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Detective Hitman

原作: 名探偵コナン 作者: 豆太
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第4話『過去』の時間 1時間目

質問タイムで生徒達が盛り上がっている時、
旧校舎の職員室にて。

殺センセー「ヌルフフフ、まずは、一緒に3年E組の生徒達に挨拶をしていただき、ありがとうございます。FBI捜査官、初めてお会いしました。とてもかっこよくて、私、とっても嫉妬しちゃいます!あ、握手してもらっていいですか?」

感情を何も隠さず話す殺センセーに呆気にとられる赤井、(はぁ・・)と頭をかかえる烏丸。

赤井「あぁ、俺も、月を破壊した生物に会えると思わなかった。こちらこそ、あの子たちをよろしく。」

殺センセー「で、前置きはともかく、さっきクラスの方では話してくれるまで待つといいましたが、たった今私の分身があなた方について調べたところ、気になることがわかりましてね。」

赤井は、何を言われるかとドキッと冷や汗をかく。

殺センセー「あなたがたの戸籍を、失礼ながら調べてみました。特別養子縁組はしっかりと不備がありませんでしたが、江戸川コナンと灰原哀、こちらの戸籍はどこを探してもみつかりませんでした。これは、どういうことでしょうか?」

烏丸「戸籍がない!赤井さん、どういうことですか!」

殺センセーの言葉に、烏丸は驚いた顔をして聞いた。
赤井は、思いつめた顔をした後、意を決したのか、前を向いて話だした。



赤井「そうだな、日本に戻る時点で、いつかこうなることは想定していた。だが思ったより早くに知られてしまうとは、ってか分身までできるのか、すごいな。」

殺センセー「お褒めにいただき光栄です!」
先生は嬉しそうに答える。

赤井「俺たちの出会いは7年前、俺はある組織に潜入していたところNOCだとばれて殺されそうになった時、当時小1だったコナン君の助言により、無事組織の魔の手から逃れることができた。」

烏丸「小1だと!!」
殺センセー「ほう、それは興味深い・・。」

赤井「助けてもらった後は、いろいろあってコナン君の遠い親戚という工藤新一という高校生の家に居候することになった。その工藤邸、両親は海外に住んでて、高校生一人で住んでいたみたいなんだ。だが、その高校生は探偵として活躍していたみたいなんだが、ある事件に巻き込まれたみたいで、その家には、居候の俺一人で住むようになった。その工藤邸の隣にすんでいたのが、阿賀佐博士という発明家で、そこに遠い親戚の子供として居候していたのが、哀君なんだ。」

殺センセー「ヌルフフフ、なんですかその仕組まれたような設定は!」

赤井「そう。引っかかることだらけだったから、俺は隣の阿賀佐博士の家を盗聴、監視することにした。そしたら、あることが分かった。」

烏丸「あることとは!」

赤井「コナン君は、その高校生の工藤新一が行方不明になったのと同時期に姿を現し、その工藤新一の幼馴染の毛利蘭という同級生の家に居候することになった。毛利さんのお家は探偵事務所で、コナン君のおかげで解決した事件がたくさんあることから、コナン君には何かあると仮定した。そして、哀の方は、その俺を消そうとした組織のブレーンの一人、コードネームはシェリーが組織から抜け出し姿を消した時期と同じ時期に姿をあらわした。また、そのシェリーは本名を宮野志保と言い、おれが組織に潜入していた時の恋人の宮野明美の妹でもあった。」

殺センセー「ヌルフフフ、かなり繋がってきましたね。」
烏丸「え、でも、同一人物にするにはかなり無理が・・・?」

赤井「烏丸がいうこともわかる、実は、志保が姿を消す前に組織の依頼で研究していた薬がある。それは、飲んだら99%の確立で死亡し、死体からは毒薬が見つからないという代物だった。だが、マウス実験において、志保はその1パーセントの確立で生き残り、なおかつ少し小さく、幼くなったマウスがいたみたいなんだ。そして、その実験結果がでた後にある事件で巻き込まれ口封じのために薬を飲まされたという工藤新一の死体が発見されないことから、工藤邸を調査した結果、なぜかこどもの服だけがなかったみたいなんだ。このことから志保は、工藤新一は薬の副作用で小さくなってまだ生きていると仮定した。だが、志保は組織にはこのことを伝えなかった。そして、そんな時期に志保の姉の明美が組織によって殺された。それを知った志保は、その薬を飲んで自殺しようとした。だが、新一同様、副作用により体が小さくなったことにより抜け出し、阿賀佐博士の家に逃げてきたみたいなんだ。」



そこまで話すと、殺センセーは顔を黒くして怒った顔になった。

殺センセー「すみません、赤井さんに怒っているわけではないのですが、その実験の目的や人間に投与している件は、哀さんは知っていたのでしょうか?」


殺センセーの迫力に額から汗が流れる。
赤井「嫌、あの子は、毒なんか作っているつもりはなかったと、実験段階での人間への投与は組織が勝手にやったことだと、言っていた。」

赤井がそういうと、殺センセーは黒から赤に顔色を変えた。
まだ怒っているようだが、赤井の話で少し落ち着いたようだ。

殺センセー「そうですか。ということは、コナン君は工藤新一、哀さんはシェリーこと宮野志保ということで間違いないのですか?」
赤井「あぁ、そうだ。」
烏丸「ですが、でもそれでなぜ今はアメリカで暮らすようになったのですか?」
    
 To be continue
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