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サイキック・ウォーリアーズ

ジャンル: ハイ・ファンタジー 作者: 護堂アオイ
目次

第5話「超能力犯罪者」


 昼間の【ゼロポリス】の道路を、【アイギス】の車が走っていた。運転しているのはソフィアで、助手席にはマオが座っている。
 パトロールの最中であった。
 人々で賑わっている街は、平和そのものである。だが、こういうときこそ油断できないとソフィアは思った。
 今日は平和だと思うと、事件は起きるものである。
 爆発音と人々の悲鳴が聞こえてくるとソフィアは、やっぱり、と感じながら車を停めた。
「たまには何事もなく、平和的に1日が終わってほしいものだわ」
 何かが爆発したような音は、すぐ近くから聞こえてきた。
 ソフィアはマオとともに車から降り、爆発音が聞こえ、人々の悲鳴が響いている方へと走る。
 逃げまどう人々の姿が見えた。そして、車などが燃えていて、建物が壊れているのも見えた。
 騒ぎの中心にいるのは、数人の男。皆、楽しそうに笑っている。
 男の1人が近くの道路標識に手を向けると、それは音を立てて燃えだした。別の男が1台の車に手を向けると突然、爆発して四散した。
 超能力犯罪者だ。
「【アイギス】よっ! 暴れるのをやめなさいっ!」
 ソフィアは拳銃を抜くと男たちの前に立ちはだかり、言い放つ。彼女の横でマオも拳銃を抜いて構えながら、いつでも超能力を発動できるように身構えていた。
「いま楽しんでいるんだ、邪魔するなよ【アイギス】!」
 車を爆発させた男が、超能力を発動させる。
 ソフィアとマオは考えるよりも速く動いていた。2人とも後ろに跳ぶ。すると、それまで立っていた場所で爆発が生じた。
 跳ぶのが少しでも遅かったら、爆発の直撃を受けていたところだ。
 爆発を起こす超能力犯罪者にソフィアは拳銃を撃ち、マオは突風を放つ。爆発能力者である犯罪者は、自分の前に爆発を発生させる。
 爆風が衝撃弾と突風を弾き飛ばす。
 道路標識を燃やした発火能力者が、ソフィアに手を向ける。彼女は咄嗟(とっさ)に横に跳ぶ。
 灼熱の炎の柱が立ち上がる。やはり跳ぶのが少しでも遅かったら、燃やされていたところだ。
(発動までの時間が短い!)
 相手はかなりのレベルの超能力者のようだとソフィアは感じた。超能力の種類にもよるが、超能力は発動までに若干だが時間を必要とする。だがレベルが高くなれば、発動の時間は短くできる。
 男たちの超能力の発動時間は短い。レベルは3か4だろうとソフィアは思った。
「マオ、援護してっ!」
「了解っ!」
 バラバラで戦っていては、勝てそうにない。連携が必要だ。
 ソフィアはまず爆発能力者を倒すことにした。マオは衝撃弾と風を爆発能力者に向かって放つ。彼が牽制している間に、ソフィアは男に接近した。
 男は爆発の超能力を使おうとするが、
「ここまで近いと……」
 そのときにはもう、ソフィアが目の前まで接近していた。
「超能力、使えないでしょう?」
 爆発でソフィアを吹き飛ばそうとしたら、自分も巻き込んでしまう。男は爆発能力の発動をためらう。
 ためらっている間に、衝撃弾を至近距離から食らって吹き飛び、そのまま意識を失った。
「このアマっ!」
 男の1人が仲間を衝撃弾で吹き飛ばしたソフィアに向かって超能力を放つ。ソフィアは反射的に念動力を使ってシールドを張った。
 突風がシールドに当たった。マオと同じ風使いのようだ。かなり強い突風で、シールドで防いだにもかかわらず、ソフィアの体は少し後退する。
 マオは発火能力者を拳銃で牽制しつつ、同じ風使いである男に向かって突風を飛ばした。
 突風を突風で相殺する風使い。やはり超能力が発動するまでの時間が短い。
 マオは何度も突風を放つ。そのたびに相殺され、マオの突風は男には届かなかった。
 無駄な攻撃を続けるマオをあざ笑う風使いだが、
「マオに気を取られすぎよ」
 すぐ近くからソフィアの声が聞こえてきて驚く。
 マオが放つ突風を突風で打ち消す……そのことに、男は集中してしまった。ソフィアの接近に気づかなかった。
 風を使ってソフィアを攻撃しようとするが、遅い。その前にソフィアのハイキックを食らい、男は倒れて意識を失う。
 2人倒したが、超能力犯罪者はまだいる。仲間を2人倒されても、撤退するという気持ちは超能力犯罪者にはないらしい。
 マオとソフィアに超能力による攻撃を放つ。
 レベルの高い超能力の連続攻撃。マオの援護を受けてソフィアが倒す……という作戦が使えなくなる。マオもソフィアも、超能力を防御に使い、攻撃ができなくなってしまう。
 応援を待つしかないのかとソフィアが思ったときだった。
「えっ?」
 彼女は戸惑ったような声を漏らす。
 急に、男たちの超能力攻撃の威力が下がった。わざと攻撃力を下げたのかと思ったが、どうやら違うようだ。
 男たちにも戸惑いの様子があった。自分たちの超能力による攻撃、その威力が下がったことに戸惑っている……そんな様子である。
「なんだか分からないけど……」
 好機であることは確かなようだ。そんな好機を逃すほど、ソフィアは間抜けでない。
 マオに援護を頼み、ソフィアは男たちに向かって走る。超能力の攻撃が飛んでくるが、その威力は弱い。簡単に防げた。
 先ほどまでの威力の高い攻撃がウソのようであった。
 超能力犯罪者は1人、また1人とマオの援護を受けるソフィアによって倒されていく。
 応援が必要だと思ったが、2人で倒すことができた。
「ソフィア、あいつら、なにかヘンじゃないかな?」
 捕縛されて【アイギス】の護送車に運ばれる超能力犯罪者たちを見て、マオは言う。
 彼の言葉にソフィアは「ええ」と、うなずいた。
「急に超能力が弱まったわ。レベル3か4くらいあったはずなのに、急に1や2くらいに下がった……なんか、ヘンだわ」
 マオもソフィアも疑問を抱くが、その疑問に応えてくれる者はいなかった……。

 マオとソフィアが捕縛した超能力犯罪者たちは、あるグループに所属していることが判明した。【赤い月光】というグループ。
 それを聞いたマオは驚いた。
「あいつら……【赤い月光】なのか!?」
 その名前を、マオはよく知っている。忘れようと思っても、忘れることができない名前。
 マオから家族を奪ったテロリストグループの名前だ。
【赤い月光】は超能力者至上主義で、構成員の全員が超能力者というテロリストグループであった。
 尋問して、さらなることが分かった。2人が捕らえた【赤い月光】のメンバーは、全員がレベル1か2の超能力者だということだ。
「ウソでしょう? レベル3か4……いいえ、全員がレベル4はあったわよ!?」
 今度はソフィアが驚く。あの威力でレベル1や2ということはないはず。超能力の発動も速く、レベル4はあったはずだと。
 それなのに、全員がレベル1や2だという。信じられないことであった。
「力が急に下がったけど……何か関係があるのかしら?」
 そんな疑問を口にするソフィアだが、やはり応えてくれる者はいない。
【赤い月光】の本部がどこにあるのかは不明だ。危険なテロリストグループなので、潰しておく必要がある。しかし本部が分からなければ潰しようがない。
 捕らえたメンバーが本部の場所を知っているかどうかは不明だが、手掛かりは得られるかもしれない。
 ソフィアもマオも、尋問は専門ではない。尋問は、尋問専門の捜査官に任せることにした。

◇◇◇

 長谷川は夜の歓楽街を訪れた。
 彼が足を運ぶのは、歓楽街の中にある静かな区画……【夜の黒猫亭】だ。
 指名するのは、いつものようにシオンであった。

 着ていたスーツを脱いで裸になった長谷川は、ベッドの端に腰を下ろしていた。
 肉棒を隆々とそそり立てた彼の前には、やはりマゼンタのブレザーの制服と下着を脱いで全裸になったシオンが膝をついている。
 右手で怒張している長谷川のモノを握ってしごいているシオンは、
「んっ……んぅっ」
 その下……肉の袋に唇を密着させて、這わせていた。
 肉袋の中を確かめるように、唇を這わせるシオン。
 しばらく唇を這わせていたシオンだが、舌を伸ばして肉の袋のシワ1本1本を確かめるように丹念に這わせた。
 肉棒を手でしごかれ、肉袋を舌で愛撫され、長谷川の口からは満足そうな吐息がこぼれる。
 そんな彼の吐息を聞くと、シオンはもっと満足させたくなった。
 怒張をしごく手の動きを速め、肉袋に這わせる舌の力を強める。
 長谷川がこぼす満足そうな吐息、それが大きくなっていく。
 肉袋のシワに舌を這わせ続けるシオンの顔には、長谷川に快感を与えられていることを喜ぶかのような表情が浮かんだ。
 長谷川は快感を与えてくれるシオンの頭を撫でる。シオンは彼の顔を見上げて笑みを浮かべると、愛撫を続けた。
 シオンの唾液で、肉袋はベトベトに濡れていく。
 やがてシオンは肉袋から口を離す。離れた口は、怒張しているモノへと近づく。
 熱い視線でソレを見つめると、右手でしごきつつ、チロチロと舌を先端に這わせた。
 怒張の先端に這うシオンの舌の動きは次第に大きくなっていく。右手を離し、先端だけではなく、全体に舌を這わせる。
 先端から根元へ、根元から先端へと怒張に這うシオンの舌。何度か舌を往復させて怒張を唾液まみれにした後、彼女は口を大きく開けた。
 シオンの口の中に含まれる、長谷川の怒張している肉棒。
 唇をしっかりと密着させ、
「んじゅ……んむ……んじゅぅ……んじゅるぅ……」
 シオンは含んだ肉棒を出し入れする。
 出し入れを繰り返しながら、絡ませるように舌も動かして刺激を加えた。
「シオン……」
 長谷川はシオンの顔を見下ろしながら言う。
「口でし続けながら、自分でもするんだ」
 その言葉に肉棒を口に含んだままシオンはうなずき、右手を自分の股間へと伸ばした。
 長谷川のモノを口から抜かずに、シオンは自分の少女の証しであるスリットを右手の人差し指と薬指で左右に広げる。
 外気に晒されるピンク色の秘洞。ソコに中指を押し入れた。
「んふぅ……」
 股間から走ってくる快感に声を漏らし、肩を小さく震わせても、長谷川の肉棒を口から抜かない。唇で出し入れし、舌を絡ませるように動かし続ける。
 口を使って長谷川の怒張しているモノを愛撫しながら、中指で自身の秘洞をいじるシオン。そんな彼女の姿を、長谷川は楽しそうに眺めた。
 シオンは長谷川のモノを口で愛撫し、興奮していた。中指でもてあそぶ秘洞は、すぐに淫らな蜜で濡れていく。
 中指を動かすたびに、粘った水音が彼女の股間から響いた。
 どれほどシオンの唇と舌で愛撫を受けたことだろうか。長谷川の肉棒は、彼女の口の中で脈動をはじめる。
 それを感じたシオンは唇の密着を強めて、出し入れする動きを速くさせた。
 長谷川は彼女の頭を両手で掴むと、大きく後ろに引かせる。
 口から肉棒が抜ける。その直後、ソレは弾けて白濁した体液を放った。
「んぷぅっ!」
 シオンの顔が、白く汚される。
 鼻孔に漂ってくる、顔を汚す白濁液の強い匂い。その匂いは、シオンにとって不快ではなかった。
 白濁液の匂いを嗅いだ彼女の顔には、どこか恍惚としたような表情が浮かんでいた。
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