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Detective Hitman

原作: 名探偵コナン 作者: 豆太
目次

第16話『テスト』の時間  1時間目

次の日、殺センセーは、更に増えていた。倍の倍?

コナン「いや、増えすぎだろ!」
茅野「殺センセーどうしたんだろう?」
前原「なんか残像も雑になってね?」

そんな殺センセーを見ながら、コナンと渚は、昨日の学長の言っていた「E組はこのままでなくては困る」という言葉を思い出していた。

キーンコーン、カーンコーン

授業終了のチャイムが鳴ると、殺センセーは真っ赤な顔で倒れるように横になる。
生徒達はそんな殺センセーに下敷きなどであおいで熱をさましてあげていた。

中村「今なら殺れるかな?!」
岡島「なーんで、そんなに一生懸命に先生をがんばるんだよ。」

殺センセー「ヌルフフフフ、すべては、君たちのテストの点を上げるため、そうすれば・・・ヌルフフフ///////、もう先生なしではいられない、殺すなんてできないよ!ってなって、殺される危険もなくなり先生にはいいことづくめです!」

殺センセーがなぜかピンクになって喜ぶ中、生徒達はなんだか微妙な反応。

三村「でもさ、成績の方はそれなりでいいよな。」
矢田「うん・・なんたって暗殺すれば賞金100億だし。」
中村「ね。100億あれば成績悪くてもその後の人生バラ色だしね。」

そんな生徒達の反応に、
殺センセー「にゅや!そういう考えをしますか!!」

岡野「俺たちエンドのE組だぜ、殺センセー。」
三村「だな。テストより暗殺の方がよほど身近なチャンスなんだよな。」

生徒達がそんな弱腰なことに腹をたてたのか、少し暗い雰囲気で殺センセーがつぶやく
殺センセー「なるほど・・よくわかりました。」
三村「な、なにが?」
生徒達は、そんな殺センセーの異様な雰囲気に少しだけ冷や汗をかく。

そして、殺センセーの顔が紫の×になり、本格的に怒っていることがわかった。。
殺センセー「今の君たちには暗殺者の資格がありませんねえ。全員、校庭へでなさい!」



先生の顔色から、マジに怒っていることがわかった生徒達は、だまって校庭へ移動する。
杉野「いきなり校庭にでろなんて、どうしたんだ?殺せんせー?」
岡野「さ、さぁ?いきなり不機嫌になったよね?」

殺センセー「E組のシステムの上手いところは、一応救済措置が施されているところです。定期テストで学年186人中50位に入りなおかつ元の担任がクラス復帰を許可すれば差別されたこのE組から抜け出せる。だが、もともと成績最下位な上この劣悪な学習環境では、その条件を満たすのは難しすぎる。殆どのE組生徒は、救済の手すらつかめない負い目からエグい差別も受け入れてしまうそうだ。」

そこまで話すと、片岡がイリーナを呼んできたみたいだ。
イリーナ「なんなのよ、急に校庭に来いだなんて。」
すると、イリーナの後ろから、
哀「殺センセーを怒らせたんですって?」
コナンがFBIの電話で休み時間とともに教室をでていた哀を呼んできたみたいだ。

片岡「殺センセーが、ビッチ先生もコナンくんたちも呼べって!」
片岡はイリーナにざっと説明して、みんなのところに戻る。

そして、殺センセーは、何かを準備しながら、イリーナに話しかける。
殺センセー「イリーナ先生、プロの殺し屋として伺いますが・・」
イリーナ「な、何よ、急に?」
殺センセー「あなたは、何時も仕事をする時、用意するプランは、一つですか?」
イリーナ「ん?・・いいえ!本命のプランなんて、思った通りいくことの方が少ないわ。不測の事態に備えて、予備のプランをより綿密に作っておくのが暗殺の基本よ?」

殺センセー「では、次に烏丸先生、ナイフ術を生徒に教える時、重要なのは、第一撃だけですか?」
烏丸「第一撃は、もちろん最重要だが、次の動きも大切だ。強敵相手では、第一撃は高確率でかわされる。そのあとの第二撃、第三撃をいかに高性能で繰り出すかが勝敗を分ける。」

殺センセー「そうですか、では最後にコナンくん、FBIに捜査協力で、推理をするとき推理は一つだけですか?また、哀さん、FBIの科捜研では、考えられる死因は一つだけですか?」

コナン「一つだけなわけないぜ。考えられる推理は、少なくても3通りは考えるかな。事件の資料しかもらえなかった時はその倍は考えるようにしてるかな。」
哀「そうね。私も、考えられる死因は、一つじゃないわ。死体だけの情報がすべてじゃないし、現場の状況で一般的な考えられる死因の真逆になる可能性だってあるし、3通り4通り、解剖とかできず死体の資料だけになるとその倍は考えるかしら。」



前原「・・・で?結局、何がいいたいんだよ?殺センセー?」

前原がそういうと、殺センセーはその場でぐるぐる回りだした。

殺センセー「・・・そう。先生方とコナンくんたちの仰るように、自信を持てる次の手があるから自信に満ちた暗殺者になれる。対して君たちはどうでしょう。俺たちには暗殺があるからいいやと考えて勉強の目標を低くしているそれは劣等感の原因から目を背けているだけです。・・・」

殺センセーは、どんどんグルグル回るのが早くなる。
砂埃がすごい勢いで舞う。

殺センセー「もし、先生がこの教室からにげたなら・・もし、他の殺し屋が先に先生を殺したら?暗殺というよりどころを失った君たちには、E組の劣等感しか残らない。そんな危うい君たちに、先生からのアドバイスです!『第二の刃を持たざる者は、暗殺者の資格なし!』」

To be continue
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