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進藤ヒカルが子役になったら〜ヒカル(偶に佐為)のシリアルな逆行記〜

原作: ヒカルの碁 作者: 御影 雫
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9話

賭け碁特番は、ゴールデンタイムに放送されたこともあり、平均視聴率25%という恐ろしい記録を叩き出す結果となった。囲碁なんか興味ない大多数も、「ヒカル×スキャンダル×賭け碁」の組み合わせには興味を持ったようだ。

瞬間最高視聴率は、番組収録に来ている芸能人全員から千年殺し(NARUTO名物の物凄いカンチョー)を緒方が喰らって呻いているところで、なんと40%越え。口では「品性が〜」とか「モラルが〜」とか言う大人達も、実は興味津々という事が分かる結果となった。

罰ゲームのあまりの熾烈さ故に、放送終了後ヒカルのSNSが炎上する事態になったが、ヒカルの「俺が棋院側の想像以上に強かったからああなっただけで、俺の囲碁の実力が並のプロ棋士クラスだったら、合計100目以上は負けて、俺の人生の方が終わってた。プロの中でも実力派の3人相手に、3面打ちの賭け碁しろってのは、そういう事なの。そういう陰湿な喧嘩を売ってきた棋院側や棋士に対して、妥協する気は無い。」と発言した事により、火柱は棋院HPと緒方・倉田の罰ゲームブログに移動した。


「しっかし・・・お手柄だったね〜、ヒカル君。お陰でウチの今年の利益、過去最高額だよ!」

「ありがとうございます。こちらも懐ホクホクですし、これまでお世話になってきたんだからお互い様ですよ!(ええ。ヒカルを馬鹿にする半端者を葬れた上に、今後のヒカルの為の貯金が増えた。良い事だらけです^^)」

番組の賞金1億や、スキャンダル絡みの大量の取材のギャラで大儲けした上、芸能人として特に痛手を負う事なく、切り抜ける事ができたヒカルと事務職の社長はニンマリだ。

事務所としてもヒカル個人としても、今年の収入は過去最高額を叩き出した上、今もギャラのいい仕事のオファーがびっちり詰まっている。当分は割りがいい仕事が続くだろう。


あかりの方も棋院がきっちり配慮してくれるようになったとの事だし、(ヒカルは怖すぎて)今後手出しをする虫はいないだろうから、とりあえずは問題ない。

あかり曰く、棋院では殆どのプロ棋士がヒカルの強さを知った事で、ヒカルと和解を計ろうとする動きが強まったらしい。

囲碁番組のオファーや、アマチュア棋戦への出場依頼がしょっ中事務所に届くようになった。もっとも・・・

「いや・・・これ以上仕事増えるの嫌だ。しかもこのギャラww囲碁番組ってそんな視聴率取れない上に人間関係面倒なんだから、こんな安いギャラで受けるわけないじゃんww」

というヒカルの意思が尊重され、全てゴミ箱に直行しているが。


「また負けたの?情けない子ね〜。私がたっぷりとお仕置きしてあ・げ・る。」

ビシィッ!!パシィィン!!

「うっ。(くそっ、覚えていろ進藤ヒカル!いつか絶対に勝ってやる!!!)」

全身を飾る「雑魚!」アピールのせいで、一般対局と冷やかしの指導碁以外碌な仕事がなくなり、一般対局でも負けるたびに、女王様にお仕置きされる羽目になった緒方と倉田。

棋士として・・・というより人間として終了した彼らだが、ヒカルが予想したよりは元気に生きている。いつか進藤ヒカルを打ち倒すことを夢見て・・・


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