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321…

原作: 名探偵コナン 作者: takasu
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「ちがう…!それはあなた達を思って…!!」

母「黙りなさい!…あなたの両親は私たちにぬかされたくなかったのよ。…結婚も子供を産んだのも私たちが先、出世だけが私たちより先で、それを覆したくなかったのね。」

「ちがう…!そんな人たちじゃない!!」

父「違わないんだよ。…その証拠に、私達が作った薬を使い、彼らは死んだ。自殺したんだよ!!立場を脅かされる前にな!!」

「そんな…違う!!」

母「苦しめる前に死なれたから私達は残ったあなたをじわじわと苦しむ様を見に来たってわけ。」

…ドクンッ…

「…っぅ…っハァッハァッ…」

父「それに、君は何でも出来すぎた。…おやのいいところをとって、最高の頭脳と身体能力を持ち合わせた。…殺人鬼にもってこいなんだよ!!」

「…っハァッ…ちがう!!」

母「いいえ、違わないわ?…あなたは殺人鬼になる運命。だから私たちが貴方を利用してあげるの。感謝しなさいよ??」

「…っハァッ…」『やばい…視界が…』

母「貴方は、もう誰にも必要とされない、いらない存在。…必要なのは貴方の殺人鬼としての才能だけよ!!」

「…だ、まれ…」

父「黙らないさ。ほら、悔しかったら殺してみなよ?俺たち夫婦をね…!!」

…ガチャ…

「殺してみなよとか…っ…いいながら…!ハァッ…拳銃を構える馬鹿はあなたたちくらいね!!!」

…ドン!!ドンッ…


母「流石ね…銃弾を縦断で打ち消すなんて…」

父「その射撃の腕は父親譲りだね」

「…うるさいっ…!!…っあっ…」

母「ふふ、言った通り、トラウマに弱いわね??その薬。」

父「ああ。君の心は殺人鬼に向いていない…」

「…黙れ!!」

母「さ、遊びはおしまいよ。殺してみなさいよ?ほら?」

父「拳銃はもう君が撃ち落としただろう?」

「…殺せるわけないでしょ…!!っぅ…っ…………風と雷が、あれだけ会いたがってた両親なのに…!!」

2人「あはははは!!!会いたがってた両親!!!なんて面白い!!!」

「…やめて…もう…こんなこと…」

母「善人振らないでくれる??あなたも所詮、組織の人間。」

父「そうだぞ?ほら…どうした?私たちを殺さないと、君が死ぬことになるぞ…?」

「だまれ!!!…っハァッハァッ…っうっ…」

母「あらあら、どうしちゃったの??弱いわね、あなたは。」

父「そうだぞ。だから守れなかったんだ…」

「…よわ…い…っうぁっ…」

………バンッバンッ…………

ベルモット「ちょっと、やめてよね?…組織の人間のくせに私のお気に入りに手をかけるなんて。」

「ベル…モット…」

ベルモット「全く。バーボンは何してるのよ。」

「……いや…っ…私…弱くない…」

ベルモット「ええ、そうよ、あなたは弱くない。でも今のあなたは強くもないわ。…ゆっくり休んで。回復すれば、あなたは強くなる。」

「ベル…」

ベルモット「喋らなくていいわ。」

「ありが…と…」

ベルモット「…全く。世話の焼ける子…………そこいにるんでしょう?バーボン。」


安室「来たんですか…って…え…?なぜ彼女が倒れて…?」

ベルモット「あなたは連れてきただけ?!ちゃんと見ててあげないとだめじゃない!…あなたは彼女のトラウマを知っていてそれを確認しようとした…。最低よ。」

安室「…僕は彼女の実力を知りたかった。…確認したかったんですよ。」

「…ベルモット…ハァッ……もう、いい…」

ベルモット「よくないわ…!」

「本当に…いい。………私、ダメだな………。雪と…………血って……ハァッ…ハァッ…にが…て…」

安室「…っ…」

ベルモット「貴方が彼女にした事は、自己満足のためでしかないわ。…私はここに残れないから、アフターケアはバーボン、あなたがきちんと責任を持ってしなさい。」

バーボン「…すみませんでした…」

ベルモット「謝るのは私にじゃないわ。彼女よ。あなたは彼女に意地悪をしすぎだわ…」


安室「…ゆりさん…」

「…ハァッ…ハァッ…っぅ………く…るしっ…っぅ…ハァッ…ハァッ…」

安室『やばいな…』「車に乗って下さい。…送ります…」

「…ぃっ…いいっ…」

安室「そんな状態で歩けるわけないでしょう!」

「…いい………ハァッ…大丈夫…です………もぅ…………ほっといて…!…っうぁっ…」

安室「ちょっと…!」

「…さわらないで!!…ハァッ……ぅ…」『苦しい…でも、頼っちゃダメ…!』

…ゆりは苦しいのを我慢して少し走り隠れると、安室が探しに行ったのを見て反対方向の街中へととぼとぼ歩いて行った。

「…ハァッ…さ…む…っぅ…」『コート、車の中だ…』

街中を歩く途中で何人もの人に心配の声を掛けられた。…何度も苦しくてしゃがみ込んでしまっていた。

世良「…ゆり!!」

「…ハァッ…ま…すみ…っ…」

世良「いいから乗って!…蘭ちゃん、見つけたよ。今からそっち行くね!」

「…っぅ…ご…っぅ…めん…っ」

世良「悪いのはあいつだろ?女の子を1人にして…!…何故か病院を嫌がるらしいから今からとりあえず蘭ちゃん家につれてくけど!…しっかりつかまっててよ!」
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