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なぜ、彼女は全て真っ白のパンツスーツスタイル?

ジャンル: 現実世界(恋愛) 作者: rodann
目次

黒の彼の家で寝泊まり

潤「ふぅ…ごちそうさまです。」

カチャカチャ…

貴之「どうでしたか、"ステーキ"の味は? いつも家族や親戚に作って振る舞う時はこんな味付けや焼き方で出してますけど…。」

潤「いつもこの味でですか!? うわー、ご家族や身内の方が羨ましい…!!」

彼女に今回振る舞った"ステーキ"の感想を聞いたら、直接は言わなかったものの、判定は"美味しい"という事だろう。

風呂を準備して、寝間着に着替えて…歯磨きして…。
こうして僕のいつもの一日が終わると…思ったが…。

寝る直前に彼女がこんな事を。

潤「あの、どうせなら。 一緒の部屋で寝たいんですけど。 良いですか?」

まさかの同室で寝ると言い出した。
僕は、全力でお断りをした。
彼女は"芸能人"だし…一緒に寝たら…それこそスキャンダルに巻き込まれる!!

そして、自分の部屋に行くと、寝間着に着替える前にまたいつもの素振りをやり始める。

面の素振りを2000回、胴の素振りを左右各1000回。
かなり疲れるが…やらない訳にもいかない。
彼女と約束をしてしまった"五段"の昇格…。

貴之「ふっ! ふっ! ふっ! よぉし…ここまでにしよう。」

一通りやり終えると…着ていた服は汗でびっしょり…。

貴之「はぁ…ヤバイな…。 お風呂入るとするか…。」

僕は汗を洗い流すため、風呂に入ることにした。

チャポン…

貴之「はぁ~。 汗が流れて良いわ~。」

風呂に入ると、汗と同時に疲れも流れて、身体も徐々に力が抜けていく…。

貴之「ああっ!! 危ない、危ない…。 寝るわけにいかんいかん…。」

眠らないように気をしっかり持たないと、風呂場で大惨事に成りかねないからな…。
さっさと身体や頭等を洗って、風呂から上がる事にした。

風呂から上がった後は、身体を拭いて寝間着に着替える。
時刻を見ると…夜の10時を過ぎていた…。

貴之「ふぁ…もう寝よ…。」

布団に入ると…直ぐに眠りに着いた…。

チュン…チュン…

貴之「ん…もう朝か…。」

時計を見ると…既に朝の6時…。
普通なら会社に行かなきゃいけないが…今日は日曜日。
何も問題の無い日だから…別にもっと寝ていたいけど…。

貴之「彼女が家に居るんだ…。 さっさと起きて朝御飯でも作ろう…。」

これから起きてくる…いや…起きているかもしれない白石さんの為に朝御飯を作る事にした。

朝御飯を作っていると、彼女も起き…。

潤「おはようございます…ふぁぁ~。」

貴之「おはようございます。 朝御飯出来てますよ。」

潤「ん…あ、ありがとうございます…。」

彼女の姿は、モデルらしからぬ姿だった。
髪がぐちゃぐちゃで寝癖だらけ…もはや"モデル"の姿は微塵も感じない。
僕は見てはいけない物を見てしまった…。

朝御飯を食べた後、彼女も今日は休みなのか帰るのは夕方頃でも良いと言った。

本当ならば、二人で出掛けたいが…。
スキャンダルに成りかねないなら…あまり外に出る事は出来ない。
よって、今日も家にいるしか無い。

貴之「んー…白石さん。 今日は、どうします? 何を話します?」

潤「話ですか?」

何もしないのも酷なので、白石さんと何かの話題で時間を潰すことにした。

貴之「そうですね…んじゃ、まずは誕生日とか血液型とかお互いの詳細ですね。」

僕は、まず誕生日及び血液型の話から…。
まあ、この話も…最初の時にすれば良いのだろうけど…。

貴之「まずは、僕から。 誕生日は2月の13日で血液型はA型です。」

潤「私と誕生日、そんなに変わらないんですね。 意外でした。」

貴之「そんな変わらないんですか?」

潤「はい、私は。 誕生日は2月の9日なので。」

貴之「ありゃ、僕と4日違いなんだ、知りませんでした。」

潤「ふふふ♪ あ、後、血液型はO型です。」

と話は弾んで…気がつくと、夕方になり…。

潤「あ…そろそろ帰らないとダメですね…。 それじゃ、私準備してきます。」

貴之「それなら、駅まで僕が送り…」

潤「いえ、黒沼さんをスキャンダルに巻き込むわけに行きません。 私自身の足で帰りますから、大丈夫です。」

貴之「分かりました。」

彼女は帰り支度を始め、それが終わると…。

潤「それじゃ、黒沼さん。 今度は…私の家に来て下さいね♪」

貴之「ええ…また…。」

と意味深な言葉を残して…彼女は帰っていった。
彼女が居なくなった後…僕の心に隙間が出来たような感覚が出てしまった…。
だがそれでも…

貴之「さてと…布団を片付けますか…。」

僕は彼女が使っていた部屋の布団を片付ける事にした。

貴之「さて…よいしょっと…。」

カチャン

僕が布団を持ち上げると…布団から何か金属のような物が落ちた。
僕は布団を片付ける前にその金属のような物の正体を確認してみる事に…。

貴之「何だコレ? 鍵…?」

その正体は鍵だった。
僕がもしかして落とした物なんじゃないかと、持っている鍵を調べたが…。

貴之「…え? あれ…? 家の鍵も…車の鍵もちゃんと有るし…。 この鍵は一体何だ?」

僕はこの鍵が一体何なのか…不思議に思ったが…。
しかし、僕はある事に気づいた…。
それは…

貴之「まさか…? これ、白石さんの忘れ物か? ちょっと、連絡しないと…!!」

僕は直ぐに彼女にメールを送って、「鍵を忘れた」と伝えた。
すると彼女から返ってきた言葉は…。

「わざと置きました、今度はそれで私の家に来て下さい♡」

とハートマークが付いたメールが返って来た。

これは彼女の家の鍵という事か…!?
どうして?
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