13
髪でも引っ張られるのでしょう。
嗚呼、どうして私はいつも無様なんでしょう。
"醜い姿を晒してしまい申し訳ありません。"
不死川「んなこと言ってねえだろォ。…っチッ…」
風柱様は舌打ちをすると私を担ぎ上げました。
どうするつもりでしょうか。また殴られるのでしょうか。
そんなことを考えていましたが元私のお屋敷の門を開けようとするので私は慌てて風柱様の羽織を引っ張りました。
不死川「あ゛?」
"私の屋敷に入るのならそこではなく隣の物置の扉です。"
私がそう書いて見せるとその場に下ろされました。
"申し訳ありません。先ずは招き入れてからお話を聞くべきでした。"
そう書いて見せてなるべく早く立ち上がり倉庫の扉を開けました。
"何もありませんがどうぞ。"
私が扉を開けてそう書いて見せると風柱様はとても驚いた顔をされてから入りました。
お茶を出そうとすると風柱様に腕を掴まれました。
そうでした。皆様私の出すものなんてとても飲めたものじゃないことを忘れておりました。
心なしか風柱様がイラついているようです。
"申し訳ありません。屋敷の近くまで運ばせてしまい、その上汚い手で触れてしまい申し訳ありません。"
私はそう書いて土下座致しました。
不死川「…。お前は何故すぐ謝るんだァ。」
"視界に入るだけで人の迷惑になるので。"
不死川「意味わかんねェ。」
"申し訳ありません。…本日はどのようなご用件でしょうか。"
不死川「明日の任務だァ。明日俺とお前、愛と3人の合同任務だ。お前がまた愛に何かしないようにクギを刺しにきたァ。」
"ご足労おかけして申し訳ありません。お二人のご迷惑にならないよう善処します。くれぐれも足を引っ張らないように最善を尽くします。"
口だけと言うわけにはいきません。私はそう宣言してしまいましたので今から鍛錬をしなければいけません。
不死川「そうじゃねェだろォ。愛を虐めんなって言いに来たんだよォ。」
"虐めるなどということは誓って致しません。"
私がそういうと風柱様は立ち上がり出て行こうとされました。
私は玄関先で三つ指をついてまた土下座をしたあと刀を持って一緒に出ました。
不死川「なんだァ」
"足手まといにならぬよう、今から鍛錬に向かいます。"
そう書いて見せるとまた驚いた顔をした後、唇を噛み締めて何も言わずに帰っていかれました。
結局翌日の任務まで鍛錬を行い湯浴みを済ませて合同任務へと向かいました。
愛柱様が私に怯えるそぶりを見せて何やら風柱様に言い寄っていますが全くと言っていいほど耳に入ってきません。
疲れのせいか耳鳴りが止まらなくてあまり声が聞こえません。
どうしたものでしょう。暫くは口の動きを見て話すしかありませんね。
前方でお二人が何やらお話ししていますね。
仲が良さげで何よりです。
おや、こちらを2人して振り返られました。
何でしょうか。苛立ってらっしゃるようですね。
<おい、聞いてんのかァ>
嗚呼、呼び掛けられていたんですね。
"すみません、何のご用件でしたでしょうか。"
紙に書いて見せると舌打ちをされてからもういいと言われました。
申し訳ないことをしてしまいました。
その後は相変わらず私は1歩後ろをついていたのですがやっと藤の宿に到着したようです。
2人は宿は足を進めたので私は鍛錬に向かうために反対方向に数歩進んだ時でした。
風柱様に肩をぐっと引かれました。
私は驚いてびくついてしまいました。
"まだ何か"
そう書いて見せると風柱様は一瞬こちらをじっと見つめた後口を開きました。
不死川「どこに行くつもりだァ」
"本日に備えて鍛錬をしなければなりません。"
不死川「無駄な体力を使うんじゃねェ。鍛錬なら日頃からやっておけェ。」
"申し訳ありません。"
不死川「わかったならとっとといくぞォ」
そう言って私の腕を引いていこうとする風柱様の腕をやんわり離させるとものすごい顔で睨み付けられました。
"私は外で十分です。この宿には湯浴みだけさせて頂きます。"
不死川「テメェ…」
"足手まといですからせめて宿にあまりお世話にならないようにしないといけません。"
"今夜の任務までには戻りますのでご安心を。"
私はそう書いて見せてすぐにその場を離れました。
夜の任務の時間になりました。
鬼は何体倒しても湧いてきますし愛柱様を庇いながらだと体力が足りません。
いくつか大きな傷を受けてしまいました。
風柱様は愛柱様に気づいていないようでとても手際良く鬼を倒しています。
しかしあの鬼舞辻が出てきて手こずっておられます。
このままでは風柱様が危ない。
愛柱様を庇わなくていいのなら私が今直ぐにでも盾になれるのに…
どうしたものか…
私は醜い声を聞かせるのは申し訳ないと思いながらも大声を出しました。
「不死…風柱様!!愛柱様をお願いします!」
そう言って私は無惨の方へ向かいました。
同時に鬼の攻撃が飛んできましたが避けるわけにはいきません。私の後ろには愛柱様の元へ移動しようとしている風柱様がいます。
嗚呼、どうして私はいつも無様なんでしょう。
"醜い姿を晒してしまい申し訳ありません。"
不死川「んなこと言ってねえだろォ。…っチッ…」
風柱様は舌打ちをすると私を担ぎ上げました。
どうするつもりでしょうか。また殴られるのでしょうか。
そんなことを考えていましたが元私のお屋敷の門を開けようとするので私は慌てて風柱様の羽織を引っ張りました。
不死川「あ゛?」
"私の屋敷に入るのならそこではなく隣の物置の扉です。"
私がそう書いて見せるとその場に下ろされました。
"申し訳ありません。先ずは招き入れてからお話を聞くべきでした。"
そう書いて見せてなるべく早く立ち上がり倉庫の扉を開けました。
"何もありませんがどうぞ。"
私が扉を開けてそう書いて見せると風柱様はとても驚いた顔をされてから入りました。
お茶を出そうとすると風柱様に腕を掴まれました。
そうでした。皆様私の出すものなんてとても飲めたものじゃないことを忘れておりました。
心なしか風柱様がイラついているようです。
"申し訳ありません。屋敷の近くまで運ばせてしまい、その上汚い手で触れてしまい申し訳ありません。"
私はそう書いて土下座致しました。
不死川「…。お前は何故すぐ謝るんだァ。」
"視界に入るだけで人の迷惑になるので。"
不死川「意味わかんねェ。」
"申し訳ありません。…本日はどのようなご用件でしょうか。"
不死川「明日の任務だァ。明日俺とお前、愛と3人の合同任務だ。お前がまた愛に何かしないようにクギを刺しにきたァ。」
"ご足労おかけして申し訳ありません。お二人のご迷惑にならないよう善処します。くれぐれも足を引っ張らないように最善を尽くします。"
口だけと言うわけにはいきません。私はそう宣言してしまいましたので今から鍛錬をしなければいけません。
不死川「そうじゃねェだろォ。愛を虐めんなって言いに来たんだよォ。」
"虐めるなどということは誓って致しません。"
私がそういうと風柱様は立ち上がり出て行こうとされました。
私は玄関先で三つ指をついてまた土下座をしたあと刀を持って一緒に出ました。
不死川「なんだァ」
"足手まといにならぬよう、今から鍛錬に向かいます。"
そう書いて見せるとまた驚いた顔をした後、唇を噛み締めて何も言わずに帰っていかれました。
結局翌日の任務まで鍛錬を行い湯浴みを済ませて合同任務へと向かいました。
愛柱様が私に怯えるそぶりを見せて何やら風柱様に言い寄っていますが全くと言っていいほど耳に入ってきません。
疲れのせいか耳鳴りが止まらなくてあまり声が聞こえません。
どうしたものでしょう。暫くは口の動きを見て話すしかありませんね。
前方でお二人が何やらお話ししていますね。
仲が良さげで何よりです。
おや、こちらを2人して振り返られました。
何でしょうか。苛立ってらっしゃるようですね。
<おい、聞いてんのかァ>
嗚呼、呼び掛けられていたんですね。
"すみません、何のご用件でしたでしょうか。"
紙に書いて見せると舌打ちをされてからもういいと言われました。
申し訳ないことをしてしまいました。
その後は相変わらず私は1歩後ろをついていたのですがやっと藤の宿に到着したようです。
2人は宿は足を進めたので私は鍛錬に向かうために反対方向に数歩進んだ時でした。
風柱様に肩をぐっと引かれました。
私は驚いてびくついてしまいました。
"まだ何か"
そう書いて見せると風柱様は一瞬こちらをじっと見つめた後口を開きました。
不死川「どこに行くつもりだァ」
"本日に備えて鍛錬をしなければなりません。"
不死川「無駄な体力を使うんじゃねェ。鍛錬なら日頃からやっておけェ。」
"申し訳ありません。"
不死川「わかったならとっとといくぞォ」
そう言って私の腕を引いていこうとする風柱様の腕をやんわり離させるとものすごい顔で睨み付けられました。
"私は外で十分です。この宿には湯浴みだけさせて頂きます。"
不死川「テメェ…」
"足手まといですからせめて宿にあまりお世話にならないようにしないといけません。"
"今夜の任務までには戻りますのでご安心を。"
私はそう書いて見せてすぐにその場を離れました。
夜の任務の時間になりました。
鬼は何体倒しても湧いてきますし愛柱様を庇いながらだと体力が足りません。
いくつか大きな傷を受けてしまいました。
風柱様は愛柱様に気づいていないようでとても手際良く鬼を倒しています。
しかしあの鬼舞辻が出てきて手こずっておられます。
このままでは風柱様が危ない。
愛柱様を庇わなくていいのなら私が今直ぐにでも盾になれるのに…
どうしたものか…
私は醜い声を聞かせるのは申し訳ないと思いながらも大声を出しました。
「不死…風柱様!!愛柱様をお願いします!」
そう言って私は無惨の方へ向かいました。
同時に鬼の攻撃が飛んできましたが避けるわけにはいきません。私の後ろには愛柱様の元へ移動しようとしている風柱様がいます。
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