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始まりは···

原作: その他 (原作:ルームシェア素顔の彼love days) 作者: WMW
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始まりは···3話


次の日紗菜は早くに和人の部屋を訪れ、昨日のお礼をした。

紗菜「朝早くすみません。管理会社に行って鍵を返したら出勤します。大変お世話になりました。」

和人「これも縁だ。心配だからホテル探したら連絡よこしなさい。」

手帳に小鳥遊邸の住所、和人の携帯の番号を書いて渡した。

紗菜「ありがとうございます。それでは失礼します。」

和人「気を付けるんだぞ。」

紗菜「はい。」

とスーツケースをタクシーにのせ、去っていった。

千尋「あの子帰ったんですか?」

和人「マンションの鍵を返して仕事に行くらしい。」

創一「大丈夫なのかアイツ。」

裕介「大丈夫じゃないの?案外しっかりしてそうだし。」

和人「ホテル探したら連絡するようには言っといたよ。」

文太「遠慮の塊みたいなかんじだけどね。」

大輔「セナさんバタバタですね。」

和人「事情が事情だからなぁ」

皆「事情?」

和人「まぁ必要あったら話すよ。」

裕介「まぁそうだね。朝ごはんにしようか。」

と小鳥遊邸の皆は朝ごはんになりました。
それからメンバーも出勤やら、学校にいって、夕方。

紗菜「あの··昨日はお世話になりました。広瀬紗菜です。ホテルが見つかったので連絡しました。」

和人「大変だったな。ホテルが見つかって何よりだが仕事場通うのに大丈夫か?危険な道とかないか?」

紗菜「大丈夫です。仕事場に近いですし、結構大きい道を通るので


和人「だが困った時は誰かにたよるんだぞ。家に来ても構わない。」

紗菜「ありがとうございます。それでは。」

滞在先のホテルを告げ電話を切った。

夕方皆が帰宅したので、夕飯時にその話をした。

和人「紗菜がホテル見つかったそうだ。駅前の海南ホテルだと。マンションを見つけるまでそこにいるらしい。」

千尋「宿泊代バカにならないだろう?」

裕介「素泊まりのビジネスホテルだとしても3~4千円てとこ?」

文太「一ヶ月なんていたらここの家賃の倍以上」

大輔「頼ってくれたら良かったのに。」

創一「会ってすぐは無理だろ。アイツ女なんだし。それより、飯とか通勤は問題ないのか?」

裕介「なんやかんや創ちゃんは一番過保護だねー」

文太「気分は娘を嫁に出す、お父さん。」

創一「誰が親父だよ。」

和人「まぁ一応case closedって事で様子をみよう。」

六本木アートフォーラム

ここは紗菜が働いている仕事場。ドタバタから早くも数日過ぎた。

紗菜「あきちゃーんお疲れ様!コーヒーのも!」

今声をかけたのは同じ部署の椿アキオ。物腰柔らかでミステリアスな男性社員だ。主に女子達からお姉さんの様にしたわれている。

アキオ「紗菜ちゃんホテルはどう?不便はなぁい?」

紗菜「快適とまでは言わないけど、シャワーあるし、レストランも近くに結構あるから。」

アキオ「そう。あら何か騒がしいわね。」

紗菜「今日集まりとかあったっけ?」

アキオ「そう言えば紗菜ちゃんが帰って来る前にあった企画会議で、通ったプレゼンの打ち合わせが今日だったわね。」

紗菜「私もやりたい」

アキオ「帰ってきたばっかりじゃない。それに紗菜ちゃんに参加されたら皆勝ち目ないわ」

紗菜「そんな事ないよ。でもさ、どんどんやらないと止まっちゃうきがして。」

アキオ「あわてんぼさんね。」

紗菜「あきちゃん帰りパスタ食べにいかない?」

アキオ「いいわよ。それじゃ戻りましょ。」

仕事終わりレストランでパスタに舌鼓をうった。

紗菜「美味しいね。私のトマトの味濃厚だよ。」

アキオ「私のはバジルの香りが鼻に抜けてさっぱりしてるわよ。」

紗菜「仕事上がりのご褒美になるね。」

アキオ「そうね。」

とのんびり堪能して紗菜はホテルへ。へ?えっー?

「海南ホテル仮説受付」
と書いた看板とテントが張られている。何故?ホテルに帰ってシャワーを浴びたいのに。と言う気持ちを押さえ問いただした。

紗菜「どうしたんですか?中には入れないんですか?」

ホテルマン「申し訳ありませんが、只今警察の方から立ち入りを禁止されておりまして。」

紗菜「荷物をとるだけもできないんですか?」

ホテルマン「はい。現在許可がおりておらず警察関係者以外立ち入れないと。」

紗菜「そんな。」

ホテルマン「他のお客様には別のホテルにご移動いただきました。急ではありますが、何卒ご了承下さい。」

紗菜「分かりました。荷物が取りにこられる様になったら連絡下さい。」

ホテルマン「勝手ながらご不便おかけいたします。」

紗菜「(··どうしよう?スーツはほとんどホテルにあるボストンバッグの中だし、駅のロッカーに預けたスーツケースに仕事の服あったかな?早く何とかしないと。まず駅にスーツケース取りに行く?ん~空いてるお店にスーツ買いに行ってあとはネット喫茶にとまって、、先にスーツだ!)」

紗菜はブティックに急いだ。
貴重品とか通帳、クレカは持ってて良かった。と少し安堵しつつ道を早歩きする。

紗菜「(確かこの先にレディースのスーツがある所とちょっと行った所にネット喫茶が··)」

急いだが夜の10時過ぎ流石に店はしまっていた。

紗菜「嘘?じゃー駅に急がなきゃ。」

また来た道を駆け抜けて駅へ向かう。

終電が着てしまったら駅も閉まってしまう。急がないと。
気持ちだけがあせった。
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