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始まりは···

原作: その他 (原作:ルームシェア素顔の彼love days) 作者: WMW
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始まりは···87話

次の朝早くに起きて準備をしている紗菜。

千尋「やっぱりか。空港に送る。荷物はここのだけ?」

紗菜「お早うございます。大丈夫です。タクシーでいきます。」

千尋「素直になりなさい。それからこの手紙車で読むといい。いくよ。」

紗菜「ですが、、」

千尋「行くよ。途中で朝食とらないと。」

紗菜「すみません··宜しくお願いします。ごめんなさい。いってきます。」

千尋「まったく。家じゃなくて、本当なら皆に言う挨拶だぞ。」

紗菜「はい。でも今は、、お兄ちゃんや裕介さんの顔見られません。」

二人車に乗り込んだ。

裕介「行っちゃったね。」

砂原「帰って来たら甘やかしてやらないとな。」

楠本「お兄ちゃん組は手厚いフォローだな。裕介君にしっかり甘やかして貰おう。」

和人「裕介と二人じゃ頼りないからなぁ」

文太「だから俺達もいるの。」

創一「全員男だけどな。」

大輔「役割分担ですね。」

砂原「ありがとう。紗菜の家族になってくれて。」

裕介「智兄と祐也さんがいないと困るけどね。」

和人「皆揃ってやっとだな。智也八年間よくやったな。」

楠本「八年前中学生を養子にしたいと言われた時は驚いたが、凄い奴だ。」

砂原「だがもっと理解して守ってやらなきゃならない。まだ俺は未熟だ。」

和人「分かったら朝メシにするぞ。まぁ千尋の事だ、大丈夫だろう(小鳥遊邸1恐ろしいから)」

車の中

紗菜「クスッン··ック··」

千尋「今更ないてる場合?」

紗菜「ごめ··んなさい。ゲホッ私··」

千尋ちょっと車を止め、智也に電話をかけスピーカーにしといた。

千尋「家にいるうちにどうして素直にぶつかりあわなかった?」

紗菜「どうやっ··ゲホッて話していいか分からなくてクスッ··私が··」

千尋「私が?」

紗菜「私が妹ですなんて··ンクッいえ··ない。」

千尋「本当の事をいいなさい。そう思うにも理由があるだろう?」

紗菜「でもそれを言ったら··」

千尋「智也さんが傷つく?君自分を足枷だとでも思っているのか!8年間智也さんのどこをみてきたんだ?」

紗菜「だってそうじゃないですか。ゲホッ私を引き取らなかったら··クスッ··私が声をかけたりしなかったら··お兄ちゃんはお兄ちゃんの人生をもっと選べてたはずなのに··」

千尋「紗菜がいたからじゃない。智也さんは智也さんが選んだ道にちゃんといるんだよ。そこに紗菜が家族で加わっただけだ。それから裕介はただ単に墓参りいこうと言った訳じゃない。紗菜と関わる人ともきちんと家族になりたいからって言ってお兄さん達にお願いしてたんだ。」

紗菜「家族··」

千尋「勿論無理強いではない。でも君が頑なに自分の事を話さないからお兄さんや裕介が踏み込めなくなってしまうんだろう?手紙読んだか?」

紗菜「まだ··」

紗菜手紙を開く

紗菜、ごめんね。帰って来るときは迎えに行くから俺に連絡して。笑顔で帰って来てほしい。気をつけて行ってらっしゃい。裕介

紗菜「責める言葉なんて何処にもない··」

千尋「笑顔で帰って来いと書いてあるのに、泣いて出発なんかするな。ほら携帯」

紗菜「えっけいた··ずっと繋げてなんですか」

千尋「みんな心配してるんだ。」

砂原「紗菜。はぁ··まったくお前は!帰ってきたら承知しない。覚悟して俺の所に来い」

紗菜「ゲホッ、ヒクッお兄ちゃん··ごめんなさい」

砂原「俺も悪かった。だが紗菜の考えは根本から間違ってる。子育てしなおしだいいな。」

楠本「子育てはないだろう。泣いたりするな。堂々と行っておいで。」

紗菜「はい。」

裕介「紗菜、ちぃちゃんにちゃんと高いモーニングねだるんだよ。帰りは俺が空港行くからね。愛してる」

紗菜「ありがとうございます。私もです··千尋さんありがとうございました。」

千尋「これで元気にいけるな。じゃ送ってくるよ。」

砂原「宜しくな。それから私もですじゃなくきちんと言葉でつたえなさい。」

紗菜「ですが··えっと··」

千尋「5秒耳を塞いでる」

紗菜「裕介さん愛してます。」

千尋「ふっ」

裕介「ありがとうでもこっち携帯スピーカーなんだ。」

紗菜「あっ千尋さん」

千尋「俺は耳を塞いでいたぞ。小鳥邸の皆は知らないが。」

楠本「ほら、高級フレンチでも食って行ってこい」

紗菜「はい。行ってきます。」

千尋「これで本当に出発。まだまだ素直ではないが良くできた。行こうか」

と千尋が頭をポンポンとしてくれた。

紗菜「私の大切な家族··宜しくお願いします。」

千尋「ああ。わかった。」

空港に行く前に朝ごはんを食べ、心配症な千尋に小説やら雑誌を渡され飛行機に乗り込んだ。

千尋「無事に飛び立ったぞ。今から帰るよ」

裕介「ありがとう。まさか千尋が紗菜を叱ると思わなかったけど、お陰で紗菜の気持ちが知れたと思う。」

千尋「叱ってない。逃げ場なくしただけ。じゃなきゃ素直にならないだろう。」

裕介「そうだね。気をつけて帰ってきてよ。後、智也さん達も無事に出かけていったよ。」

千尋「ゆくゆくはそこに紗菜も入れたらいいな。海でも眺めて帰る。じゃーな。」

裕介「はいよ。感謝してるよ千尋」

千尋「高級な酒でも奢れ」

裕介「分かった。あとで。」

千尋「あっ昼いらない。」

って事で千尋は海沿いをブラブラして帰宅。












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