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Detective Hitman

原作: 名探偵コナン 作者: 豆太
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第25話『転校生 「律」 』

殺センセーと、自立思考固定砲台を改造した次の日、

コナン達が教室に入ると、



改造した固定砲台の周りに、生徒達が集まっていた。







『おはようございます!みなさんvv』

集まってきた生徒達に、固定砲台は、全身を使って、笑顔で挨拶をしていた。



・・・・・!?





「「「「「えええぇぇぇぇぇ!!!!」」」」

そんな昨日とはまったく違った様子に、生徒達は目を飛び出すほど驚いていた。





すると、様子を見に来た殺センセーが、説明しだした。

殺センセー「親近感を出すために全身表示液晶と体、制服のソフト、すべて自作で、60万6千円。」

『こんな爽やかな一日を、みなさんと過ごせるなんて嬉しいですw』

殺センセー「豊かな表情と、明るい会話術、それを操る膨大なソフトと追加メモリ、同じく、110万3千円!」

「「「「転校生が、おかしな方向へ進化している!」」」」





コナン「あの部品たち、そんな値段するのかよ!」

哀「やっぱり、あの部品とか結構値が張るのよね」

そんなコナンと哀に茅野がびっくりする。

茅野「え、哀ちゃん達も手伝ったの?」



コナン「あぁ、殺センセーに呼び出されてさ。って言っても、主に作業したのは哀だけどな。」

哀「当たり前でしょ。あんな複雑な構造、あなたにできるわけないでしょ。」

コナン「は?爆弾何個も解体した俺によく言うぜ。」



そんなコナンの問題発言に、みんなびっくりしていた。



渚「ば、爆弾の解体!?」

コナン「はは、ちょっとな。」

杉野「いやいや、ちょっとじゃないだろ!」

コナン「・・・7年前と潜入捜査で、ちょっとな、なぜか爆弾と出会うことが多くて・・。」



(((いやいや、普通出会わないだろ!!!)))

哀「はぁ、馬鹿ね;」



コナンの(そこらへんの道端で見つけた。)みたいなテンションに、哀以外のクラス全員が一斉に心の中でツッコんだ。









そして、この日、自立思考固定砲台は、うたた寝していた菅谷に答えを教えて殺センセーに怒られたり、プラスチックで細かな造形物を作ったり、木村くんと将棋で戦って勝ったり、クラスのみんなとコミュニケーションをたくさん取りながら、とても楽しそうな学校生活を送っていた。



あまりにもみんなに人気だったため、なんだか殺センセーが拗ねていた。



片岡「後さ、この子の呼び方決めない?自立思考固定砲台って、いくらなんでも;」

原「そうね・・うーん、何か、一文字とって・・。」

不破「あ、じゃあ律は?」

木村「安直だな。」

不破「え~、かわいいよ!」

『り、つ・・律』

前原「お前は、それでいい?」



律「はいw!!では、律とお呼びください!」



様子を見ていた渚が、業と俺たちがいる席に来て話しかけた。

渚「なんとか、やっていけそうだね。」

業「う~ん、どうだろう、寺坂の言う通り、殺センセーのプログラム通り動いてるだけでしょ?機械自体に意思があるわけじゃない。あいつがこの先どうするかは、あいつを作った持ち主が決めることだよ。」

コナン「うん。そうだな。それこそその持ち主がまた改造してプログラムを変えたら、また・・・。」

哀「そうね。AIが世の中に浸透しないのは、そういうところにあるんでしょうね。」

渚「な、なんかいつの間にか大きな話になってない?」













そして、また次の日、学校へ行くと、律が持ち主の手によりまた表情のないAIになってしまっていた。



律『おはようごさいます。みなさん。』



一昨日の表情がなくロボット的な挨拶をする律に、生徒達はどこか悲しそうだった。



烏丸「生徒に危害を加えないという契約だが、「今後は、改良行為も危害とみなす」と言ってきた。君らもだ、彼女をしばって壊れでもしたら、賠償を請求するそうだ。持ち主の意向だ!従うしかない。」

殺センセー「持ち主とは、これまたやっかいで;。親よりも生徒の気持ちを尊重させたいんですがね。」





そして、授業がはじまり、クラス全員が、

(((またあのハタ迷惑な連続射撃がまた始まる。))と思っていると、

律のマシンガンが出てくるところが、ガン!バン!と開いたかと思うと、





そこからは大量の花びらと共に、とてもきれいな花束たちが現れた。

律『花を作る約束をしていました。殺センセーは、私のボディーに計985点の改良を施しました。その殆どは、マスターが不要だと判断し、削除、撤去、初期化してしまいました。しかし、学習したE組の状況から、私個人は、協調能力は暗殺に不可欠な要素だと判断し、消される前に、関連ソフトをメモリーの隅に隠しました。』



律が話す中、生徒達はだんだんと笑顔になっていく。そして、

殺センセー「すばらしい!!!つまり律さん、あなたは!」

律「はい!私の意志で、マスターに逆らいました!」



業「ふふ、やるねぇ。」

律「殺センセー、こういった行動を反抗期というのですよね。・・律は、いけない子でしょうか?」

律はもじもじしながら殺センセーに聞く。

殺センセー「とんでもない、中学3年生らしくて、おおいに結構です!

殺センセーは、丸のついた顔になる。



そして、正式に、ハレてE組の転校生として迎えられた律。

これで、E組全員で29人となった。





To be continue
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