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なぜ、彼女は全て真っ白のパンツスーツスタイル?

ジャンル: 現実世界(恋愛) 作者: rodann
目次

黒と白の初デート 終篇

ゲーセンでのやり取りも終わり、いよいよデートも終わりを迎える。
時刻は既に午後の6時を迎えていた。

潤「もう、そろそろですね…。」

貴之「確かに…僕も明日仕事ですし…遅刻は絶対にしたくないです。 その為に今日は早く寝て、明日早く起きて準備を早めに終えて、仕事場に向かうんです。」

潤「いつも、何時頃に起きるんですか?」

貴之「そうですね…いつも5時半…遅くても6時を回らない時刻…。 そんな所ですね。」

潤「えぇーー!! 早っ!! そんな早い時刻に?」

彼女は僕の朝起きる時刻を聞くと、我を忘れて驚く。

貴之「と言っても、会社の始業時刻は9時からですけどね。」

潤「え、それなら尚更早すぎません?」

貴之「まぁ、周りからも言われますが、僕は遅刻が嫌な性格ですし、それに加えて…満員電車で痴漢騒ぎに巻き込まれたく無いですからね…。」

潤「あぁー…成る程…。」

貴之「どうせなら、残りの時間は駅近くの公園のベンチで話しません?」

潤「あ、良いですね。 そうしましょう!」

僕は、残りの時間を駅近くの公園内のベンチでお互いの話をする事にした。



貴之「白石さんって、高校卒業前にモデルになったと聞いたんですけど、ご両親は許可したんですか?」

潤「実を言うと、親は最初反対でしたよ、けど何とか親を説得として許しを貰えたんです。」

貴之「でも何故、モデルの職業を?」

潤「私、昔から背が高いのがコンプレックスで、嫌だなと思っていたんですけども…ある雑誌を見て、私と同じくらい背が高いのに自信満々で皆から見られてもコンプレックスに思わない姿を見て、この職しか無い!!と思ったんです。」

白石さんがモデルを始めたエピソードを聞くと、彼女も彼女なりに大変なんだなと感じた。

そして彼女の話が終わり、今度は僕の話の番に。
お見合いパーティーで話してなかった、特技を話すことにした。

潤「ええっ!? 黒沼さんって…剣道の資格持ってるんですか?」

貴之「えぇ、それに加えて居合いも。」

潤「えと…ちなみに段位は…?」

貴之「どちらも四段です。」

潤「うっほー! 四段!? 黒沼さん、まだ20代ですよね!? 四段!!?」

さすがにこれは驚くか…僕はこう見えても、剣道や居合い等の剣に携わる資格を持っている。
数少ない僕の取り柄でもあるし、何かの役に立てればと思ったまで。
その為か、周りにその事を伝えると…大半はビックリしてしまう。
その結果、ある時は用心棒みたいな感じで遊びに誘われたりした事も有った…。

貴之「今度、五段を受けようかなと思ってるんですよ。 修行年数も満たしてますので。」

そうちなみに、剣道の段位はそう簡単に上がれるモノでは無い。
少なからず最低限の修行年数というのが必要不可欠で、初段から二段の場合1年以上、二段から三段だと2年以上と行った具合。
僕が受ける五段は、四段を取得してから最低でも4年の修行が必要となる。
ちなまにその四段は今から4年前の20歳の時に取った。
今24歳で25歳を迎える年の僕は、4年以上の修行を経ている為、五段の取得権利を得ているのだ。

潤「スゴい…私、剣道の段位で五段持ってる知り合いなんて聞いたこと無いですよ…。 もし、黒沼さんが持てば…! 私、貴重な五段取得者を知り合いに持つことが出来るんですか…!!」

貴之「そうなりますね。」

潤「おぉ~!! なら、頑張って下さい!! 私、黒沼さんの五段合格の応援してますから~!!」

目をキラキラと輝かせながら、彼女は僕を応援している。

貴之「ありがとうございます!! それじゃあ、今日はここでもう終わりにしましょうか。」

潤「分かりました、ではまた今度宜しくお願いします!!」

僕らは、ここでお開きにする事にした。
僕はこれで、五段の昇段を必ず成功させる目標が出来た。
期待してくれる彼女の為にも…昇段はしないと…。

そして、家に帰ると…
僕は直ぐに全身を半袖短パンの姿にして、家の中にある竹刀を手に…。

ブンッ! ブンッ!

竹刀で素振りをし始める。
100回程素振りを終えたら…次は手が傷つかない様に…滑り止め付きの軍手を着用して素振りを再び始める。

ブンッ! ブンッ!

貴之「ハァ…ハァ…。」

昇段試験に合格する為にも…素振りを怠る訳にはいかない…。
いつもの回数のよりも数は多めにやってる。

ブンッ! ブンッ!

貴之「ハァ…あと20回…。」

この日は目標として1200回素振りをする事に…。
そして…

貴之「ハァ…ハァ…あー…終わった…。」

ようやく、目標としていた素振りの回数が終わった。
だが、五段への昇段はそこまで甘くは無い。
数少ない僕の特技だからこそ…鍛えて…段を上げていくしか無い…。

貴之「どうしようか…明日はもっと数をこなさないと…。」

終わった達成感からか…歯磨きして…顔洗って… タオルで身体を拭いた後、眠気が来てしまった…。

貴之「ふぁ…ヤバい…眠気が…。」

僕は布団に入ると、半袖短パンのまま寝てしまった…。
布団に入った後の記憶は…もはや無かった…。
それだけの眠気だったのだろう…。
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