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先輩が〇〇シリーズ

原作: その他 (原作: ペルソナ4) 作者: 雷鳴
目次

先輩と贈り物

『毎度思うけどアンタ、こういうのどこで見つけてくるんすか』
やや苛立ちを含んだ完二の声がスマホのスピーカーを通して伝わってくる。
「お気に召さなかった?」
『お気に召すもなにも…何なんすかこれ』
「特注のディルドだけど」
『はあああぁぁ………』
表情が目に浮かぶようだ。
「オナホールとセットで安くなってたからさ、買った」
『セットって…それは』
「うん、オレが持ってる。んでディルドをお前に送ることにしたんだ」
『コレ、オレに使えっつーんすか』
「そうだよ」
また盛大なため息が聴こえる。
「そのディルドはな、ただのジョークグッズじゃないんだ。よく見て触ってみてくれ」
『よく見て触る…?』
しばらく『うーん?』だとか、『あぁ?』だとか聞こえていたが、途中で何も聞こえなくなる。
「分かったか?」
『先輩これ…先輩のっすか』
「そうそう。それ製造元がドイツでね。オレのを型取りして作ったんだ。専用のキットがあるんだよ」
またも大きなため息が聞こえた。先ほどのものよりずっと大きかった。
『んーで…オナホってのは…』
「流石にお前のを型取りは出来ないからね、規格品でしかないけど…一緒に使うのを想定した商品だよ」
唸り声が聞こえる。
『んでこれ、使えってことすか、今。』
「うん、良いだろ?」
『アンタなぁ…』
と言うものの、結局なんだかんだと言って完二が折れてくれるのはオレがよく知っている。
『今オフクロいるんで、期待してるほどの事は出来ないっすよ』
「十分だ。使ってくれるなら、それで」
『ならちぃと準備してくるんで、待っててください』
プツ、とミュートに切り替える音がして、数十分後。
『——戻りました。そっちは…大丈夫っすよね?』
「あぁ、問題ないよ。」
既に手元にはローションを含んだオナホールがある。
先程完二にも言ったように既製品だ。ディルドに開発資金をかけている分、こちらはただのシリコンの塊と言っても差し支えない。
一般的なオナホとは月とスッポンほどの性能差だろう。けれど、完二と使えるならそれも気にならない。
『えぇと…それじゃ…どうしたら良いんすかね?』
と完二が悩んでいるので、
「いつも通りでいいよ。…いつもするみたいに。」
と返せば、決心したようだ。
『じゃあ…こういうの分かんないんすよ、音出しゃいいんすかね…』
と言いつつ、マイク越しに聞こえるように音を立ててディルドにしゃぶりつき出した。

直接見えてはいないが、お互いの興奮度が増すのがよく分かる。

じゅるるるっ…ちゅっちゅっちゅっ…
ふー、ふー、はあ、はあ

などと、完二がディルドをよく可愛がっているらしい音が聞こえてくる。
普段なら恥ずかしがって出来ないことも今日は大胆に行う完二に対して、胸が熱くなるのが分かった。
すぐさまオナホに突き入れても良かったが…今はまだ前戯の段階だ。
彼からの恥じらいの無い奉仕を勿体なく思い、自らの手で音に合わせて擦るのに留める事にする。
しかし勘付かれては流石に恥ずかしがるだろう。鳴上は左手でオナホを握りながら右手でクチュクチュと自らのモノを扱き上げて、まさに今オナホを楽しんでいるかのように演出する事にした。
『……じゅるるるっ…クチュクチュ……せんぱい、こんな感じで良いっすか?』
「あぁ、良いよ…すごく気持ちいい。完二はどうだ、美味しいか?」
『美味しいって、こんなもん別に…』
「ははそれもそうか。ならどうだ、楽しいか?」
『ん…そっすね…なんか凄く…なんつったら良いか分かんねえっすけど…イイ、と思うっす。』
と答えると完二は、今までないほど強く吸い上げ、ディルドを可愛がった。
それにまた興奮してしまう。
「そんなに、イイか?それが。」
『や、まあ先輩のに比べたら…大したことはねぇんすけど。』
「やっぱり本物が一番か」
『言うことがオッサンくせーっすよ』
やはり肉と肉で直に混じり合うセックスには遠く及んだりなどしないが、と鳴上は思った。
けれどこれも想像以上に悪くないじゃないか、と。
ずんぐりと精嚢が重くなるのを感じ、鳴上は言った。
「完二、竿だけじゃなくて…玉もしっかり味わってみてくれ」と。

まだ正直、完二には男同士のセックスに対して抵抗感があると鳴上は感じていた。けれどこの電話越しならば?…本物でないのであれば?……と思い、そう提案すると、どうやら興味を持ったようだった。
『舐めてみるっすけど…いいっすか?』
「あぁ、いいぞ。優しく…そう……んん…」
熱い舌と吐息で刺激を送られて、興奮が止まらない。寧ろ増すようだった。
自分にもついてるモノだと言うのに、完二が興味津々で舌を絡めてるのが分かる…もっとも、完二が実際に舐めているのは、ディルドの支えとして備え付けられたシリコン製の精嚢袋だが。
(物は試しと思ってみたが…案外悪くない…むしろ良いかも知れないな…)
『んむ…ふぐ…ちゅちゅ』
「大丈夫か?」
『なんてこと無いっす。ちょっと口に入れてみただけで…』
何と、と思ったが言うのは憚られた。完二が自ら行動し、鳴上の精嚢を可愛がっているのに、それを指摘すれば恥ずかしがってやめてしまうだろう。
勿体ない。折角だから楽しみたい。
錯覚かも知れないが、ぐるぐる…どくどく…と、精子が余分に造り出されているような気がする。それが擬似的には完二の口の中で行われているのだと思うと余計に興奮した。

「は…どうだ、そろそろ…挿れてみないか?」
そう促すと、
『あぁ…そうすね…挿れるっすよ』
完二は素直に従った。
今だ…と、鳴上も呼吸を合わせ、待ちに待った彼の蜜壺の中に愚直を突き入れた。
『あ……っは……』
「ふ……ぐぅ……」
ヌルヌルとしたナカはやはり安い既製品らしく大きな刺激は与えてくれないが、完二とのやりとりで十分に興奮していた鳴上には丁度いい快感を与えてくれる。
ズコズコと動かし内側のヒダを楽しむ。
電話越しの完二も後孔で味わっているようだ。しばらくすると気付いたらしい。
『は、は、…せんぱい、アンタさては今挿れたな!?』
「はは…いや完二が可愛くて、つい我慢しちゃって…」
『なんて野郎だ…っん』
「ほら俺のことは気にしないで、楽しんで」
オナホールを動かしてグチュグチュ音を聴かせる。
『あっそんないきなり…っあ、んっんっんっ…』
触発されたのか、完二の方からも艶かしい声と濡れた音が響いてくる。
「声我慢してるのか?」
『んあっだって…お袋が……バレたら…』
「ほんの少しぐらい問題ないさ、ほら』
グチュグチュグチュ!とオナホールを激しく上下すると、『ひゃあぁん』と可愛らしい声を上げた。
『急にダメっす、あう…』
「ちゃんとしないとイケないだろ、完二も、ほら。聴かせて?」
『ううぅ……』
観念したのか、ディルドを激しく出し入れし始める。
ぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっ♡
お、お、んふ、お、おっ♡
『お、こんな…っんひ!…やべぇ、すげえの来そう、来る、来る来る……』
「は、はは…いいよイこう、一緒にイこう」
『せんぱい…い、いく、イクイクイクイ゛グ…ッ!』
「は……っんん……〜〜〜ッ」
あちらからの音に合わせて、鳴上もオナホールを激しく動かし、イッた。
相当な量が出たようで、非貫通式の先にどくどくと白濁が溜まっていくのがよく見えた。本当に沢山作られてたんだな…と思いながら脱力する。
『………』
「完二?大丈夫か?」
『は……なんか…すげえ、イキ方したかも…まだ気持ちいい…』
「射精はしたの?」
『あ……いやしてねえ…』
何と。
「後ろだけでか?まさか…」
『マジっすね…んや、悪い先輩、オレすげえ眠たい…』
「あ、あぁそうだな。体力を相当使うって聞くし、まだ起きてられるうちに片付けて寝たほうがいい」
『うす……じゃ先輩、おやすみなさい……』
最後の方は萎むような声量になりながらプツリと通話が途切れた。
自分も片付けをしながら思う。
「完二のメスイキ…ディルドに取られた……見たかった〜〜………!」
次会えた時には必ずリベンジしようと誓う鳴上であった。
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