ネット喫茶.com

オリジナル小説や二次創作、エッセイ等、自由に投稿できるサイトです。

メニュー

真っ白なパンツスーツを着た嫁は一家の癒し

ジャンル: 現実世界(恋愛) 作者: rodann
目次

パンツスーツ嫁、パンツスーツとゲームのコラボ配信

私は正直悩んでいた…
動画チャンネルを作成してから3ヶ月経って…登録者数が今伸び悩んでいる。
貴之君のテレビの放送が切っ掛けとなって私のチャンネルも登録者数が3倍以上の10000人を超える事になったのだが…。
それはもう3週間も前の事だ。
その後の3週間で増えた登録者数はわずかに215人。
正直言ってペースが落ちている…。
勿論、私の生配信を見てくれる人は100人以上はいるものの、逆に言えばその位しか見ていないとも取れる。
そして…次の配信が残り1週間程になったある日…。
私は貴之君に相談をした。

潤「ねえ貴之君、どうしたら良い?」

貴之「まあ…登録者が増えたと言ってもね…言い方が悪いと僕の奥さんって事で増えただけと言ってもおかしくないからね。 だから配信を見てくれる人が変わらないのも無理は無いんだよ。」

潤「あうぅ…確かに…。」

貴之君から中々厳しい言葉が…。
ただ否定は出来ないのも確か。
実際、テレビで放送された内容も、あのパンツスーツモデル黒沼潤の夫[KUROTAKA]とは?
って感じだったし、むしろ私なんて貴之君の奥さんってだけで、主役は貴之君だったからね。

潤「何か新しい試みをやらないとダメなのかな?」

そう考えてると、それを聞いた貴之君からこんな提案が。

貴之「それならいっその事、パンツスーツとゲームを組み合わせたらどう?」

それは何とも単純で大胆な事だった。
パンツスーツとゲームの組み合わせ…。

潤「けど、パンツスーツとゲームって…配信の際、あんな小さな画面だから…分かりづらいと思うし…。」

あまり意味は無いと私が言うと、貴之君はこう言い返す。

貴之「だから、パンツスーツの姿が見えるゲームの配信をすれば良いと思うよ? 何もゲーム画面と向き合ってコントローラーを操作するゲームだけじゃないでしょ?」

貴之君が言うには全身が見えるゲームをやれとの事らしい。

潤「そんなゲームある訳…。 あっ、あるわ。」

そんなの無いと思ったが、考えてみたらそのゲームはあった。
迎えた配信日当日、私はパンツスーツの姿に着替えた。

潤「どうもー、黒沼潤です~!」

私はいつものテンションでオープニングの挨拶をする。

潤「今回はですね、趣向を変えましてパンツスーツ姿でゲームをやりたいと思いまーす! それと同時に、今回やるゲームも違うものになります~! 今回は"ダンスゲーム"をやりたいと思います~!」

私が今回やるのは、ダンスゲーム。
そのゲームには動作で反応するセンサーと専用の機械を使ってプレイする。
しかも、例の白いパンツスーツを着たままで。

潤「それでは早速プレイしたいと思いまーす!」

ちなみにだが、最初は裸足でプレイをしていく。
床に何も敷いてないからね…。

潤「行きまーす!」

私は早速プレイをする事に

潤「うぅ~…やっぱ難しいなぁ…。」

やはり身体を動かすゲームは最近やってないからか、動きはぎこちないのがやってても分かる。
実際にダンスの評価もそこそこのレベルになってしまってるから…何とも言えない。

潤「はぁ…はぁ…意外とキツイな…。」

私は何とか1回目を踊り終えたが、
ちなみにだがこのゲーム、最終的に踊り終えると当然だが総合評価が表示される。
その評価はSSSからFまでの9段階評価で表示されるのだ。
私の評価は"B"、丁度真ん中辺りの評価だった…。

潤「いやー…何とも言えない結果でごめんなさいね~…。」

私はカメラに向かって、今この配信を見てるであろう視聴者の人達にそう言った。

潤「じゃあ…2回目の準備をしますね。 今度はカーペット敷きます。」

続いて2回目、今度はカーペットを敷いてダンスをする事に。
その理由は勿論…。

潤「じゃーん! 今度はパンプス履いた状態でダンスをしまーす!」

そうパンプスを履いた状態でダンスをするからだ。
色は勿論だが白!
だがヒールはあると転ぶリスクがあるから、フラットタイプのパンプスで踊る事にする。

潤「じゃあ…では…スタート!」

私はまた踊る事にした。
だが、今度は何だか上手く行ってる気がする。
やはり足元で何か履いてるだけで何か違うのかな?
軽やかな踊りでどんどん高い評価が出されていく。

ただパンプスを履いただけでこんなに違うとは…やはり私にとってパンプスとかハイヒールは身体の一部なのかな?

踊り終えて評価が出てくる
今度は何と…"SS"!
まさかの高評価に私は驚いてしまう!

ただ靴を履いただけなのにこの評価の違い…何でだ?

潤「うほー! まさかの高評価! 驚きです! では、このまま靴履いたままで踊りますね~!!」

私は思いがけない評価の結果に、このままダンスゲームを続ける事にした。

それから1時間後…

潤「はぁ…はぁ…すいません…結構疲れました…。」

流石に疲れてきた為、配信を止めようと思う。

潤「はぁ…それでは~また今度お会いしましょう~! 黒沼潤でした~!」

配信を終えて、汗だくになった私は直ぐにシャワーを浴びて汗を全部洗い流す。
シャワーを浴び終えて、私はあの配信で登録者数がどうなってるのかを確認した。

潤「えーと…おおっ!」

何と15,291人になっていた。
たった1日、それどころかたった1時間の配信だけでまさかの5000人超えという結果!
やはり…違う事をすると…こんなに増えるのか…!?

潤「まあ…一応検討には入れておこうか…。 ヤバ…足が…。」

しかしその代償は大きく、私はその日1日まともに歩く事が出来ないくらいの筋肉痛を味わう事になった…。
辛い…。
目次

※会員登録するとコメントが書き込める様になります。