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勘違いパワハラ

ジャンル: その他 作者: rodann
目次

ヤバい男と元凶

会社を思い切って辞めてやった僕…。
もはや後悔は無い…。
今頃、僕の書いた辞職願が届いてる頃だろう…。
あんな裏切り…もはや限界だ…!
僕を蔑ろにして…苛めて楽しみやがって…!!

祐介「僕に残るのは…何も無い、自由な道を行くだけだ。 もう戻る気なんて、無いわ。」

そう言って僕は公園のベンチでくつろいでいた。
あの会社の事はもう全て忘れる事にしよう…。

祐介「あーぁ…何でこんな目に逢ったんだか…?」

??「おい。」

祐介「ん?」

突然、見知らぬ男に僕は話し掛けられた。

祐介「何の用ですか?」

見知らぬ男「お前、薫の何なんだ?」

祐介「薫…? 誰ですか、その人?」

男は"薫"という人について聞いてきた。
ただ、"薫"というワードを聞いて僕は少しばかり嫌な気分になった…。
あのクソ課長の下の名前と読みが同じだから…!!
僕は軽くあしらったが…。

見知らぬ男「はぁ? お前、"薫"と同じ会社に居て関わった後輩って奴だろ? 俺は"薫"の恋人なんだよ!! あの女はお前の事を気に入ってるような事言ってきたんだよ!!」

祐介「はぁ?」

何と男は、あの課長の恋人だと言う…!!
しかも、この人…何で僕とあの課長が会社で関わった事を知ってるんだ!?
と言うよりも、課長が僕を気に入ってる!?
どういう意味なんだよ!!?

見知らぬ男「お前…俺の薫をよくも…!!」

祐介「ちょっと、ちょっと!!?」

男は僕に掴み掛かろうとしたが、僕は寸前の所で何とか避ける事が出来た…!!

祐介「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」

僕はそんなヤバい男から一目散に逃げた。
しかし、男は…それでも僕を追いかけてきた…。

ヤバい男「待ちやがれ、この野郎!!」

祐介「ひぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

僕とこのヤバい男の逃走劇は公園内で行われる事に…。

無我夢中で逃げ続ける僕…
しかし…とうとう体力にも限界が来て…。

祐介「ハァ…ハァ…。 ヤバい…もう…ダメだ…。」

ヤバい男「ハァ…ゼェ…追い詰めたぞ…。」

僕は遂に追い詰められた…。
もはや…絶体絶命…どこまで不幸が訪れれば済むんだ…僕の人生は…。

ヤバい男「さぁ…観念しろ…!!」

もはや…僕は全てを諦めた…。

ガサガサ…

??「おいっ!! そこの男!!」

ヤバい男「はぁ? ゲッ、警察…!?」

祐介「ハァ…え…?」

何と突然、警察官が現れたのだ。
しかも…1人じゃなく…2人…いや…10人は軽くいる程の大人数…。

警官A「大人しくしろ!!」

ヤバい男「く…くそがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

男はそう言って、どっかへ逃げたしたが…。
呆気なく警察官の人達に押さえつけられ…御用となった…。
僕は…助かったのかと思ったが…。

警官B「貴方が、"浅川祐介"さんですね。」

祐介「え…あ…はい…。」

名前を聞かれ…その通りに答えると…。
僕は警察官に何故か一緒にパトカーに乗る様に言われ…僕は指示通りにパトカーに乗った…。

暫く…パトカーに乗っていると…。
警察署に連れていかれ…そして、どこか分からない部屋に入れられてしまう。

警察官は「ここで暫くお待ち下さい」と言って部屋を出てしまった…。

僕は…どうしたら良いのかをずっと考えていた…。
この後の事…これからの事…。
あんな危険な男に僕は何で狙われなければならないのか…。
もはや…何もかも嫌になっていた…。

ガチャ…

そんな時、考え事をしてる間にドアが開き誰かが入ってきた…僕は入ってきた人物を見て…憤りが復活した…。

祐介「…何のつもりですか? 課長…言え…もう貴女は僕の上司じゃないな…。」

薫「浅川君…。」

入ってきたのは、あの忌々しい深澤課長だった…。
それを見た瞬間…僕は激しい怒りが胸の底から込み上げてきた…。

祐介「そうか…分かったぞ…僕が辞めたから、仕事が大変になって、その腹いせに僕に八つ当たりをしにやって来たという訳ですか?」

薫「…。」

僕はキツめの言葉をこの女にぶつけてやった。
もはや今まで言われた分…そのままお返ししてやる…!!

祐介「僕を散々に苛めてた癖に…最後の仕打ちのつもりですか? えーえー、貴女はさぞかしいい気分でしょうね?」

僕は、彼女に悪態を吐き続けたが…彼女は何も言い返して来なかった。

そんな時だった…

また部屋のドアが開き…次に入ってきた人物は…。

祐介「…社長…? それに部長も…? 何故、ここに来たんですか?」

今度は,社長と部長が部屋に入ってきた。

社長「浅川君…。」

祐介「フッ…そういう事ですか…。 僕に最後の通告をしにやって来たという事ですか…。 穆にクビと言いにでも…。」

部長「浅川君…そんな言い方は…。」

祐介「それに僕は既にあなた方に退職願が届いてるはずですよ? 何も分かっていないんですか?」

社長「…確かに届いてる…。」

カサカサ…。

と社長は徐に、退職願を僕に見せてきた。

祐介「なら、分かっていますよね? もう僕はこの会社にいたくない。 そこの課長のせいで酷い目に遇うところだった!! もう懲り懲りだ…!!」

と僕は暴言を自分の意思で三人にぶつけた…。

すると…三人は…そんな僕に対して衝撃の行動を…。

社長「本当に申し訳なかった!!」

祐介「…へ?」

何と、三人は僕に対して土下座をしてきたのだ。
流石にこれを見て僕も驚きだった…何故?
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