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始まりは···

原作: その他 (原作:ルームシェア素顔の彼love days) 作者: WMW
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始まりは···12話

るキッチン。千尋が朝食を作っている。

紗菜「おはようございます。私も何かやらせて下さい。」

千尋「良く眠っていた様だね。でも縁側で船を漕ぐのはあぶない。」

紗菜「すみません。何だかほわほわっとしてしまって。」

千尋「女の子だし、俺達より体力はないからしかたないか。ほら、ミルクどうぞ。」

紗菜「ありがとうございます。」

千尋「飲みながらでいいから、ブロッコリー見てくれる?」

紗菜「はい。」

千尋「昨日はガッツリだったから今日はお腹に優しいものにしたんだ。」

紗菜「美味しそうなブロッコリースープですね。」

千尋「茎は筋をとって酢味噌あえにしてある。これもなかなかいけるよ。」

と楊枝に刺して渡してくれた。

紗菜「美味しい」

千尋「良かった。あとは皆起こしてくれる?」

紗菜「はい。」

千尋「あと、裕介にお礼忘れないように。」

紗菜「私何かしたんですか?」

千尋「君、和室に寝ながら移動したの?」

紗菜「また運んでもらったんですか?」

紗菜は顔から炎が吹き出す勢いで恥ずかしくなった。

紗菜「大変ご迷惑おかけしました。」

千尋「じゃお願いね。」

紗菜はまず三階にいき、和人を起こした。それから2階の創一、文太、大輔、裕介と。

紗菜「桜庭さん、朝ご飯です。」

「···」

部屋からは何も応答がないようだ。

紗菜「清田さん、桜庭さんいないみたいですが。。」

大輔「アトリエにいるんじゃないですか?」

紗菜「アトリエ?私入っていいんですか?」

創一「お前アトリエに行ったことねーの?」

紗菜「アトリエの場所は最初に聞いたんですが··」

文太「行ってみたら?」

紗菜「はい。行ってきます。」

リビング

和人「おはよう。紗菜と裕介どうした?」

大輔「アトリエにいきました。」

創一「部屋に裕介さんいないって。」

千尋「裕介個展に出す絵を描いてるからな。」

アトリエ

ドアを開け、1つの部屋の前で足を止めた。油絵の具の匂いがしている。

紗菜「(ここかな?)」

トントン控えめにノックをしてみると何時もの明るい声で返事が来た。

裕介「はいよー。」

紗菜「桜庭さん、朝ご飯です。」

裕介「入って来ていいよ。」

紗菜「でも邪魔になるので、、」

裕介「いいからおいで。感想ききたいんだ。」

紗菜「失礼します。」

裕介「おっはよー。これ今描いてたんだけど、、」

紗菜「私絵は良くわからなくて。それなのに、感想なんて生意気な事言えません。」

裕介「あはは。紗菜ちゃん真面目すぎ。見たまま、見えたままでいいよ。」

紗菜「なら私··この青にすいこまれたいです。気持ちが落ち着いてきます。それから、この一筋の光が永遠ならいいのにっておもいます。」

裕介「永遠か。」

裕介はその絵に「eternal line」とかいた。

紗菜「えっ題名ですか?」

裕介「命名者は紗菜ちゃんね。よし、朝ご飯いこっか。ちぃちゃんが入れてくれたミルク美味しいでしょ?」

紗菜「どうして分かるんですか?」

裕介「子猫の匂いするから。」

紗菜「乳くさいって事ですか?」

裕介「違うよ。ホッとしたってこと。ちぃちゃんのミルクはさ、黒糖入りなんだ。ほろ苦い黒糖の匂いもする。」

紗菜「私は油絵の匂いが··」

裕介「初めて?」

紗菜「絵の具しか触れる機会はなかったので。」

裕介「じゃあ暫くはその匂いがお鼻をくすぐるかな。」

紗菜「そうなんですか。」

リビング

裕介「おはよー」

和人「先に食べてたぞ。」

裕介「あーごめん、ごめん、」

紗菜「桜庭さん、ご飯とスープ」

裕介「ありがとう。そろそろ裕介の方呼んで欲しいなぁ和兄の呼び方は切り替えるの早かったのに。」

和人「俺だって結構苦労したぞ。」

紗菜「名前呼びする習慣があまりなかったんで。」

裕介「で?かえてくれないの?」

文太「俺も栗巻さんって言われるの仕事かと思っちゃう。」

創一「名字だとちょっと隔てがあるみたいだぞ。」

千尋「菊原は発音しにくいだろう?」

大輔「俺の顔朝比奈ってより、夜比奈なんで」

↑何が言いたいかってみんな本当は名前呼んでほしい。

和人「お前達言い訳が後半戦頓珍漢だぞ。」

裕介「まぁいいやたのしみぃーにしてるね。」

とプレッシャーな朝ご飯が終わった。

紗菜「行ってきます。」

和人と千尋以外が出勤と学校。

和人「コンサート前か?」

千尋「あっそう言えばそうでした。5日後です。後で皆にチケットわたしますね。」

和人「またそんなギリギリに。バックアップしてやれるように早めに言いなさいと言っただろう?」

千尋「和人さんが先に気がついてくれるんで。」

↑いつも地方コンサートとか、コンクールなどの報告をギリギリまで忘れてる人。

和人「しっかりしてくれ。ジューリーさん(千尋のピアノの師匠。本名は小早川正男さんですが、とってもいかついおば··おね··おかまさん?)怖いんだから。」

千尋「小早川さんが怖いのは見た目と野太い声だけです。」

和人「コンサートであったら伝えておくな。」

千尋「駄目です。練習後に美味しいケーキ食べられなくなるんで」

和人「ご褒美目的か?」

千尋「はい。」

和人「最近お前もなかなか飄々としてきたな。」

千尋「ルームメイトに、Mr.飄々かがいるので。」

和人「まぁいい影響としておこう。」

そして千尋はアトリエでピアノ練習。
和人は自室で連載中のコラムを仕上げにいきました。

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