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魔法少女とイケメン公安警察の事情

原作: 名探偵コナン 作者: yasuda
目次

こんなのって、ないよ


あれから、魔女を無事に倒して結界から出たら、全く知らない景色で知らない土地だった事から世界が違うことが分かった。

絶望だ。
お父さんとお母さんを守りたくて魔法少女になったのに。
守りに行くことすら出来ないなんて。

そんな気持ちを抱えてても、疲れもするしお腹も空く。
後からやって来た魔法少女のほむらさんがそんな私を見かねて家に招待してくれた。

「何か、嫌いな物はある?」
「いえ、特には無いです。というか、すみません!私も作ります!」
「気にしないで。自分の分と一緒に作るだけだから。味の保証は出来ないけれど。」
「いただけるだけでありがたいです。ありがとうございます。」
この人、お母さんの声と、すっっごく似てる。更に、クールな具合がまた同じなんだよね。だからなのかな、妙に安心してしまう。
「私、多分貴女より歳下よ。敬語は要らないわ。」
「え!?じゃぁ、16じゃないの!?」
「14よ。」
「そっかぁ、、、じゃぁ、ほむらって呼んでもいいかな?」
「構わないわ。」
会話を進めながらもご飯を作ってくれるほむら。
もしかしたら、お情けで、お母さんに似たほむらを私のそばに寄せてくれたのかもしれない、、、そんなわけはきっとないんだろうけど。そう思ってもいいぐらい、本当にほむらはお母さんと似ていた。
「どうぞ。」
「美味しそうなハンバーグ!いただきます!」

パクッ

「おいしぃっ!美味しいよほむらっ!!ありがとう!私、少し幸せ度回復したよ!」
「?幸せ度?」
「うん!美味しいご飯が食べれて、幸せだから。、、、キュゥべえの事、ほむら敵視してる、、、よね?」
「、、、えぇ。そうだけど。」
「やっぱり、裏、あるんだよね。私、力を貰った瞬間幽体離脱と同じ感覚がしてね、確かに力は与えられてるんだけど、何か大切なもを気付かない内に抜かれてるような気がして、、、それに、守りたい両親も、いない世界だし。」
「幽体離脱、、、あなた、した事あるの?」
「うん。どうしても一度魂でしか行けないところに行かなきゃならなくなった事があって。」
「どんな状況でそうなるの、、、珍しい体験をしているのね。でも、そこまで感じ取れるなんて凄いわ。みんな、あいつに騙されてるから。貴女になら全てを話しても良さそうね。
魔法少女は、契約と同時に魂をソウルジェムに閉じ込められる。その魂が穢れきると、魔女になるのよ。」

つまり、私達はいずれ、魔女になる。

そういう、からくりだったか、、、。

「私は、ある1人の女の子を救う為、何度もこの時間軸を繰り返して来たけど、貴女は今回が初めての、相当なイレギュラーだわ。」
「ちょっとまって、何度も、、タイムリープしてるって事?」
「そう。でも、どうしてもその子はあいつに騙されて魔法少女になってしまうの。今は、まだこの時間軸だとなっていないけれど。」
「、、、ほむら、、、。」
救う為、、、サラッと言ったけど、何度繰り返しても、救えなかったんだ。大切な女の子を。そんな悲しいことを何度も見て、それでもまだ諦めないなんて、、、なんて強い子なんだろう。
思わず、わたしはほむらを抱きしめた。
「ごめんね。きっと、救いたい女の子に、ありがとうってハグされるのが一番なんだろうけど、こうせずには居られなくて、、、。
これからは、私も側にいるから。2人で頑張ろう?」
「貴女の願いは、、どうするの?」
「本当に叶ってるなら、いつか会えるよ。戻り方なんて調べても分かるわけじゃないしね。それだったら、大切なお腹の恩人に、恩を返すことを優先した方がいいじゃない?」
ハグを終えて向かい合うと、ほむらは俯いて、震えた声で小さく「ありがとう」と呟いた。


それから、ほむらの家に居候することになって、学校はほむらと同じ学校の中学校を繰り返すことにした。ほむらの守りたい女の子、まどか。その友達のさやか、巴と杏子と友達になって、ほむらが不器用な分フォローに回って皆んなで仲良くうまくいっていた。
ワルプルギスの夜が来るまでは。
「私は力の中心を探ってくるから、外側を任せるよ!」

そういって、ワルプルギスの中心へ向かった。
こいつを倒した後はほむらも知らない未来が待ってる。必ず、倒してほむらの願いを叶えるんだ!
ステッキに乗って中心部へ進むと中は舞台装置がひっくり返ったような状態になっていた。
ここが中心ですよと言わんばかりに大量の使い魔が出てくる。
「時間、かかりそうね。まってて、ほむら!」


倒して

倒して

倒して

倒して

中心も攻撃しながら削っていて、あと少しの所で、物凄い光がほむらたちのいる方向から放たれて、ワルプルギスを貫いた。

まどかが、魔法少女に、なっていた

「そんな、、、!あと少しだったのに、、、!なんで?!どうして!!まどかぁぁああ!!!」

怒りと悲しみで潰れてしまいそう。

でも、闇に飲まれたら魔女になる。

まだ、今はなるときじゃない。

抑えて、なんとか抑えて

ほむらの元に駆け寄った。

ほむらが、ボロボロだった。

そっか、そういうことか。

「あと少しだった、、、ごめん、私が遅かったせいで、、、まどかが、、、。」
「!ことりのせいじゃない!!むしろ、本当なの?あと少しだったの?あと少しで、、、コイツを倒せたの?」
「少なくとも、中心は折れたはずだよ。
でも、間に合わなかった、、、。やり直す?」
「そうね、、、そうしましょう。私とまどかの約束は、魔法少女にならないように止めて欲しい、だから。ワルプルギスを倒しても、まどかが魔女になるなら、、、私はまた、まどかを、、、撃たなきゃならない。」
「うん。皆んなには悪いけど、、、行こう。きっと、手をつないでいれば一緒に行けるよね?」
「やったことは無いけれど、、、いいの?」
「もちろん。まだ、戻り方分からないからね。」

ほむらが時間遡行の魔法を発動した瞬間、私は白い光につつまれて、意識を失った。
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