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❤︎Unmarked Cute❤︎

原作: ラブライブ! 作者: ミカサ
目次

まずはミーティング❤︎

秋葉原駅周辺にも桜の木に満開が訪れた頃、賑わう通りに面したファーストフードの店内では、お昼時ということもあり各々で頼んだハンバーガーのセットを食べながら話をしている西木野真姫、星空凛、小泉花陽がいた。
「こうやって3人で集まるのって、ドームのライブ以来じゃない?」
真姫はSサイズのアイスストレートティーを少し飲みながら凛と花陽に話しかけた。
「そーだよねー。凛、ライブの後はもう燃え尽きたってかんじで、ふわふわボーッとして過ごしてたにゃ。」
凛がテーブルに肘をついて頬杖をつきながら少しまだ夢見心地の表情で答えた。
「素敵な思い出だよね。μ‘sとして9人でやり遂げた最後のライブだもん。」
ライスバーガーを食べながら花陽も微笑んだ。
3人はライブの感動を思い出し「はぁー。」と同時にため息をついた後、少しフワッと静かな沈黙の時間が流れた。
「でも。」と一瞬ぼーっとしていた目をぱっちり開けて沈黙を破ったのは真姫だった。
「もう4月だし、そろそろやってかなきゃね。」
「わかってるよ。真姫ちゃん。だから、今日3人でここに集まることにしてたんだよね。」
「そうにゃ♪凛達と穂乃果ちゃん達6人の、新しい幕開けにゃぁ!」
凛はやる気満々な気持ちを声を大にし、元気よく拳を上げて表現した。
「ふふっ。凛ちゃん、やる気充分だね。私もね、凛ちゃんと同じで、やる気充分だよ。」
花陽はにっこり笑いながら膝に置いていたトートバックの中から1冊のノートを取り出した。
「ま、真姫ちゃんもやる気充分なんだからね!」
「知ってるよ。やる気充分な真姫ちゃんの作った曲に私が歌詞を書けるなんて、嬉しいな。」
「あ!かよちん歌詞書いてきたんだぁ!」
「うん。歌詞を書くのは初めてだったから、自信はないんだけどね。。でも、自分なりに、これからやりたい事を詰めてみたつもり。」
「かよちんの歌詞見たい見たいー!」
花陽は自信なさげに照れながら、ノートの歌詞が書いてあるページを開けて、真姫と凛が見やすいようにノートをテーブルの上に置いた。
「花陽の歌詞、楽しみだわ。」
「真姫ちゃーん、もう少しそっち寄ってよ。」
2人はテーブルの上に置かれたノートを肩を寄せ合って食い入るように見ていた。
「・・・・。」
歌詞は1曲分ではあったが、真姫と凛はかれこれ10分ほど歌詞の書いてあるノートを沈黙しながら見ていた。
花陽はその間少しドキドキ緊張しながら2人の反応を待っていた。が、1曲しか書いてないのにあまりにも2人がノートを見ている時間が長いので、
「あ、あのぉ・・。真姫ちゃん、凛ちゃん、ど、どうかな?感想、あったら聞きたいなって。。」
そう言われて2人は同時に顔を上げ、花陽を見た。
「かよちんの歌詞、とっても前向きでいいにゃぁ。」
「えへへ。ありがとう。」
「ちょっと意外だったわ。花陽の描く歌詞は、もっとふわっとしてて乙女チックなかんじになると思ってた。」
「えへへ。私達の第一歩だなーって思ってたら、いろんな事をやりたい気持ちがいっぱい出てきて、どんどん書けちゃったんだー。」
「一言で言うと、攻め系だね♪「私達についてきて」のとこがいいにゃぁ♪これは曲もノリノリなかんじがいいね!真姫ちゃん!」
「うん。そうね。花陽はこんなかんじに作るんじゃないかって予測で曲を作っちゃったから、これは作り直しが必要だわ。」
真姫はそういった後、少し間を開けて人差し指で軽く頭を掻きながら急に自信なさげに呟いた。
「作り直すのはいいんだけど・・・。」
花陽は少し様子が変わった真姫に慌てて胸のあたりで両手を振り、
「ま、真姫ちゃん、私の歌詞を真姫ちゃんの曲に合わす形で少し変えてもらってもいいんだよ?」
と伝えた。
「かよちんの歌詞は変えなくていいと思う。でも1つ聞いていい?」
凛は、ノートを花陽のほうに向けて、歌詞を指さした。
「かよちん、ここね、ここ。この歌詞がずらずら〜となってる部分、他の部分と少し雰囲気変わるにゃ?これって・・。」
「ラップ、入れてみたんだ。」
花陽はにっこり微笑んで答えた。
「かよちんがラップ???びっくりにゃー!」
「ここの歌詞、曲調変わるような気がして何かあるんじゃないかと思ってたのよね。」
凛は驚いた様子で目をパチパチさせながら花陽の顔を見た。真姫はそのままノートに目を落としたままで口は半開き状態だった。
花陽は微笑みながら、驚きの表情の真姫と凛に、静かに胸に手を当てて語り出した。
「μ‘sは、私にとって宝物のような存在なんだ。いつまでもキラキラした宝物は、そっと心の宝物箱にしまって、いつまでも色褪せず存在してるのね。だから、新しい出発は今までと同じ路線の延長線上は歩まずに、全く別の私達を作っていきたいと思ったんだ。」
「かよちん・・」
「それでね、いろいろいっぱい考えてみて、私がやってみたいなって思ったことがまとまったのね。えっと、それは、クールでセクシーでキュートなスクールアイドル♪どうかな?」
「セクシー??!!」
真姫と凛は同時に声を上げた。
「あ、真姫ちゃん凛ちゃん、声が大きいよ。」
「ラップにセクシー???花陽、予測外すぎるんですけど!」
「かよちん大胆にゃぁ!」
花陽はにっこり微笑んだ。
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