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乙女、大蛇に丸呑みにされ、快楽に墜つ

ジャンル: ハイ・ファンタジー 作者: 内角たかめ
目次

魔法使いマリアンヌと大蛇ナルググ⑥(丸呑み、窒息プレイ、締め付け、オナニー)

 マリアンヌは覚醒し、ゆっくりと目を開いた。

(ワタシ……気絶、してた……)

 仰向けの身体を、起こそうと試みる。しかし、何やら柔らかく、弾力があるものが彼女の肢体に乗っかっていて、反作用で押し返される。真っ暗闇で、何も見えない空間にいる彼女は、手探りで状況を思い出す。まだ、ぼやっと頭の中を霧が覆っているが、ぬめりのある、生温かい肉が全身を包み込んでいることを確認し、マリアンヌは状況を理解する。

(ああ……そっか。ここ、胃の中なんだ……)

 大蛇のナルググに、丸呑みにされたことを思い出し、少し恐怖心が呼び起こされて、マリアンヌの身体は小さく震えた。だが、もう助かることは不可能という状況に追い込まれ、すでに諦めの境地へ達したのか、彼女の頭は冷静さを取り戻していく。



「実に、美味であったぞ。これから、ゆっくり胃の中で消化されるがよい」

 とぐろを巻いて、楽な姿勢をとっているナルググは、胃の中に収まった久しぶりの食事に満足したようで、「げふっ」と胃の中にたまったガスを、口から外へ吐き出した。外側から大蛇の胴体の一部分が膨らんでいて、その場所にマリアンヌが格納されてるのが、想像できる。



 大蛇の胃という名の肉牢獄は、呑み込まれるときに通り抜けた食道よりも、幅があり広くなっている。ぬめりを帯びている肉壁は、前後左右からマリアンヌを挟み込み、表面から滲み出る、ねっとりした液体を、彼女の身体に染み込ませていく。胃壁は、ぐにゅぐにゅと大きく弱く脈動し、緩やかな刺激を、マリアンヌの肢体に伝えていった。

「う……あ、はぁ……」

 マリアンヌは、頭から足の爪先までを、優しくマッサージされているような感覚に、思わずうっとりとした吐息を漏らしてしまう。真っ暗で怖いはずなのに、全身を包む肉の揺りかごは、まるで母親の胎内で、眠るような安心感を彼女に与えていた。

 マリアンヌは、呼吸を妨げてくる肉をどかそうとして、手を動かした。顔を押し潰すように圧迫してくる肉に、手を押し当てて持ち上げる。指の間から、柔らかな肉が溢こぼれてくる。手を差し込んだら、どこまでも沈み込んでいくかもしれない、そんな感覚に、彼女は思わず息を呑む。

(うわあ……これ、すごい柔らかい……)

 鼻と口の周りに小さな空間を作り、なんとか呼吸を確保したマリアンヌ。柔軟なペッティングは、その間もずっと続いていて、彼女の身体を優しく責め続けた。

「ふ、ん……んっ」

 蠕動ぜんどうする肉が、マリアンヌの全身を愛撫する度、艶めかしい息が漏れる。豊乳が肉塊に押し潰されて、無様な形に歪んで揉み解される。緩やかな快感が、脳を少しずつ侵食していき、彼女は自分の股間の内側が、じりじりと熱を持っていくのを感じていた。恥辱に顔を赤く染め、身体はさらに、火照りを増していく。

「あっ、ふぁぁ……これ、きもちいいよぉ……」

 マリアンヌは、蕩けた表情を浮かべながら、肉壁に全身を預けてしまう。肉壁から滲み出る粘液が、彼女の身体と擦れ、白い泡立ちを作っていく。内側から魔法を使うことも考えたが、完全魔法耐性を持つ鱗が、内側で魔法を無力化するだろう。内側は破壊できるかもしれないが、ナルググの体内を脱出できるわけではない。閉じ込められた彼女を待つのは、餓死だけだ。また、心地よい快感が絶え間なく押し寄せてくるため、集中できず、魔法が放てない。魔法の演算は、意外と繊細で集中力がいるのだ。それならば、快楽で溺れていたい、そんな願望が、マリアンヌの頭の中を占めていった。



 しばらくして、大蛇の胃中の動き方が変化を見せる。今までの、緩やかな咀嚼のような動きではなく、圧力がだんだんと強さを増していく。マリアンヌの身体の周囲を、肉が満たし始めた。

(こんな……圧迫されて、潰れちゃう……)

 マリアンヌはその変化に驚き、苦悶の表情を浮かべる。締め付けを少しでも和らげようと、手足を広げ抵抗するが、柔らかな肉塊にずぶずぶと呑まれていき、四肢は埋もれてしまう。彼女の身体は肉と肉の間にプレスされて、やがて固定された。万力のような力が、彼女を締め上げ、押し潰してしまう。

「――ふごっ! んぼおおぉぉっ‼」

(嫌っ! 押し潰される! このままじゃ、窒息して、死んじゃうよぉ‼)

 マリアンヌの顔に、弾力のある肉が密着し、息を吸うことすら困難になる。胸も、ぎゅうぎゅうに締め付けられ、肋骨や肺が、今にも潰れそうなほどの力に、彼女は声にならない悲鳴をあげた。

(――く、苦しいっ‼ 助けてよぉ……)

 呼吸困難で死んでしまう。白目を剥き、マリアンヌの脳は、もう限界と白旗を上げている。だが、それと同時に別の感覚が湧き出てくる。気がつけば、彼女の敏感な突起が、それぞれ大きく、膨らんでしまっていた。

(ワタシ……死にかけてるのに! それなのに、なんで? なんでこんなに、気持ちいいの?)

 死への恐怖と絶望感が、マリアンヌの快感を押し上げる。こんなに酷むごい行為をされているのに、何故自分は興奮してしまっているのか。そんな疑問が、彼女の頭を駆け巡る。だが、今はそんなことを考えている余裕はない。マリアンヌの意識が途切れる寸前、快感は、頂点に達した。

(んおおおぉぉ! イ、イクッ! ワタシ死にながらイッちゃううう‼)

「――ンぐおおおぉぉぉ‼」

 股間から、小水を噴き出しながら、マリアンヌは絶頂してしまう。くぐもった絶叫と、身体の大きな痙攣が、大蛇の胃を振動させる。マリアンヌは白目を剥いて、だらしのないアヘ顔を、無様に晒していた。

 肉壁の締め付けは、彼女の絶頂を感知したのか、それとも偶然なのか、次第に弱まっていった。



(た、助かった……)

 危うく肉塊に潰され、圧死するところだったマリアンヌは、ほっと息をついた。胃壁の締め付けは、目が覚めたときと同じくらいまで戻っている。腕や脚を折り畳もうとすれば、できるぐらいの圧力だ。だが、先程の締め付けが、もう一度襲ってきたら、今度こそは、窒息死してしまうかもしれない。身体を丸めれば、呼吸スペースが間にできて、酸素不足で死ぬことはないと思われる。だがその代わり、丸まった体勢で圧迫されれば、身体の骨が折れてしまい、激痛とともに死ぬ可能性はある。

 マリアンヌは迷った末、このまま身体を伸ばした体勢を、維持することにした。一度は生き延びた経験もあるし、何よりも彼女は、さっきの快感を忘れることができなかった。窒息する寸前の、あのスリル、正気を失い意識が飛びかけるほどの悦楽を、もう一度味わいたいという、不埒な考えを思ってしまう。



 今マリアンヌは、ハァハァと肩で息をして、仰向けに横たわっていた。彼女の顔は、完全に発情した雌のそれで、もし街の男がそれを見たら、誘惑しているとしか思えない、淫らな表情を見せていた。もはや、正気を失ってしまっているマリアンヌは、あることを思いつく。彼女はこれから行う行為を想像し、ニヤニヤと下卑げびた笑いを浮かべていた。

 マリアンヌはまず体勢を変化させる。仰向けからうつ伏せに、身体をひっくり返し、背中とお腹を入れ替える。滑らかな粘液で滑り、いとも簡単に裏表が逆になる。

 彼女は、敏感な部分がある身体の前面を、肉の床に密着させた。そして、身体を腕で支えつつ、潤滑油で、ヌルヌルになっている肉の床を、前後に滑り出した。

「あはぁ♥ 思った通り。これ、きもちいい……」

 カエルのように、みっともない腹ばいの姿勢のまま、マリアンヌは、身体を肉のマットに擦り続ける。外から見えないことをいいことに、濡れた床を往復し、自らを慰めてしまう。はたから見れば、変態と罵られてもおかしくない行為に浸っている、そんな自分に酔いしれ、ますます感度は高まっていく。

「んっ! これ……すごいっ! すぐ、イッちゃいそうっ!」

 じゅるっじゅるっと卑猥な水音を立てながら、マリアンヌの白い肢体が、前後にグラインドする。大きな乳房が柔軟に形を変え、先端の腫れた乳首が、肉床と擦れ合う。

「んっ、あぁぁっっ! ちくびこしゅるのぉ、きもちいいよぉっ♥」

 マリアンヌは、少し出っ張っている胃壁のしこりに、股間を押し付け、乳首と同時に、クリトリスも刺激し始める。膨らんだ小さな豆を、出っ張りの部分に当て、ぬるーっと前後に、身体を揺らす。

「んふううぅぅっ! クリ、あついっ! ぬるぬるぅ、床でするのすごしゅぎるぅ♥」

 愛液が、蜜壺からとろりと溢れ出し、肉床の粘液と混ざり合う。腰を振る度、ぱちゅぱちゅと卑猥な音が、大蛇の体内に響いた。マリアンヌは、前後のストロークを徐々に早くして、感度良好の突起への刺激を、一層強めた。粘液まみれの豊乳と、股間の熱がオーバーフローして、彼女の快感は弾け飛ぶ。

「んおおぉぉっっ! イ、イクウゥゥッ‼」

 マリアンヌの体が、水揚げされた魚のようにビクビクと跳ねた。あまりの気持ちよさで、あっという間に昇天してしまう。彼女は、蛇の体内で行う自慰行為に、虜になってしまったようだ。濁った目は淫猥に笑い、虚空を見つめていた。



 マリアンヌは、一度オナニーをして絶頂したが、身体の熱は引くどころか、さらに燃え上がってしまっている。餌を求める獣のように、口から涎を流し、その中で舌がチロチロと覗いている。

(ああぁ……、まだ、まだ収まらない♥ もっとしたいよぉ♥)

 マリアンヌは、オナニーしてる最中に気になったことを、確かめることにする。匍匐ほふくしながら、ちょっとずつ、肉の通路を前進していった。どうやら、マリアンヌの気づきは正解だったようだ。奥へ行くほど胃壁の幅が、狭くなっているのだ。もしかしたら、もっと気持ちよくなれるかもしれない、そんな卑猥な希望を浮かべて、彼女はひたすら奥へと、身体をぬめらせながら、進んでいった。そして、これ以上は進むことができない、という狭さのところまで到達し、そこでコトを始めることにする。

 マリアンヌの周囲を覆い尽くす肉のチューブ。ここにある肉壁は、さっきまでの場所とはかなり違っていた。胃壁の弾力が、先ほどの場所より明らかに強かった。強い反発力を持っていて、ボヨンボヨンと、彼女の身体を弾ませる。その肉壁が、四方全体を包んでいるため、マリアンヌはかなりの圧力を受けている。顔周りも肉塊で覆われてしまうので、顎を持ち上げ気道を確保しないと危険であった。

(これよ! この圧迫感が、堪たまらないの♥ ワタシの身体、もうめちゃくちゃにしてぇ!)

 胃壁は、マリアンヌの身体をガッチリとホールドしてしまい、後ろに戻ることはもはや、不可能となった。ここが彼女の墓場になることは確実で、緩やかな死が未来に待っている。自分が息絶えることが理解できているのに、なんでこんなに気持ちいいんだろう。マリアンヌは自分の中の不思議な気持ちを、脳内で反芻させていく。

 マリアンヌは、疑問に思いながらも膨れ上がった情欲を発散させるため、さっきと同じようにうつ伏せオナニーを開始した。肉床の、ブヨブヨした反発力に全身が擦れ、身体は歓喜の悲鳴をあげている。肉質な弾力は、彼女の身体を揺する動きに合わせて押し返してくる。

「んほおおおぉぉっっ!」

(これ……凄すぎるぅ! 肉に埋もれるの、気持ちよすぎるぅ♥)

 マリアンヌは、膨れ上がった乳首とクリトリスが、肉壁の中に浮き沈みさせるよう、上下に身体を揺らす。肉壁は、彼女の動きに連動して伸縮し、強烈な締め付けと弛緩しかんを繰り返し、彼女をさらなる快楽に導いていった。完全に悦楽に溺れて、エッチなことしか考えられなくなったマリアンヌは、淫靡いんびな表情で、その欲望を開放させる。

 マリアンヌは前後、上下にこれでもかと、自らの身体を虐しいたげるように、身体という身体を押し付けていく。腕や脚は、それぞれがパンの具になったかのように、肉と肉の間に挟まれる。胴体は、ギチギチと四方から締め上げられて、苦痛という名の快楽を彼女に与えてくれる。

「んおおおぉぉぉっっ‼ これ、最高っ♥ カラダ、全身つつまれてぇっ! イ、イクッ、もうイグッッ――‼」

 全身を、肉の海にグチュグチュに咀嚼されて、マリアンヌの快感はピークを迎える。今まで生きてきた中で、最大の絶頂が、彼女の身体に襲いかかった。

「んああああぁぁぁっっ‼ イク……うおおぉぉっ、イグううぅぅんっっ‼!」

 マリアンヌの美しい肢体が反り返り、肉の中でビクンビクンと波を打つ。指で肉床を掻きむしり、絶頂を全身で受け止め続ける。目もくらむような痺れが、彼女の頭を覆い尽くし、脳内を駆け上がってくる。矢に貫かれたような衝撃は、しばらく経っても収まらなかった。濃厚な蜜液が、マリアンヌの秘部からは溢れ出し、イッたときの快感を伝えている。

 その後、マリアンヌの絶頂したときの激しい痙攣は、だんだんと鎮まっていく。やがて身体の痙攣が止まり、死体のように動かなくなった。正確には動かないではなく、動けない、が彼女の正しい現状であった。

(えへへぇ……気持ちよかったあぁ♥)

 マリアンヌは、トロンと蕩けた目で、快楽の余韻に入り浸る。それは、完全に情欲に溺れて、気の狂った雌の顔であった。快楽で人生の最期を迎えるのは、女にとっては、幸せなことなのかもしれない。

 やがて、激しい絶頂で疲弊したマリアンヌは、眠るように意識を失った。



 ここは、とある街の酒場。今日も冒険者たちが集まり、がやがやと賑わっている。

 隅に位置するテーブルで、男の冒険者が二人、会話していた。髭面ひげづらの戦士風の男と、もう一人は、ごつい体格の剣士の男。どちらも冒険者としてはベテランの部類に入り、それなりに年齢を重ねていた。

「おい、知ってるか? 街の南のダンジョンが、踏破されたって話」

 と髭面の冒険者は、剣士に話しかける。

「本当か? あそこを攻略するやつが、いるとはなあ」

 この街では、噂を耳にしたことがない人を探すほうが難しい、そのダンジョン。最奥では、とんでもない強さのボスが、番人として宝を守っているとの話だ。

「で、どんなやつなんだ? あのダンジョンを攻略したのは」

 と興味を持ち、剣士は問いかける。

「それがよぉ、まだ成人すらしていない、若い女らしいぜ」

「あぁ、あの美人の魔法使いか?」

 酒場でひと悶着起こした、あの美しい魔法使い。彼女の魔法は凄まじかったので、今でも鮮明に覚えている。無詠唱魔術でチンピラを蹴散らし、風のように去っていった彼女を思い出す剣士の男。彼女の実力なら、もしかしたらと推測するが、どうやらそれは外れていたようだ。

「いや、あの嬢ちゃんとは別人らしい。その後にやってきた、別の娘っ子だってよ」

 髭面の冒険者は続ける。

「その娘っ子がダンジョンのボスを、あっという間に倒しちまって、ボスに食われてた魔法使いの嬢ちゃんも、助け出されたらしいぞ」

「ほぉ、助かってよかったな。あの嬢ちゃんも」

 二人のダンジョンに関する話は、そこでお開きになり、あとはいつもの酒盛りへとなった。

 その後、助け出された魔法使いと、助けた少女は一緒に旅をすることになる。それは、また別の話。

 モリナザンの酒場は、本日も冒険者たちで混雑していた。
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