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真っ白なパンツスーツを着た嫁は一家の癒し

ジャンル: 現実世界(恋愛) 作者: rodann
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モデル仲間とのやり取り その2

普段着を買った私はその後、沙織ちゃんと一緒に街を歩く事に、その際何度か通行人から見られる事は有った。

沙織「何だろう…何で私達注目されてるんだろう…?」

潤「何でだろうね?」

沙織「もしかしたら、潤ちゃんに注目してるのかも。」

潤「それだったら、旦那目的かも知れないよ。 私経由で料理教室に入りたいって事かも。」

沙織「…否定できないね…。」

半ば自虐的な事を言ってしまった私。
例え注目されてもおそらく、旦那目的なのは間違いないだろう。
だが、私自身は別にそれでも構わない。
何せ彼の株上げに役立ってるのだからね♪

潤「ただ、私達が芸能人だからってのも有るのかな?」

沙織「それは、何とも言えないね。 握手してくださいとか、写真撮ってくださいって行ってくれれば嬉しいけど、流石に無いと思うね。」

潤「そっか。」

沙織「まあ…そうじゃなかったら、潤ちゃんのスタイルに注目してるだけの可能性も…。」

潤「あはは…それだったら、笑えるね…。」

歩きながら、注目してる理由を考察する私達。
ただ一番気になるのは、こんな訳の分からない話をしてる女子二人組を見ていてどう思ってるのか…それが気になる…。

潤「そうだ、スマホゲームのログインしないと…!!」

沙織「あっ、そうだ…私もだった…。」

私達二人揃って、スマホゲームのログインを確認する始末…。
まあ、沙織ちゃんとはゲーム仲間でもあるが故に気が合うのだ。

潤「何かやってるオンラインゲーム…メンテナンス中だったから、家帰るにもつまらないんだよね。 だから、外でブラブラしようと思って…。」

沙織「そうだったんだ、それじゃあ仕方無いね。」

潤「先に帰って料理するにも…私、そこまで料理得意じゃないし…まだ勉強中だからさ…。」

沙織「まあ旦那さん、スゴい料理上手いからね。 潤ちゃんの立場…難しくなっちゃうよね。」

潤「そうなっちゃうね。 けど、彼に出来ない事をやるのが私の役目なんだよね。 今、それが無いんだけど。」

正直言うと家での私の立場は…あまり無い。
収入面でも家庭面でも、夫に勝てる要素が一つも無いからだ。
それに仕事があると言っても、ほとんど夫のおかげで仕事が舞い込んでるような物。
簡単に言えば、私は"その妻"として使われるだけなのだ。

沙織「それならさ、いっそのこと。 潤ちゃんってゲーム好きでしょ、ならゲームの実況動画とか配信動画流したらどう?」

潤「え、動画?」

沙織ちゃんから動画配信をしたらという提案を持ち出される。
しかも私が大好きなゲームに関する動画…。

沙織「私もたまに"さおりGAMES"で動画配信してるからさ~。」

潤「まあ…それも手だろうけど…。 私、子供いるんだよ、大丈夫?」

私は唯一心配なのが、私は今3人の子供がいるという事。
確かに動画配信は簡単に行えるかも知れないが、子供面倒とかを見ていくとなればそう上手くは行かないだろう…。

沙織「そこは旦那さんと話し合ってさ。」

潤「…そうだね。」

沙織ちゃんからあっさりと言われる私。

沙織「まあ、それよりもさ、一緒にこのクエスト手伝ってくれない? 私、ここいつもダメでさ…。」

潤「OK良いよ~今やろう!」

沙織ちゃんから手伝って欲しいクエストをお願いされた。
まあ、私は既にそのクエスト出来てるし…問題は無い。

そして早速クエストに挑戦する。

沙織「うひゃぁぁぁ! 潤ちゃん助けてぇぇぇ!」

潤「沙織、もっと落ち着いてプレイして…。 ここ外だから…。」

沙織ちゃんは人目を気にせずゲームにのめり混んでしまい、思わず声を上げてしまう始末…。
端から見れば、「何をしてるんだ?」、「何あの人…?」と思われても仕方無いだろう。
ましてや…騒いでプレイしてるのが芸能人なんて誰が思うだろうか…。

沙織「潤ちゃん、お願い。」

潤「全くもう…。」

私は淡々と沙織ちゃんが苦戦した敵を倒していく。
まあ…それなりにこんなやり取りをして私達は何とかクエストをクリアする事が出来た。
その後は沙織ちゃんと別れて、私は家に辿り着く。

そして帰って来た我が子と夫に、私は…ある試みを打ち明ける事にした。
それは勿論、動画配信や投稿の事。

潤「だから…貴之君、良いかな? 私もこのままだと何も無い妻になっちゃうのも…。 モデルとしての仕事も増えたには増えたけど…貴之君のおかげで増えたもんだし…何か申し訳無いの。」

貴之「…。」

そう打ち明け、聞いた夫は考えた表情のまま目を閉じて暫く黙ってしまう。
その姿を見て…これはダメだと思った私…。

潤「あ…でも、ダメならダメで良いの。 これは私の単なるワガママだから…。」

話を無かった事にしようと考えた私だが、夫は意外な答えを口にした。

貴之「良いと思うよ。」

潤「え…!?」

貴之「いや、僕は賛成だよ。 むしろ、潤ちゃんが自ら動くなんて考えもしなかったからね。 ちょっと驚いたんだ。」

何とまさかの賛成。
この結果に私は予想もしなかった…。

貴之「やる動画の内容とかジャンルは決まってるの?」

潤「え…!? えーと、一応…私の本業と趣味かな?」

貴之「OK、それなら僕達も協力するよ。 ゆき、みふ、ママの動画配信とか見たい?」

美冬・雪菜「見たぁ~い!!」

貴之「ほら、子供達も賛成だし、一度やってみたら?」

私は家族のこの後押しで…

潤「分かった!」

動画配信をする事を決意した。
まず最初は何にしようか…。
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