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真っ白なパンツスーツを着た嫁は一家の癒し

ジャンル: 現実世界(恋愛) 作者: rodann
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黒沼家の1日 貴之の仕事篇

プルルルル…

社員「課長、この案件ですが…。」

貴之「あぁ、それなら僕が掛け合うよ。」

社内で僕は、今や課長の立ち位置。
何故にこうなったのかは…"午後"になれば分かる。

トントン…

貴之「ふぅ…これで午前の業務は終了…。 それじゃ皆、一足先に僕は昼休憩に行って"午後の業務場"へ向かうから。」

「「分かりましたー!」」

僕はオフィス内の皆にそう言って、一足先に昼休憩へと向かった。

貴之「よぉし…午後の仕事も頑張りますか~!」

自分で作った弁当を食べ、食後の歯磨きも終えると…。

キュッ!

貴之「よし…今日の生徒さんは何人だろうな…?」

コンコン!

??「黒沼先生! 準備は整いました、どうぞお願いします!」

貴之「分かりました!」

今から僕の"午後の仕事"が始まる…。
その仕事場へ到着する。

貴之「皆さん、どうもお待たせしました。 [KUROTAKA]です。」

「キャー! 宜しくお願いします!」

「やだ、結構カッコいいじゃない…。」

そう、実は僕のもう1つの仕事は料理教室の先生。
僕は料理人の[KUROTAKA]として、このビルの1フロアを使い料理教室を開いてるのだ。
どうしてこうなったのか…実は…。

「あのモデル[黒沼 潤]の旦那さんが作る料理ってどんなのか楽しみ~♪」

「あのプロポーションの秘訣、知りたい!」

潤ちゃんがある仕事の時にお弁当を作ったのだが…「もうひとつ作って」と頼まれ僕は「もうひとつ」作ったのだ。
そして彼女はその「もうひとつ」のお弁当を仕事現場にいたスタッフさんやモデル仲間の人達に食べさせたのだ。
すると、それがまさかの結果、食べた皆が大絶賛したのだ。
しかも…その中に、料理のコラムを手掛ける関係者の人がいて…僕の料理を食べたその人が大絶賛し、潤ちゃんに対して…

『この料理を作った人を紹介してくれない!? 気になるの! お願い!!』

と…僕を紹介してくれと潤ちゃんに迫ったのだ…。
僕はそのコラムを手掛けてる人と出会い、その人に半ば強引に僕の作る料理レシピの本を作りたいと言い出したのだ。
いざ、そのレシピ本を出版して…発売したら…何とこれが思わぬ大ヒット!
20万部を超える売り上げとなったのだ。

「[KUROTAKA]先生、このエビの背わたの取り方ってどんな風にしたら…。」

貴之「背わたですね、背わたはエビを背中を丸めて頭から2、3節目辺りに爪楊枝か竹串の先端を入れて、そしたら刺した竹串か爪楊枝と親指の腹で背わたを掴んでゆっくりと引き抜くんです。」

「分かりました。」

「先生、先生の言われた通りにやってみたんですが…途中で背わたが千切れちゃいました!」

貴之「その場合は包丁を使います。まな板の上にエビを置いて、横に寝かせた包丁で背の方から切り込みを入れ、その切れ目を開き包丁の刃先で背わたをかき出します。」

「成る程…。」

貴之「ただ、そうなると少し見た目が悪くなっちゃいますが確実に背わたは取れます。」

僕が今日教えるのは、エビのシーザーサラダ。
今教えてるのは、エビの背わたの取り方。
生徒の皆は僕の教えた通りにエビの背わたを取り除いていく。

次にシーザードレッシングの作り方だ。

貴之「次にシーザードレッシングの作り方です、まずは必要な調味料です。 粉チーズ小さじ2、おろしにんにく約3グラム、レモン汁小さじ1、油小さじ1、砂糖ひとつまみ、塩とブラックペッパーを用意します。 ちなみにこれは2人分の量です。
そしたら、ベースとなる無糖のプレーンヨーグルト、牛乳、マヨネーズを用意します。 この時、お好みの量でそれぞれを使っても良いですが必ず、牛乳30ml、ヨーグルト12g、マヨネーズ12gを使うような配分にしてください。 そしてそれらの合わせた数字が牛乳を使う場合は60、使わない場合は30になる組み合わせで混ぜてください。」

「分かりましたー!」

僕がいつも作ってあるシーザードレッシングのレシピを生徒の人達に教えた。
まあいつも作ってるとは言え、組合わせ次第では色んな味の組み合わせが大量に出来る。

貴之「レタスとトマトにエビを盛り付け、最後に自分で作ったシーザードレッシングを組合わせれば完成です!」

「出来ましたー!」

そして、ようやくエビのシーザーサラダが出来上がった。
後は、試食…大丈夫か…?

「んん~美味しい~!」

「あっさりだけど美味しい、組合せ次第でドレッシングがスッキリしてる~。」

どうやら皆、絶賛の嵐だ。

で…この事と僕の出世との関係だが…この料理教室が好評な事と僕がいる会社だと言うことで、契約したい会社が多数現れた事から…僕は出世してしまった。

ちなみに料理に関する物の利益配分は…僕が6で会社が4の割合だ。
料理教室は1回辺り1人につき7000~10000円程、今日は50人程が集まった。
料理教室は、週に最低でも2日、多ければ4日やって1日最大で2回行う場合もある。
つまり週に2~8回料理教室を行う事になる。
1回辺りに行う時間は2~3時間程…。
まあ大変っちゃ…大変だな…。
人に教えるのがそこまで上手じゃないし、毎日教えていて不安になる事もある。
生徒達の口に合わなかったら…という不安は特に…。

「先生、今日はありがとうございます!」

貴之「はい、今日はありがとうございました~。」
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