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原作: ラブライブ! 作者: ミカサ
目次

新年度初ミーティング♪

音ノ木坂学院高校アイドル研究部の部室では、新年度初のミーティングが行われていた。現在の部員は新3年生の高坂穂乃果、南ことり、園田海未。新2年生の小泉花陽、西木野真姫、星空凛である。今日は10日後に講堂で行われる新入生歓迎会に向けての話し合いであった。
新入生歓迎会は音ノ木坂の数少ない全部活動が参加し、新入生の前で部の紹介をする場となっている。前年度にラブライブ!で優勝し、音ノ木の廃校を救った功績のあるアイドル研究部は、新入生歓迎会に参加する全部活動の中ではトリになっていた。
「GREEDY!!それいいよぉ!!カッコいい!!ね?海未ちゃん、ことりちゃん??」
穂乃果は新しいグループ名にとても満足した様子で、ことりお手製のマカロンを食べながら海未とことりに問いかけた。
「うん!ことりもいいと思う!」とことりも穂乃果が持参した「和菓子屋穂むら」のお饅頭を食べながら答えた。
「私も素敵な名前だと思いますよ。」
海未も同じく満足げに微笑みながら答えたのだった。
それを聞いた花陽、真姫、凛は片手にスナック菓子を持ちながらガッツポーズで顔を見合わせた。
花陽はいったんおしぼりで手を拭き、部のノートパソコンに新曲が入ったCDをセットした。
「新入生歓迎会は、2曲披露しようと思ってるんだ。1曲目はSTART:DASH!!のサビの手前までで暗転。そこから衣装と照明を変えて2曲目の新曲披露って流れを考えてるの。」
「明日よ変われ♪」ことりが歌い出し、
「希望に変われ♪」海未が歌い出し、
「眩しい光に照らされて変われ〜・・START!!
ってとこだよね!ここで暗転?」歌い出した後、穂乃果が花陽に問いかけた。
「うん。START:DASH!!は制服のままで、暗転で早着替えできるくらいの衣装でいきたいなーって。」
「いいですね。新入生に向けてがメインですから、START:DASH!!から始まるのは良いと思います。」花陽の答えに海未は感想を付け加えた。
「じゃ、まずは真姫ちゃんが歌ってるデモテープを聴いてほしいな。歌詞はさっき配ったプリントに載せてるから。その後、凛ちゃんが振り付けした動画もあるんだ。」
「凛の自信作だにゃ!」
「おぉ〜。ワクワクするよぉ♪♪」
穂乃果はお饅頭を食べながら目をキラキラさせ、ワクワクが止まらない様子だった。
花陽はノートパソコンのキーを押し、新曲が部室に流れ出した。
花陽、真姫、凛はマカロンをつまみながら、穂乃果、ことり、海未が真剣に聴いている姿を緊張しながら見ていた。
曲が最後まで流れ終わると、部室は一瞬沈黙の空間になったが、穂乃果が立ち上がり、
「凄くいいよぉ!難しそうだけど凄く新しいしカッコいい!!歌詞が花陽ちゃんで曲が真姫ちゃんのコンビ、実は最強だったんだね!!穂乃果、感動!!」と大絶賛であった。
「ことり、もう衣装のイメージできちゃったんですけど♪ちょっと歌いこなすの難しそうだけど、頑張りたいって思うな!」
「まさかのラップ・・というやつですか・・。これは至難の業ですが、私達なら培った経験値できっと乗り越えられるでしょう。」
ことりと海未からも好評価をもらえたので、花陽、真姫、凛の3人は思わずその場で抱き合った。
「3人に気に入ってもらえてよかったね!」
「やったにゃー!!」
「努力の甲斐があったわ!!」
「あ、じゃぁ次にダンス動画観てほしいにゃ!!」
そう言いながら凛はノートパソコンの画面上のフォルダに入れてあった動画を再生すると、
動画を観ている途中で穂乃果、ことり、海未の3人は思わず感想が出てしまっていた。
「は、早い!!これ、音全部拾ってるよね??カッコいいけど早い!!」
「た、たしかに早いね!カッコいいけど難しそう!」
「ですが振り付け自体はラップ以外のパートは動きにパターンがあるので、ラップの振り付けさえこなせれば後は難しくはないでしょう。凛、サビはあえて覚えやすい振り付けにしているのでしょう?」
少し戸惑う穂乃果とことりに比べて海未は冷静に考察していた。
「わー、海未ちゃんさすがだにゃ!サビは観てくれてる人達が凛達と一緒に踊れるような振り付けを意識したにゃ!」
「海未ちゃんよく観てるなぁ。穂乃果なんか普通に一般目線だよぉ。」
「これ、あと10日で歌も踊りもできるのかな?ことり、ちょっと不安かも〜。」
動画が終わっても穂乃果はスナック菓子を片手に何回か再生させていた。
花陽はお饅頭を凛と真姫に手渡しながら、これからの予定を伝えだした。
「新入生歓迎会に向けての明日からの練習メニューだけど、朝練は必要だと思うの。朝練でダンスの練習、夕方から歌の練習でいこうかなって考えてるんだけどどうかな?ダンスがものになってきたら歌いながらの練習に変えていくかんじで。」
「これだけの内容だと、体力作りは確実自主練ということになりますね。穂乃果、明日から早朝は走りますよ。」
「えーーー!!って言いたいところだけど、これは本気にならなくちゃ追いつかないよね。
海未ちゃん、朝起こしてねっ。お願いっ!」
「しょうがありませんね。ことりも一緒にどうですか?走るコースをことりの家の前を通るようにしますよ?」
「わ〜、海未ちゃんありがとう!ことりも海未ちゃん達と一緒に体力づくりしたいな!」
「そうと決まれば明日から練習あるのみだねっ!!」
穂乃果はスナック菓子を片手にやる気充分だった。
「ことりは今日帰ってから衣装のデザイン描いてくるから、みんなにも手伝ってほしいなっ。」ことりもスナック菓子をつまみながらやる気充分であった。
花陽、真姫、凛は、お饅頭を食べながら今日の
ミーティングがまとまり前へ一本踏み出せたことへの喜びを噛み締めていた。
「これで、進んでいくんだね。」
「とうとう6人で最初の一歩を踏み出したにゃ!!頑張るにゃー!!」
「まさにスタートダッシュだわ。」
部室にはやる気に満ちた晴れやかな空間が立ち込める中、ミーティング中、ずっと気になっていたがあえて気にしないようにしていた海未が、さすがにもう無理だと立ち上がった。
「ひと言言わせてもらいます。」
「ん?海未ちゃんどうしたの〜?やだなぁ。そんな深刻な顔してぇ。」
穂乃果がマカロンを手に取り、笑いながら海未を見上げた。
「あなた達、お菓子の食べ過ぎです!!!スクールアイドルとして体型維持の自覚が全くないではありませんか!!いいですか?今後ミーティング中のお菓子は禁止です!!」






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