ネット喫茶.com

オリジナル小説や二次創作、エッセイ等、自由に投稿できるサイトです。

メニュー

零と秀

原作: 名探偵コナン 作者: みゃお
目次

零と秀1

(これは名探偵コナンに出てくる公安降谷零とFBI赤井秀一のラブストーリーです。男の子同士の話が苦手な方はごめんなさい。)



二人の出会い


黒の組織それが出会った場所だった。

初めての印象は最悪でしかない。

ライ(これは赤井の コードネーム)「この組織はガキまで潜入させるのか?」

バーボン(これは降谷零・ゼロ・) 「誰がガキだ。とっくに成人してる。あなたこそ足を引っ張らないで下さいよ。」

口を開け ば雛鳥の様にうるさい。

スコッチ(こちらは零の幼なじみでもあり、一緒に組織に入り込ん でいる景光・ヒロ・)「まあまあ」なんて気の抜けたフォローをしている。

こんな三人で仕 事?前者二人に至っては「俺一人で充分だ」と思っていた。

上からの命令であるから逆らえ ないが。

特に今は目の前でジンが睨んでいるのもあり余計な事は言えない。


数ヶ月後

スコッチが公安の人間だと組織にバレ自ら命をたった。

「じゃあなゼロ」バーボンが駆けつけた時には心臓を撃ち抜いた後だった。

その傍らにいたのは拳銃を持って返り血を浴びているライ。

一目で自殺なのは分かった。でも責めずにはいられなかった。

その日からライはバーボンにとって親友を見殺しにした敵となった。

本当は違う、すれ違いがある。

そんな事は分かっていたが、誰かに強い恨みでも抱いて自分を律しなければ立ち直ることすら出来そうになかった。


溝を埋めるきっかけ

二人の溝を埋めるきっかけはほんの七歳の小学生だった。

元は高校生だが二人は知らない。

江戸川コナン(工藤新一)だ。

時には子供の体を最大限に利用し大人の懐にちゃっかり入り込 み、時にはクールに事件に立ち向かう。

二人もコナンもお互い同士で信頼しあっていた。

いがみ合った二人はコナンにとって知らない事ではあるが、ずっと敵意を抱いたまま(特に降 矢からは)だった所にグイグイと入り込んできた。

蟠りはあるが、降矢も赤井の真摯な態 度、「あの時の事は悪かったと思っている」と言っていた言葉に少しずつではあるが、心の 縛りがほどかれていた。


合同捜査

世界的規模の事件などがあればFBIとの合同捜査にもなる。

黒の組織にしてもそうだ。

世界中に関係してる人間がいる。

今回は日本での捜査だった。

FBIからはいつもの四人組(赤井、ジョディ、キャメル、ジェームズ)が加わった。

アメリカの陸軍に所属していた軍人が 日本で無差別テロを起こしていた。

犯人の検挙まではこの二つの組織が手を組めば早かった。

降矢は赤井の強さ、信念色々な物を目の前で見せつけられた。

ある時は自分の盾になり傷を負わせてしまったりもした。

事件も解決すればFBIも国へ帰ることになる。

降矢「あ の・・赤・・井・・赤井さん」

赤井「別に赤井でもいいぞ。降矢君。」

降矢「仕事終わったら時間いただけませんか?」

ジョディ「いいわよ」

赤井「ジョディ勝手に答えるな」

降矢 「ご迷惑なら大丈夫です。」

ジェームズ「赤井君顔怖いから」

キャメル「赤井さん時間ならまだまだありますよ」

FBIメンバーが赤井の重い口の変わりに勝手に話している。

赤井 「近くの喫茶店でいいか?」

降矢「はい。すみません」と喫茶店で落ち合う約束をした。

改めて・・

喫茶店に入りやや緊張している降矢の話を聞いていた。

「僕は貴方に謝らなければなりませ ん。ずっと伝えたかったのにきちんと言えなくて・・今まで本当に申し訳ありませんでし た。」と深く頭を下げた。

赤井には全部の意味がわかっているのだろう。

赤井「君が大切な 人を亡くしたのはまだ24と言う心に踏ん切りをつけるにも大変な時期だったんだ。よく頑張ったな」と赤井は降矢の頭をくしゃっと撫でた。

降矢の目に今にも溢れそうな涙か浮かんでいたから。

その涙を俺の前で流すといい、そんな意味も含めて。

赤井は非の打ち所がない くらいに男の降矢からみてもカッコ良かった。

こんな人に敵うはずがない、それなのに自分は敵視するなんてお門違いな事をしていたのか?そう思ったら自分が恥ずかしくなった。

一 方赤井は、撫でている手を離すタイミングが分からずにいた。

両方どうあれまぁまぁなおバ カである。

降矢「赤井さんごめんなさい」

赤井「もういいほらコーヒーでも飲むとしよう」

降矢「僕夜は紅茶がいいです」

遠慮がちにちゃっかり主張する降矢に赤井は可愛らしく思い 笑ってしまった。

降矢「すみません・・」

赤井「いやいいんだ」

店員「お待たせ致しました。

ホットコーヒーとミルクティです」

二人「ありがとう」

赤井「君の髪の毛と同じ色だな」

降矢「あなたのコーヒーにもミルクをたっぷり入れればそうなりますよ」

赤井「タバコにはあわないな」

降矢「いつもブラックばかりですよね」

赤井「あまり甘いものは得意ではない」

降矢「今夜・・ホテルに帰るんですか?」

赤井「ああ明後日日本をたつ予定だ。

まぁこれと言って準備する物はないが」

降矢「明日休みですよね・・この後僕の家で飲みませんか?」

赤井「君は大丈夫なのか?暫くきちんと寝ていない様だ」

降矢「大丈夫です。」

赤井 「ならホテルに伝えてくれるようキャメルに連絡しておく。帰りに何か買っていくか」

降矢 「はい。」この日は帰って二人で飲んだ。

勿論三人のコードネーム、ライ、バーボン、スコッチを。


この二人がラブラブになるのはもう少し。なのでこの前提も読んで下さいね。
目次

※会員登録するとコメントが書き込める様になります。