腕を引っ張ってみたの.」カリカリ





海未「ふう.とりあえずは1番の歌詞ができました.」




ポタ.ポタ.



何か目から.





海未「あれ. 私、何で泣いてるんですか. 」




おかしいです、おかしいですよ.


ん..
あれ..



海未「きゃっ //」


裕「わっ ご、ごめん海未 」
目を開けたすぐ前に、海未の顔があった。

海未「い、いえ 」
裕「でもなんで俺の顔覗き込んでたんだ 」
海未「起こそうとして近づいたらタイミング悪く.//」
裕「あ、なるほどね.」
海未「それよりももう5時ですよ。ご飯の準備しますね。」


裕「じゃあ俺も餃子の皮包むの手伝うか~」

海未「久しぶりですね、2人で餃子を包むなんて」クスクス

裕「ほんとにな うまくできるかな.」



海未「大丈夫ですよ、私がまた1から教えますから。」




台所にて


裕「よし、だんだん慣れてきた」

海未「久しぶりにしては上手じゃないですか」

裕「俺は餃子の皮を包む天才だから 」

海未「ふふ、なんですかそれ」
懐かしいです。子供の頃はよく一緒に作ってましたね。 あれからお互い成長して. この瞬間がずっと続いてくれたらいいのに.


裕「なあ海未」


海未「はい 」



裕「目が赤いけど、どうかしたのか 」


海未「え. 」


裕「何か悲しいことでもあったのか 俺で良ければ聞くけど.」




私が悲しいときはいつもすぐ気付いてくれるんですよね。
何か魔法でも使ってるんでしょうか といつも不思議に思います。



海未「大丈夫ですよ、大したことではないですし.」



裕「海未はそんな大したことでは泣いたりしないだろ。何年一緒にいると思ってるんだ」



穂乃果やことりと喧嘩して辛いとか、お稽古でお母様に叱られて悲しいとか.そういう悲しさではないんです。 
何よりも辛くて悲しくて、誰よりも愛しいあなたには絶対に話せない。


それが恋心なんでしょうね。


海未「本当に.大丈夫ですから。心配してくれてありがとうございます。」 


裕「..そっか。」







話せたらどんなに楽なんだろう。

たった一言、好きって言うだけなのに。








1時間後


裕「それじゃ、いただきます。」



海未「いただきます。」


裕「..うまいっ 」


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