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そして、私が頭を下げた時、丁度お館様がいらっしゃいました。
竈門様に小さな声で失礼しますと申し上げて彼の頭を一緒に下げさせてしまいました。
こんなにひどい怪我をしている人に少し乱暴ですがした方ありません…。
呼吸で止血をしたお陰かお館様には風柱様に刺された傷はバレなくて何よりです。
証明してほしいという一部の柱の方達の要望にお応えすべく、私は風柱様よりもかなりの希血なので代わりに証明することにしました。
「竈門様、ねずこ様、気分を害してしまうようなことをしてしまうと思います。先にお詫びしておきます。」
そして自分の羽織を脱ぎお館様の許可をいただいてから屋敷に上がらせて頂き、羽織を敷いた上に箱をおいてその扉を開けて自分の腕を切りました。
「2年もの間人を喰らっていないのならば私の血は相当な刺激と存じます。」
そうしてねずこ様の前に私の血を見せるとねずこ様はその腕をとって優しく撫でました。
なんと優しい方でしょう。
「これで人を襲わないという証明はできたはずです。先程も申し上げた通り、もしものことがあれば私が全責任を負います。命も、肉体も、私に差し出せるものは全て差し出します。」
するとお館様が助け舟を出してくださり、この兄妹の件は無事に収集がつきました。
柱合会議が無事に終わり、私はまた殴られました。
不死川「勝手晒してんじゃねぇぞォ」
宇髄「派手に地味なことしてくれやがったなぁ?」
悲鳴嶼「嗚呼…なんと醜く哀れ…」
愛「い、いくらなんでもやりすぎだったよ、ゆりえちゃん。」
伊黒「お前のことは信用しないだからあの兄妹も信用しない。」
甘露寺「お館様の前で失礼だと思うわ!」
煉獄「うむ!実に不快だった!」
無一郎「余計なこと、しないでくれない。」
しのぶ「…」
冨岡「…」
「すみません…」
私は殴られながらも自分が悪いので頭を下げる以外に何も出来ませんでした。
でも不思議と痛みは感じません。
昔のようです。
一通り殴られてから私は竈門様のいる蝶屋敷に足を運びました。
門前払いされるのは覚悟の上ですが直接謝らなければいけないほどのことをしてしまいました。
あれほど純粋に優しそうな兄妹に失礼でした。
今回は殴らせてしまう前に頭を下げておきましょう。
私は門の前で蟲柱様が出てくる前に土下座をすることにしました。
しのぶ「また貴女で…っ?!何のつもりですか?」
「私のようなものをお屋敷にあげたくないのは重々承知しております。ですが本日竈門様達に失礼なことをしてしまい、直接お詫びしたいのです。すぐにお暇しますので少しでいいのでお屋敷に上がらせていただけないでしょうか…」
しのぶ「っ…。どうぞ。」
「ありがとうございます。」
思ったよりもすんなりと蟲柱様はお屋敷に入れてくださいました。
「病室までご案内ありがとうございました。お手数おかけしてすみません。」
私がそう言うと蟲柱様は何も言わずに去ってしまいました。
これは一刻も早く立ち去らねばなりませんね。
「竈門様、先程柱合会議におりました矢神と申します。入ってもよろしいでしょうか」
すると中から「はい!」と、声が聞こえたので静かに扉を開けさせて頂きました。
「竈門様、先程は大変失礼な言動をしてしまい、申し訳ありません。」
竈門様のベッドの真横で私はしっかり土下座をしました。
炭次郎「えっ?!頭をあげてください!」
「ねずこ様が人を襲わないと証明するためにねずこ様の前に血を差し出すなど失礼極まりのないこと。それに怪我をしている竈門様の頭を下げさせてしまい申し訳ありません」
炭次郎「本当に頭を上げてください!むしろ頭を下げないといけないのは俺の方です!頭を上げて頂けないと許しません!」
「えっ…」
私はその言葉に思わず頭を上げてしまいました。
炭次郎「さっきは本当にありがとうございました!」
「あっ!竈門様はどうがお体に負担をかけないでください!」
私に頭を下げようとする竈門様を慌てて支えると隣のたんぽぽのような髪をした方が何かと騒が立てられましたので私はもう一度頭を下げてから早々に部屋を出ることにしました。
「またねずこ様にお会いできることがありましたら直接謝らせてください。」
そう念押しして私は廊下に出ました。
すると蟲柱様が立っていらっしゃいました。
お屋敷に滞在する時間が長かったでしょうか…
私は深々と頭を下げて謝罪を口にすると腕を掴まれてしまいました。
しのぶ「不死川さんに刺されたところの手当てがまだでしょう。」
思わぬ言葉に私は驚いてうっかり頭を上げてしまい蟲柱様と目があってしまいました。血がお屋敷についたと思われたのでしょうか…
「血は一滴たりともお屋敷にこぼしておりませんのでどうかお許しください。長居してしまい申し訳ありません。」
しのぶ「っ…。貴女の怪我の具合を心配しているんです。」
そういう蟲柱様は眉を潜めていらっしゃいました。
嗚呼、お優しい方だから嫌いな相手のことも手当てをしようとしてくださるなんて、申し訳ないです。
竈門様に小さな声で失礼しますと申し上げて彼の頭を一緒に下げさせてしまいました。
こんなにひどい怪我をしている人に少し乱暴ですがした方ありません…。
呼吸で止血をしたお陰かお館様には風柱様に刺された傷はバレなくて何よりです。
証明してほしいという一部の柱の方達の要望にお応えすべく、私は風柱様よりもかなりの希血なので代わりに証明することにしました。
「竈門様、ねずこ様、気分を害してしまうようなことをしてしまうと思います。先にお詫びしておきます。」
そして自分の羽織を脱ぎお館様の許可をいただいてから屋敷に上がらせて頂き、羽織を敷いた上に箱をおいてその扉を開けて自分の腕を切りました。
「2年もの間人を喰らっていないのならば私の血は相当な刺激と存じます。」
そうしてねずこ様の前に私の血を見せるとねずこ様はその腕をとって優しく撫でました。
なんと優しい方でしょう。
「これで人を襲わないという証明はできたはずです。先程も申し上げた通り、もしものことがあれば私が全責任を負います。命も、肉体も、私に差し出せるものは全て差し出します。」
するとお館様が助け舟を出してくださり、この兄妹の件は無事に収集がつきました。
柱合会議が無事に終わり、私はまた殴られました。
不死川「勝手晒してんじゃねぇぞォ」
宇髄「派手に地味なことしてくれやがったなぁ?」
悲鳴嶼「嗚呼…なんと醜く哀れ…」
愛「い、いくらなんでもやりすぎだったよ、ゆりえちゃん。」
伊黒「お前のことは信用しないだからあの兄妹も信用しない。」
甘露寺「お館様の前で失礼だと思うわ!」
煉獄「うむ!実に不快だった!」
無一郎「余計なこと、しないでくれない。」
しのぶ「…」
冨岡「…」
「すみません…」
私は殴られながらも自分が悪いので頭を下げる以外に何も出来ませんでした。
でも不思議と痛みは感じません。
昔のようです。
一通り殴られてから私は竈門様のいる蝶屋敷に足を運びました。
門前払いされるのは覚悟の上ですが直接謝らなければいけないほどのことをしてしまいました。
あれほど純粋に優しそうな兄妹に失礼でした。
今回は殴らせてしまう前に頭を下げておきましょう。
私は門の前で蟲柱様が出てくる前に土下座をすることにしました。
しのぶ「また貴女で…っ?!何のつもりですか?」
「私のようなものをお屋敷にあげたくないのは重々承知しております。ですが本日竈門様達に失礼なことをしてしまい、直接お詫びしたいのです。すぐにお暇しますので少しでいいのでお屋敷に上がらせていただけないでしょうか…」
しのぶ「っ…。どうぞ。」
「ありがとうございます。」
思ったよりもすんなりと蟲柱様はお屋敷に入れてくださいました。
「病室までご案内ありがとうございました。お手数おかけしてすみません。」
私がそう言うと蟲柱様は何も言わずに去ってしまいました。
これは一刻も早く立ち去らねばなりませんね。
「竈門様、先程柱合会議におりました矢神と申します。入ってもよろしいでしょうか」
すると中から「はい!」と、声が聞こえたので静かに扉を開けさせて頂きました。
「竈門様、先程は大変失礼な言動をしてしまい、申し訳ありません。」
竈門様のベッドの真横で私はしっかり土下座をしました。
炭次郎「えっ?!頭をあげてください!」
「ねずこ様が人を襲わないと証明するためにねずこ様の前に血を差し出すなど失礼極まりのないこと。それに怪我をしている竈門様の頭を下げさせてしまい申し訳ありません」
炭次郎「本当に頭を上げてください!むしろ頭を下げないといけないのは俺の方です!頭を上げて頂けないと許しません!」
「えっ…」
私はその言葉に思わず頭を上げてしまいました。
炭次郎「さっきは本当にありがとうございました!」
「あっ!竈門様はどうがお体に負担をかけないでください!」
私に頭を下げようとする竈門様を慌てて支えると隣のたんぽぽのような髪をした方が何かと騒が立てられましたので私はもう一度頭を下げてから早々に部屋を出ることにしました。
「またねずこ様にお会いできることがありましたら直接謝らせてください。」
そう念押しして私は廊下に出ました。
すると蟲柱様が立っていらっしゃいました。
お屋敷に滞在する時間が長かったでしょうか…
私は深々と頭を下げて謝罪を口にすると腕を掴まれてしまいました。
しのぶ「不死川さんに刺されたところの手当てがまだでしょう。」
思わぬ言葉に私は驚いてうっかり頭を上げてしまい蟲柱様と目があってしまいました。血がお屋敷についたと思われたのでしょうか…
「血は一滴たりともお屋敷にこぼしておりませんのでどうかお許しください。長居してしまい申し訳ありません。」
しのぶ「っ…。貴女の怪我の具合を心配しているんです。」
そういう蟲柱様は眉を潜めていらっしゃいました。
嗚呼、お優しい方だから嫌いな相手のことも手当てをしようとしてくださるなんて、申し訳ないです。
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