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魔法少女とイケメン公安警察の事情

原作: 名探偵コナン 作者: yasuda
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ことり☆マギカ

ことり☆マギカ

お父さんは警察官。
お母さんは外資系企業の金融トレーダー。
2人が揃って休みの日がそもそも少ないのに、今日はそんな2人と久しぶりのお出かけ。
ちょっと、子供っぽい所かもしれないけど今話題のトロピカルランドに来ました。
家族で出かけられるならどこでもよかったから公園でピクニックとか提案したんだけど、何故か却下されました。
ほんとうに久しぶりで、自分でも笑っちゃうぐらい楽しみにしてたので、当然テンションはMAX!
で、今はジェットコースターに乗る所なんだけど、、、。
「、、、2人とも、黒服の連中が何かしてきたら、影に連れ出すからそのつもりでいてくれ。」
お父さんは、ある事情で黒の組織に狙われてる。
事情っていうのは、羽川さんって凄い有能な親友を彼らから守った事。
まさか、そんな人達がこんな所に遊びに来るとは到底思えない。
きっと、何かする。
せっかくの家族団欒を邪魔されて気落ちしたけど、そんな事より無事に助かる事を考えてジェットコースターに乗った。

「!!あいつらっ!頼むっ!!」
組織の人達は後ろの私たちに向けて何かを投げてきた。多分、爆発物だ。
爆発する瞬間、お父さんの影が私とお母さんを包む、、、筈だった。

「!!なんじゃ?!これは?!?!」

私が包まれたのは、影じゃなくて、白い光だった。



「ここは、、、?」



気がつくとそこはなんとも不気味な空間だった。
『異空間』
そんな言葉がしっくりくる場所。
でも、影の中じゃない。
身体が自由に動くのを確認して、ゆっくり立ち上がると、前方から猫?のようなものが駆け寄ってきた。
「突然この空間に現れたから驚いたよ。君は一体何者だい?」

、、、喋った。

「猫、、、じゃ、ない、みたいね、、、。」
「僕かい?そうだね、似ている部分は多いけれど、猫ではないよ。僕はキュゥべぇ。君はどこからきたんだい?」

キュゥべぇ、、、聞いたことの無い種類だ。
とにかく、落ち着こう。ただでさえ異空間という異質な場所にいるんだ。何があってももはや不思議じゃないんだ、きっと。
そうだ、言葉が通じるので、向こうの質問に答えないと。
「ごめんね、突然のことで頭が回らなくて。どこからって言われると難しいけど、こことは全然違う場所に居て、危険な目に合いそうな瞬間に白い光に包まれて意識を失って、気づいたらここで横たわっていた、、、これで質問の答えになったかな?」
私の答えを聞いたキュゥべえは数回尻尾を振って、目の前で座った。
「なるほど、、、細かいことはわからないけど何かに導かれてやってきたみたいだね。ここは魔女の結界。そう簡単に普通の人間が入ってこれる空間じゃないんだ。魔法少女か、その魔法少女と一緒に入るか、もしくは魔法少女の素質がある子がまれに巻き込まれる。どうやら君は、素質があってここに導かれたみたいだ。」
「魔法少女、、、また、随分ファンタジーだね、、、。」
「そうだね。でも、本当に存在するんだ。君の知っている魔法少女はどうかわからないけど、僕の言う、魔女と戦う魔法少女は、一つの願い事を叶える事ができる。そのかわり、魔女と戦ってもらう感じだね。」
「願い事、ねぇ、、、。なんでも?」
「そうだね。大抵のことなら叶えられるよ。君は、何か望みはあるかい?君には素質がある。ここは魔女の結界だし、まだ魔法少女がだれもこの結界にたどり着いていない。このままだと君はかなり危険だ。
願いが既にあるのなら、僕と契約して、魔法少女になって欲しいんだ!」
「随分性急だね。他の魔法少女が近づいてる気配とかはないの?」
「一応近づいてはいるけど、まだ時間がかかる場所だね。」
「ここは、安全そうだけど、同じ場所に居続けることが危険になるの?」
「魔女の手下がどんどん君に近づいてきているよ。」
「そうなんだ。因みに、素手とかでも攻撃は効くの?」
「効くけど、向こうの力も相当強いから、決して油断はしないほうがいい。」

さて、どうしよう?
昔から、ちょっと変わった出来事にはちょこちょこ遭遇してたから、わりと冷静に状況整理はできた。
キュゥべえは兎に角、この場をしのぐ為、魔法少女を増やしたい為に私を契約させたい気持ちが溢れ出ている。
願い事も、ない事は、ない。
魔女とやらと命のやり取りをする羽目になってでも願いたい事。
でも、本当に叶う?
叶わないまま、契約だけしたからって魔女と戦わされるっていう、願い事詐欺されない?
何か、確証が欲しいところ。
うーん、、、。
「きっと、素質に見合った内容じゃないと、ペナルティがあるよね?」
「ペナルティか。そうだね、正確には僕には予想が付かない願いの叶い方になる事が多いかな。」
「誰かを守るための強い力が欲しいってレベルは、私に妥当?」
「誰を守りたいかによるけど、概ね大丈夫だと思うよ。」

ドタンッ!!

「_<j¥\☆・(%8(」
「魔女の手下だ!取り敢えず逃げよう!」
「まって、キュゥべぇ。
私、黒の組織から解放されてまた家族皆んなで楽しく過ごしたいの。だから、その為に必要な力を頂戴。その為なら、魔女と戦う。」
「!素早い決断だね、驚いたよ。でも、ありがとう。
君の願いは、エントロピーを凌駕した。さぁ、解き放ってごらん。その新しい力を!」

!!!

力が、、、抜けてく?!
これ、まるで、幽体離脱した時みたい。
魂だけ、別に存在する感覚、、、。

白い光に包まれ、魂は抜けたような、体には力が漲る不思議な感覚。

騙された

本能的に、そう、感じた。

光から解放された私は自分の中の魔法少女のイメージ衣装に変わり、手にはステッキがあった。

騙されたと言っても、力は実際に与えられてる。この戦闘能力が本物なら、黒の組織とは戦える気がする。
そう思うと、キュゥべえを責める事は出来なかった。

「、、、じゃ、練習相手になってもらうね。使い魔さん。」
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