世界政府 人事院のとある会議事録（極秘） その3
インペルダウン特別職 労働環境改善会議 第2回
（日時）×月×日 ×時×分 （出席者）働き方改革推進担当者 3名
【担当者1】それでは会議を始めまぁすっ。よろしくお願いしまぁすっ。
【担当者2】【担当者3】よろしくお願いします。
【担当者1】これがお二人のご所望のぉ、看守さん3人の経歴等の資料でぇ～すっ。この人達に関することは、ちょ～極秘事項に分類されてるから、取り扱いはいつも以上に注意してね。もしもこの人達の情報が漏れたら、あたし達、縛り首になっちゃうかもぉ～。マジでぇ～す。
いや～ん、怖ぁ～い。
【担当者2】【担当者3】了解しました。気を付けます。
【担当者1】じゃあ、一人ずつ見ていこっか。う～んと、まず、この間お父さんとトラブルになった看守さんからね。
年齢は36歳、性別は男性、インペルダウンに就職したのは二十歳の時。母親は某家の第3分家の第一夫人。
看守さんのお母さん、もとはこの家の嫡子だったみたい。でも一般人と駆け落ちしてぇ、その人死んじゃってぇ、20年後に家に戻ってきてぇ、その時すでに両親は養子を迎えてて、その人と養子縁組の形で結婚してぇ。だから嫡子だったくせに、今は“当主”じゃなく“夫人”なのね。
お母さんの駆け落ち相手…つまり、看守さんの実のお父さんは、一般人とは言っても、世界政府非加盟の某国の王様よ。しかもなんと、革命軍寄りの人よ。これって、か～な～りぃすごくな～い？
実のお父さんが亡くなったのはぁ、看守さんが13歳の時ぃ。同時にお父さんが王様だった国も滅亡してまぁ～す。
看守さんとお母さんは一時行方不明～。でも、看守さんが18歳の時に、二人でお母さんが生まれたおうちに帰ってきたにょ～ん。看守さんが天竜人として登録されたのは、この時が初めてにょん。
そして2年後、看守さんは天竜人の資格を放棄ぃ。同じ年にインペルダウンに就ぅ職ぅ～。お母さんは今のお父さんと結婚～。
今のお父さんって、看守さんと2歳しか年が違わないのね。どうしてお母さんはこの人と結婚したのかしら。現在のこの家の嫡子は第2夫人との間の子供だし、形だけの結婚ってことなのかなぁ～。
【担当者2】実のお父さんの国が滅亡した理由は？
【担当者1】ごめんなさいぃ。時間がなくて、そこまで調べてない～。
【担当者3】世界政府非加盟国で、王様は革命軍寄りで、家を捨でできた天竜人の女性と結婚したのかぁ…。この国が滅亡した理由…、まさがとは思うげど、想像するとちょっと怖いがも…。
【担当者1】看守さんちってぇ、嫡子だったお母さんとその息子の看守さんがいるのに、現在の当主は養子であるお父さんで、次の代の当主は第2夫人の子供ってことになってるのよねぇ。
このお父さんさぁ、このことで看守さんとお母さんから恨まれてるって思ってるのね。だから例のトラブルの時、二人が自分達を暗殺しようとしてるって誤解したんだわ。
あれから誤解は解けたのかしら？それに第2夫人やその子供達は、このことに関してどう思ってるのかしら？
ここの家族ぅ、私達のプロジェクトの大きな障害かも。何とかしなくちゃ…。
【担当者2】何とか出来るものでもないと思います。休暇中、看守さんに護衛を付ける等の対応のほうがいいような気がします。
【担当者1】護衛なんか付けても無駄よぉ。天竜人ってぇ、白昼堂々と人を殺しちゃったとしても、罪になんかならないのよぅ…。
【担当者3】じゃあ、休暇制度がでぎだ後も、家族には隠しておげば…。
【担当者1】隠しておけるんなら、良い考えね。やっぱりそういう方向で対応するしかないかぁ…。
【担当者2】【担当者3】看守さん達にとって一番良い方法が何なのか、じっくり考えましょう。
【担当者1】うん、そうね…。じゃあ、次の人に行こうか。
次はぁ、ドフラミンゴちゃんを外に連れ出した看守さんでぇすっ。年齢は43歳、性別は男性、インペルダウンに就職したのは22歳の時ぃ。
この人のおうちはぁ、「薔薇戦争」という親族間抗争のせいで、この人が生まれる前になくなっちゃってまぁす。なのでぇ、この人が天竜人として登録されたことはありませぇん～。
書類では、生まれた場所とか、育った場所とか一切不明～。両親も不明ってことになってま～す。
でぇもぉ～、インペルダウンの特別職に就職できたってことはぁ、やっぱ知ってる人いるんじゃん！ってことでぇ～す。
でさ…、やっぱこれだけいろいろ隠してるってことは、親族間抗争でケンカした人達に、今も狙われてるってことかなぁ…？
多分だけどぉ、この人、インペルダウンの中に隠れてる…っぽいよね？この人もぉ、長期休暇なんか作ったら、かえってヤバくなる人？
【担当者2】幽閉されてるパターンの逆バージョンですね。
【担当者3】この人の場合だど、休暇中もずっとインペルダウンの中で過ごせば、とりあえずは安全上の問題は解決でぎます。世の中には休暇を自室で寝で過ごす人もいますし、インペルダウンには職員のための娯楽施設も一応ありますし。
それが本人が望む休暇の過ごし方と一致しているかという問題はありますが…。
【担当者1】そっか、娯楽施設かぁ。ふうむ～、ま、無いよりはいいわね。検討する価値はあるよね…。
この人については、これだけなの。だぁって、全部「不明」なんだもぉ～ん。
なのでぇ、次の人に行きまぁ～す。この人で最後よ。
（日時）×月×日 ×時×分 （出席者）働き方改革推進担当者 3名
【担当者1】それでは会議を始めまぁすっ。よろしくお願いしまぁすっ。
【担当者2】【担当者3】よろしくお願いします。
【担当者1】これがお二人のご所望のぉ、看守さん3人の経歴等の資料でぇ～すっ。この人達に関することは、ちょ～極秘事項に分類されてるから、取り扱いはいつも以上に注意してね。もしもこの人達の情報が漏れたら、あたし達、縛り首になっちゃうかもぉ～。マジでぇ～す。
いや～ん、怖ぁ～い。
【担当者2】【担当者3】了解しました。気を付けます。
【担当者1】じゃあ、一人ずつ見ていこっか。う～んと、まず、この間お父さんとトラブルになった看守さんからね。
年齢は36歳、性別は男性、インペルダウンに就職したのは二十歳の時。母親は某家の第3分家の第一夫人。
看守さんのお母さん、もとはこの家の嫡子だったみたい。でも一般人と駆け落ちしてぇ、その人死んじゃってぇ、20年後に家に戻ってきてぇ、その時すでに両親は養子を迎えてて、その人と養子縁組の形で結婚してぇ。だから嫡子だったくせに、今は“当主”じゃなく“夫人”なのね。
お母さんの駆け落ち相手…つまり、看守さんの実のお父さんは、一般人とは言っても、世界政府非加盟の某国の王様よ。しかもなんと、革命軍寄りの人よ。これって、か～な～りぃすごくな～い？
実のお父さんが亡くなったのはぁ、看守さんが13歳の時ぃ。同時にお父さんが王様だった国も滅亡してまぁ～す。
看守さんとお母さんは一時行方不明～。でも、看守さんが18歳の時に、二人でお母さんが生まれたおうちに帰ってきたにょ～ん。看守さんが天竜人として登録されたのは、この時が初めてにょん。
そして2年後、看守さんは天竜人の資格を放棄ぃ。同じ年にインペルダウンに就ぅ職ぅ～。お母さんは今のお父さんと結婚～。
今のお父さんって、看守さんと2歳しか年が違わないのね。どうしてお母さんはこの人と結婚したのかしら。現在のこの家の嫡子は第2夫人との間の子供だし、形だけの結婚ってことなのかなぁ～。
【担当者2】実のお父さんの国が滅亡した理由は？
【担当者1】ごめんなさいぃ。時間がなくて、そこまで調べてない～。
【担当者3】世界政府非加盟国で、王様は革命軍寄りで、家を捨でできた天竜人の女性と結婚したのかぁ…。この国が滅亡した理由…、まさがとは思うげど、想像するとちょっと怖いがも…。
【担当者1】看守さんちってぇ、嫡子だったお母さんとその息子の看守さんがいるのに、現在の当主は養子であるお父さんで、次の代の当主は第2夫人の子供ってことになってるのよねぇ。
このお父さんさぁ、このことで看守さんとお母さんから恨まれてるって思ってるのね。だから例のトラブルの時、二人が自分達を暗殺しようとしてるって誤解したんだわ。
あれから誤解は解けたのかしら？それに第2夫人やその子供達は、このことに関してどう思ってるのかしら？
ここの家族ぅ、私達のプロジェクトの大きな障害かも。何とかしなくちゃ…。
【担当者2】何とか出来るものでもないと思います。休暇中、看守さんに護衛を付ける等の対応のほうがいいような気がします。
【担当者1】護衛なんか付けても無駄よぉ。天竜人ってぇ、白昼堂々と人を殺しちゃったとしても、罪になんかならないのよぅ…。
【担当者3】じゃあ、休暇制度がでぎだ後も、家族には隠しておげば…。
【担当者1】隠しておけるんなら、良い考えね。やっぱりそういう方向で対応するしかないかぁ…。
【担当者2】【担当者3】看守さん達にとって一番良い方法が何なのか、じっくり考えましょう。
【担当者1】うん、そうね…。じゃあ、次の人に行こうか。
次はぁ、ドフラミンゴちゃんを外に連れ出した看守さんでぇすっ。年齢は43歳、性別は男性、インペルダウンに就職したのは22歳の時ぃ。
この人のおうちはぁ、「薔薇戦争」という親族間抗争のせいで、この人が生まれる前になくなっちゃってまぁす。なのでぇ、この人が天竜人として登録されたことはありませぇん～。
書類では、生まれた場所とか、育った場所とか一切不明～。両親も不明ってことになってま～す。
でぇもぉ～、インペルダウンの特別職に就職できたってことはぁ、やっぱ知ってる人いるんじゃん！ってことでぇ～す。
でさ…、やっぱこれだけいろいろ隠してるってことは、親族間抗争でケンカした人達に、今も狙われてるってことかなぁ…？
多分だけどぉ、この人、インペルダウンの中に隠れてる…っぽいよね？この人もぉ、長期休暇なんか作ったら、かえってヤバくなる人？
【担当者2】幽閉されてるパターンの逆バージョンですね。
【担当者3】この人の場合だど、休暇中もずっとインペルダウンの中で過ごせば、とりあえずは安全上の問題は解決でぎます。世の中には休暇を自室で寝で過ごす人もいますし、インペルダウンには職員のための娯楽施設も一応ありますし。
それが本人が望む休暇の過ごし方と一致しているかという問題はありますが…。
【担当者1】そっか、娯楽施設かぁ。ふうむ～、ま、無いよりはいいわね。検討する価値はあるよね…。
この人については、これだけなの。だぁって、全部「不明」なんだもぉ～ん。
なのでぇ、次の人に行きまぁ～す。この人で最後よ。
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