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180cmカップル2

ジャンル: 現実世界(恋愛) 作者: rodann
目次

180cmの彼女 コンパニオンのスカウト その2

ルナジーンの代表取締役でもある深瀬稜子さんにコンパニオンのスカウトをされたボク。
しかし…突然の事でボクは頭が混乱していた…。
それもそのはず、連絡先が書かれたナプキンを渡されたのだから。

蒼「えーと…その…ボクは身長180cmですけども…大丈夫なんでしょうか?」

ボクはまず身長の心配をした。

稜子「問題ないです、むしろその身長だから選んだんです。」

身長はどうやら問題ない、だがこれからが問題だろう…。
ボクは…ある不安要素を伝えた。

蒼「えーと…ヒールに関しては低めのヒールしか履けませんが…というか、ヒール慣れは全然なんです…。」

ヒール慣れしていない事を伝えた。
すると、深瀬さんは少し笑って。

稜子「問題ありませんよ、そこまで高いヒールじゃなくても問題はありませんから。」

蒼「そ…そうなんですか…。」

ヒール慣れしていない事を伝えても問題ないと言ってくれた深瀬さん。
高いヒールじゃなくても良いと言われたのならば…まあ大丈夫という事で良いのかも。

蒼「じゃあ…後は、そのイベントがいつなのか教えてくれませんか?」

ボクはそのイベントがいつなのかを聞いた。

稜子「えーと、11月の20日と21日ですね。」

何と日程はおよそ1ヶ月後!
今日は10月の23日だから…1ヶ月は無いか…何れにしても油断は出来ない。

蒼「んー…まあ、大丈夫ですが…。」

店員「お待たせしました、ご注文の品です。」

ボクが深瀬さんに言おうとしたら、タイミング悪く注文の料理が来てしまった。
会話で気づかなかったが、ボクも空腹には勝てず話を止めて料理を食べる事にした。
ボクと深瀬さんは黙々と料理を食べていく事に。
そしてそれ以降は対した会話も出来ずにお店を出る事にした。
例の電話番号が書かれた紙ナプキンと深瀬さんの名刺を大事にしまっておきながら…。

家に辿り着くとボクはその事を誰にも話さず、どうしようかと悩んでいた。
自分の部屋の机に置かれた紙ナプキンと名刺を置いて…。
しかし…家に辿り着いて気がついてしまった。

蒼(しまった…!! ボクの電話番号教えるの忘れてた!!)

そう、ボクは深瀬さんに自分の電話番号を教えてなかったのだ!!
何れにしても、連絡をしなければならないのは確定だな…。
だが…普通に話してたとは言え…相手は大企業の代表取締役…。
しかも個人の連絡先までボクは入手してる。
だが…

蒼(気軽に社員でも有名な人間でも…何でも無い一般の大学生が…こんなフレンドリーに連絡先を教えて貰って良いのだろうか…それに連絡して良いのだろうか…。)

ボクは連絡に関して悩みに悩んだ。
どんな営業社員でも連絡先を入手するのは不可能なのにボクは気軽に手に入れてしまったのだから…。
しかも深瀬さんは重役だから…連絡するタイミングも大事だ。
変なタイミングで連絡してしまえば最悪…ルナジーンが危ないことになりかねない。

蒼「どうしようか…ボクは…。」

その日は誰にも相談できず、一日が終わってしまった。
だが、その次の日も…大学に行った日も…。
気づけばボクは、連絡先を貰ってから5日も経ってしまった。

そんなボクの事を心配してなのか、恭平さんがボクに話し掛けてきたのだ。

恭平「ねぇ、蒼ちゃん最近様子がおかしいよ? どうしたの?」

蒼「え? はい?」

恭平「何か一人で出掛けた日以来からおかしいよ? 何か遭ったの?」

恭平さんはどうやら、ボクがあの日以来おかしいと思っていたのか声を掛けてきたのだろう。
もはや、隠しても恭平さんはボクに聞いてくるのは間違いないだろう。
隠しても無理だと思いボクは素直に話した。

蒼「実は…ボクは、ルナジーンの代表取締役の方からコンパニオンのスカウトが来て…。」

恭平「…!!!?」

予想どおり恭平さんは、言葉を失い動揺していた。
その証拠に名刺と連絡先が書かれた紙ナプキンを見せた。
恭平さんはそれをマジマジと見ていた。
そりゃ信じられないのも無理は無いだろう、ボクが大企業の代表取締役の名刺と連絡先を手にしてしまってるのだから…。
すると恭平さん…

恭平「スゴいじゃん! 蒼ちゃん、そんなスゴい事、スゴいよ! なら、早めに連絡しないとヤバイんじゃない!?」

蒼「え…先輩!?」

何と先輩はボクの背中を押す行為をしてきたのだ。
悔しがってるのかなと思ったが…まさかこんな事になるとは…。

恭平「むしろ、誇らしい事だよ! だから、僕は応援するよ!」

蒼「でも…本当に良いのですか? ボクはコンパニオンに向いてるのですか…?」

恭平「うーん…僕は思うんだけど、蒼ちゃんのコンパニオン姿見たいね…。 サプライズで家族と一緒に見るのはどうかな?」

何とコンパニオンの仕事を家族へのサプライズとして後押しした。
恭平さん…そこまでして…ボクを…。

蒼「分かりました…そこまで言うなら…。」

ボクは思い切って連絡をした。
あの紙ナプキンの電話番号を…。

『もしもし?』

蒼「もしもし、あの時のスカウトされた背の高い者ですが…。」

『あぁ~! 例のあの女の子!? どうしたんですか?』

蒼「あのコンパニオンの一件、お願いしたいのです。 どうか宜しくお願いします。」

ボクは改めてコンパニオンの仕事を引き受ける事にした。
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