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バカとテストと転校生

原作: その他 (原作:バカとテストと召喚獣) 作者: のんの
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第九問④

「ねえ、智也。鳳さんと知り合いなの?」



 後ろから明久の声。
 俺とこの金髪が親しく (?) していたのが気になったのだろう。



「……ああ。この金髪チビは中学時代の同級生なんだ。……残念なことにな」


「誰が金髪チビだ! それに残念とはどういう意味だ!」



 この金髪チビの名は、鳳 杏璃 (おおとり あんり) 。先程も言ったように、中学時代の同級生でもある。

 中学を卒業するときに、少し離れた高校に進学するとは聞いていたが、まさか文月学園だったとは。



「早く教科を選択してください」



 横から高橋先生の注意が入る。

 こういうタイプは、怒らせると怖そうだから、早いとこ教科を決めちまわないと。



「おい金髪。ここは総合科目で決着をつけないか?」


「誰が金髪かっ! ……まあいい、貴様を倒し、今日こそ私の方が格上だと証明してやる! 試獣召喚!」


「……はいはい、試獣召喚っと」



 掛け声とともに現れる互いの召喚獣。

 俺の召喚獣は、Bクラス戦と同様、漆黒の鎧とハルバードを装備したもの。

 対する金髪、もとい鳳の召喚獣は、



「……お前、召喚獣も小っちゃいんだな」


「なっ!? う、うるさい!」



 俺の召喚獣よりも若干小さな鳳の召喚獣。ちなみに装備は、白銀の鎧と槍。両方とも派手な装飾が施され
ている。




総合科目

Aクラス鳳杏璃
       3926点
    VS

Fクラス竜崎智也
       3834点




 点数は少し俺の方が低いが、実戦経験の多さを含めると、まあ互角といったところだろう。



「くたばれっ!」



 鳳の召喚獣は、素早く突っ込んでくると、槍で攻撃してくる。

 俺はそれをハルバードでいなし、一旦距離を取った。



「ちぃっ! おとなしく死ね! 竜崎智也!」


「悪いな。そう簡単に負けるわけにはいかないんだ」


「ふん、私だってFクラスなんかに負けるわけにはいかないんだ。……ハァッ!」



 鳳の召喚獣は一気に距離をつめ、素早い突きを連続で繰り出してくる。



「っ!? くそっ!」



 少し対応が遅れてしまい、一撃もらってしまう。

 だが、鳳の攻撃は単調なリズムで繰り出される為、一度コツを掴めば、かわすのは簡単だった。

 鳳の攻撃をかわしつつ、反撃の機を待つ。



「……っ! らぁぁ!」


「ちぃ!?」



 一瞬できた鳳の隙。それを見逃さず、斬撃を加える。

 すると、鳳の召喚獣は、体勢を整えるためか、後ろに跳んだ。




総合科目

Aクラス鳳杏璃
       1497点
    VS

Fクラス竜崎智也
       1485点




 残された点数はほぼ互角。そろそろ決着がつくか。



「ふんっ! なかなかやるではないか、竜崎智也」


「そりゃどうも。お前もさすがだよ。小学生とは思えないぐらいだ」


「だれが小学生だっ! 私はれっきとした高校生だ!」


「そうか、悪い気付かなかった」


「ぐっ! ……ふ、ふふ、そんな減らず口を聞けるのも今だけだぞ、竜崎智也」


「はいはい。ほら、さっさと構えろよ」


「…………本気女装写真」


「ぐはっ!? お、お前、何故それを?」


「隙あり!」


「……っ! く、くそぉぉぉぉぉぉっ!?」




総合科目

Aクラス鳳杏璃
       1497点
    VS

Fクラス竜崎智也
          0点
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