ネット喫茶.com

オリジナル小説や二次創作、エッセイ等、自由に投稿できるサイトです。

メニュー

始まりは···

原作: その他 (原作:ルームシェア素顔の彼love days) 作者: WMW
目次

始まりは···142話

紗菜「ンック··ゲホッ」

砂原「目を見て話してみろよ。」

お腹に響く位の低い声に紗菜は首をふった。

紗菜「でき··ヒッ··ゲホッま··せん。ゲホッ··クスッ」

ずっと紗菜の小さな肩が泣きながら震えていた。本当なら背中をさすって「もういい」と言ってやりたい。だがあんなにも裏切られて傷ついたのに、また同じ事をしようとした(砂原はそう思っている)のを許す事はできなかった。

家の中、、▽▽▽に先程警察署で紗菜の話を聞いていた同僚►►から着信。

▽▽▽「はい。」

►►「さっきの子気になってちょっと調べたんだ。東京の会社に電話して聞いたら呼び出しか何かで、こちらの役所に来たみたいだな。」

▽▽▽「それで?」

►►「個人情報だのどうのでなかなか役所の奴口を割らなかったんだが、元々住んでいた家の奴らが生活保護申請したらしくて、さっきの子は私は娘ではないと言って、役所では中学までの事はこちらに載ってるんだから、名前や何かが変わろうが親をみるのは義務だろう?って話が平行線になったらしい。」

▽▽▽「役所からはどうしたか分かるか?」

►►「病院に向かって検査をしてたみたいだ。それからここに来てさっきの話しになったんだが。」

▽▽▽「ならあの子もしかして··ありがとう!恩に着る」

►►「従姉妹何だろ?ちゃんと真っ直ぐな道に戻してやれ」

▽▽▽は急いでランクルに向かった。一向に話しは進んでないようだ。

コンコン。ドアをノックした。

▽▽▽「すみませんいいですか?」

砂原「ああ。」

▽▽▽「君、苦しかったろう?一人で立ち向かって行ったんだもんな。」

砂原「どういう事ですか?」

▽▽▽「役所から会社に電話着たんだろ?だからこっちに来たんだよな。広瀬家の娘じゃないと言うのを証明するのに。」

砂原「どうして勝手に」

紗菜「ずっと··迷惑ッかけているのに··また繰り返しゲホッ··ごめん··ンック··なさい。ゲホッゲホッ」

▽▽▽「ほら家に入って。中で落ち着いて話そうな。」

二人「お邪魔します。」

▽▽▽「ソファ座って。こんなに泣き腫らして。しゃーしておぎな。(冷しておきな)」

紗菜「ありゲホッが··とうございます。」

···カチャ·····

紗菜「クスッ··クッ」

▽▽▽「泣きすぎ。」

砂原「電話があった時にすぐ話せば良かっただろ。」

紗菜「会社に電話着たから··またそこから色々ゲホッ··調べられたりンック··手当たり次第に嗅ぎ回られなくなかった。ヒッ··ンッゲホッゲホッ」

▽▽▽「なぁ翠臣もう入っていいんじゃないか?」

玄関で入ろうか迷っていたようだ。

翠臣「そっと帰って来たんだけど。」

▽▽▽「俺警察だからな。」

翠臣「紗菜ちゃん、もう私はどうであれ智也がいるじゃないの。」

と紗菜を抱き寄せた。

紗菜「イヤダ··せっかくゲホッきょ··うだいって分かったのに。みんな··大切ゲホッなのにクスッ··兄妹の証拠··いっぱいあるのにンック··紙切れ一枚にケホッ勝てない。スンッごめんなさい」

砂原「この泣き虫が!いい加減目を見ろ。(砂原紗菜の顔を上に向かせ目をグッとみながら1つ1つ言い聞かせた)いいか?俺達はお前にとっての切り札だ。どっからどう調べても血は繋がってるし、三人が遺伝的に引っ張ってる同じ所もあるだろう?紙切れ一枚に勝てない?勝負札も持たずに勝手な事するからだ。一人でなんか背負うな。そんな紙切れ握りつぶしてやる。顔洗ってこい。」

紗菜「ごめん··なさい」

翠臣「ほら右側に洗面台あるから。タオルこれ使いなさい。」

紗菜「ありがンッ··ケホッとう」

翠臣「私ご飯作るわね。」

数分後····

紗菜「あっ」

砂原「なんだ」

紗菜「あの··」

紗菜がタオルで目を隠している。

砂原「隠すなんて今更だ。泣き腫らし目なんてみなれてる。」

紗菜「腫れてません。ごめんなさい。コンタクト流しちゃいました。」

▽▽▽「目悪いの?」

紗菜「あっいえその···」

砂原「あーめんどくさい!」

バサッ。紗菜からタオルをとりあげた。

紗菜ちゃん「お兄ちゃん!」

▽▽▽「あー綺麗だなぁ翠臣と同じ目の色か。お兄さんも?」

砂原「俺もだ。腕にも三兄弟同じホクロがある。」

▽▽▽「本当DNA強いなぁ。あっすみませんずっときいてなかった。自己紹介しませんか?」

翠臣「私、椿翠臣よ」

▽▽▽「そりゃ知ってる。俺は椿健吾」

砂原「砂原智也二人の上司でも有ります。」

翠臣「大丈夫よ智也、一番年上だからタメ語で」

砂原「翠臣お前な。」

健吾「従兄弟だしいいじゃないですか。で君は紗菜ちゃんだね。俺と同業者なんだって?」

紗菜「違います。兄達の部下です。」

翠臣「本当真面目ね。じゃご飯にしましょ。」

でご飯も終わる頃

健吾「それしか食べないのか?それで警察の仕事出切る?」

砂原「だからニューヨークだけなんだ。そのコート称号ついてる。」

紗菜「裏にしてた方は制服です。」

健吾「えっ特注の制服?凄いね。この階級は?」

紗菜「日本のおまわりさんの一番下です。」

健吾「Siri*****の意味教えて。」

Siri「お調べできませんでした。」

(↑すみませんSiriのお返事テキトーにかいてます。)

紗菜「何故検索してみたんですか?」

翠臣「紗菜ちゃんが誤魔化すからよ。」

砂原「巡査部長と警部補の間だったな。」

健吾「10コ下の子にすぐ抜かれるなぁ。俺警部補だから。これはいい自慢になりそうだ。従兄弟一気に増えたし。」










目次

※会員登録するとコメントが書き込める様になります。