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真っ白なパンツスーツを着た嫁は一家の癒し

ジャンル: 現実世界(恋愛) 作者: rodann
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久々のバラエティに呼ばれるパンツスーツ嫁

久しぶりのバラエティ出演で緊張する私…。
まあ無理も無いだろう…バラエティに出るなんて私はそんな数こなしてる訳じゃない。
言っても…私に話題を振ってくれるかどうかだから…。
だが今日はもしかすれば…と思うと…。
緊張してままならない。

スタッフ「では、本番始まりますのでスタジオお願いしまーす。」

潤「あっ、分かりました。」

私は例の白いパンツスーツと白のパンプスを履いた姿でスタジオ入りする事に。
まあ、これが私の一張羅みたいなものだから、周りとちょっと浮いてても別に問題は無い。

スタジオ入りすると、スタッフの人がカウントダウンをしてそれが終わると2人のMCの人がバラエティのタイトルコールを言い始める。
それと同時にバラエティの収録が始まる。
ちなみにバラエティのテーマは、私の奥さん、旦那さんはこんな所がイイんです!という事らしい…。
私は緊張してぎこちない拍手をして、雛壇の最上段の端近くにいた。
普通なら目立つ事は無いが、服装のお陰で目だって背の低いMCの人がチラリチラリと私の事を見てる、やはり気になるのだろう。

すると、もう一人の背の高いMCの人が私に話を振ってきた。

背の高いMC「えーと、潤ちゃんは服装とかどうしてるの?」

潤「えっ、私ですか?」

突然のフリで頭が真っ白になるが…何とか対応しなきゃと思い私は咄嗟に出てしまった事を言ってしまう。

潤「そ…そうですね…まあ、私今さっき急に振られるものですから、頭が真っ白になっちゃいまして。 まあそんな感じの色を着る感じですかね?」

背の高いMC「成る程な~! だから、今日真っ白のを着てるのか~!」

フォローもあり、スタジオは温かい雰囲気に包まれた。
だがこれはMCの人の力量がスゴい事で有って、普通ならスベってもおかしくは無いだろう。
こりゃ私がバラエティタレントになるのはまだ先の話…しばらくはモデルの仕事や生配信中心で頑張るとするか…。

背の低いMC「へー、そう言われたら旦那も大変でしょ?」

「まあうちの旦那さん、私と違って倹約が上手いので、足引っ張ってるのは私になりますね。」

背の高いMC「そんな事になったら、ヒビ入ったらヤバイでしょ?」

「そうしないように気を付けないと…とは思ってますね。」

背の高いMC「だってさ…これも多く貰ってる訳だからさ。」(お金のサインマーク)

「ちょっと嫌らしいですよっ!(笑)」

「「ハハハハハッ」」

しばらくして今度はそれぞれの配偶者の話になった。

「うちの嫁、元々タレント志望だったんですけどもね。 やっぱり難しいと言ってましたね。」

背の高いMC「まあ俺としては、結婚する方が難しいと思いますがね、未だに独身ですから。」

どんな話をしたら良いのかなと考えてると、それは突然訪れた。

背の低いMC「それはそうと、黒沼ちゃんの旦那さんとかはどうですか?」

話のターゲットが私の貴之君に変わった。

潤「私の旦那ですか? まあ、穴が無いんですよね。」

背の高いMC「穴が無い?」

潤「はい。 知っての通り、KUROTAKAで活動してるわけですから料理は勿論の事ですし…。」

背の高いMC「まあ、確かにね。 スゴすぎる旦那で羨ましい事はありますね。」

潤「もう、子育てとかも送り迎えもしてくれますから。」

背の低いMC「この前のとある番組でね、黒沼ちゃんの旦那が料理振る舞ってましたからね。」

背の低いMC「料理もそうですけど、エピソードとかも素晴らしいよね。 お互いシンデレラになって結婚していくストーリー的な感じが。」

潤「あれが無かったら、今の私達は居なかったですからね。 この格好があるからかも知れないです。」

まさかの私とMC2人とのやり取りが行われるとは思わなかった。
それに伴ってスタジオの雰囲気も良くなって行く、まあ…多分半分以上は煽りな感じだろうが…。

そして収録が全て終了して、私は楽屋に戻ると。
他のタレントさんが旦那さんとの熱いエピソード面白かったね~と言ってくれたりと絶賛した。
だが、問題はこの部分が使われるかどうか。

私は貴之君にお願いして、そのバラエティ番組を録画してくれるようにお願いした。
その日は仕事で見れないから…

そしてお互いに休みの日にその録画した番組を見ることにした。

貴之「使われてるのかな?」

潤「まあ、使われてたらラッキーかな?」

背の低いMC『それはそうと、黒沼ちゃんの旦那さんとかはどうですか?」

潤『私の旦那ですか? まあ、穴が無いんですよね。』

潤「使われたー!!」

何とまさかまさかのあのエピソードが全て使われたのだ!!
ただ、貴之君には言ってなかったから貴之君も少し恥ずかしそうにしていた。

貴之「恥ずかしいな…。」

潤「でもまあ、事実だしね(笑)」

まあ実際に使われていたのは間違いないだろう。
放送日後に動画チャンネルを確認したら、登録者数が5万人を超えていたのだから。
その時の新規登録者は、このバラエティの私のエピソードを見ていた人だろう。

潤「これからも宜しくね、貴之君。」
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