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おとぎの国へようこそ!

原作: その他 (原作:薄桜鬼) 作者: 澪音(れいん)
目次

桃太郎②


語り部「前回までのあらすじ」
・土方さんが女装をする
・近藤さんが桃を隣の隣のそのまた隣の田中さんに押し付けられた
・土方さんが刀で割る前に中から平太郎生まれる
・成人した途端平太郎厄介払いされる←new

藤堂「もう好きにしてくれ…」

語り部「きびだんご片手に村を出た平太郎。何故鬼退治するのかも聞かされず、何も知らされぬままおばあさんから受け取った鬼ヶ島への地図を頼りに海の方へと歩いていく。そこに一匹の犬がやって着ました」

犬(?)「きびだんごよこせ」

藤堂「いやお前なにやってんの?何普通に出てきてんの?いいのかこれ?」

薫「うるさい。僕だって本当はこんな役……沖田がこれに出たら千鶴が僕の事を兄として……何でもない。いいから早くよこせ。しょうがないから着いて行ってやる」

語り部「犬は、平太郎の手から無理矢理奪い取ったきびだんごの袋を片手に、戸惑う平太郎の首根っこを掴みながら半ば強引に仲間になり、鬼ヶ島への道を進んでいきます。
(…どうやら南雲は雪村を餌に釣られたようだな。雪村が今回の演劇に参加していないと伝えるべきだろうか。)」

藤堂「あ、あのさ、薫。俺たちってほら、あー…敵同士だろ?一応。ってお前千鶴のこと嫌って…(ジャキッ)…あー!あんなところに猿がー!」

語り部「平助まだ猿は仲間になるときではない!…聞いていないのか。仕方ない…平太郎と犬が道を走っていると、横道からやってきた猿が仲間になりたそうにこちらを見ています。猿を仲間にしますか?」

猿(?)「俺って絶対この立ち位置じゃねぇってことだけわかるぜ」

藤堂「お前まで何やってんだよ不知火」

不知火「うるせぇ、お前のとこの茶髪に聞け」

薫「演劇見てる側もびっくりだね。でも似合ってるじゃないか、その全身タイツ。君にぴったりだ」

藤堂「もうここで争い起きそうなんだけど。どうすんだよ一君…」

語り部「仕方ない…まだ先で合流予定だったのだが、次のキジを急いで出すしかないな。揉めている犬と猿に、戸惑っている平太郎。そんな平太郎に一羽のキジが近づいてきました」

キジ(?)「藤堂組長。俺は出演は断ったはずなのですが…沖田組長に副長がお呼びだと聞きやってきたらこのようなことに。何故このような格好でいるのでしょうか…」

藤堂「うん、もう完全に総司のやつ遊んでるだろこれ」

語り部「(やはりあの時総司に配役を任せたのは間違いだったのでは…局長)犬、猿、キジを従えた平太郎は海にたどり着き、船に乗り鬼ヶ島に向かう事になりました。」

藤堂「船?船なんてどこにも…」

村人A(?)「あら、やっと来たのね。待ちくたびれたんだからもう…船借りるなら1回100文よ(ここでは1文32円換算)」

藤堂「伊東さんまで何やって…って金取るのか!?」

村人A(伊東)「当り前じゃない?ほらさっさと出しなさい。」

山崎「沖田組長…伊東さんまでよく采配を…受けて下さった事にも驚きです」

藤堂「関心してる場合じゃないって山崎君…何で伊東さんもあんなノリノリなんだよ」

語り部「村人から船を借りた一行は船に乗り、鬼ヶ島に。短い間でも一緒にいた4人はいつしか互いを仲間と認め合い、4人の間には結束が生まれていました。これでいつ鬼ヶ島に着こうが問題ありません。」

藤堂「結束どころか火花散ってるけど。山崎君警戒心むき出しだけど。無言のにらみ合い始まってるの見えない?キジとの闘いの火ぶたが切られそうだよ。聞いてる?一君」

語り部「鬼ヶ島に上陸した4人は、そこに聳え立つ大きな城にこれから始まる決戦に意気込みを持ち、いざ城の門を叩きます」

山崎「どなたかいらっしゃいませんか。」

藤堂「いや友達の家?てか一君明らか後半説明面倒になってるよね。帰りたさにじみ出てるよね」

語り部「そんなことはない。俺は真面目にやっている。このような場を作ってくださった局長や、副長の顔に泥を塗る訳にはいかぬ故……城の門が開くと中から鬼が出てくるなり、傲慢な態度で平太郎たちの前へ降り立ちます。」

鬼A(?)「ふん、下等な人間どもが。いつまでこの俺を待たせる気だ。鬼役が足らんと沖田に言われて着てみれば、何刻俺を待たせるつもりだ」

猿(不知火)「やっぱりコイツかよ。」

藤堂「まあここで鬼って他の奴が出て来たら、アイツどうした?ってなるよな。もう俺の隣で2人そうなってるやついるけど。お前らどうした?」

薫「…鬼はコイツだけなのか?あのもう一人はどうした」

風間「ふん。お前たちの相手など俺一人で事足りる。」

不知火「コイツ敵側から見るとこんな鬱陶しいのか。いや仲間でも変わらねぇな」

藤堂「風間、お前仲間から言われてるぞ」

風間「お前たち4人など俺が直接手を下すまでもないだろう。俺の手下で事足りる。おい幕府の犬、出てこい」

鬼B(?)「誰が犬だてめぇ……それに俺はもう役割り終えてんだろうが。なんでまた駆り出されてんだ。1人2役なんざ聞いてねぇぞ」

沖田「土方さんは最初から鬼役だったよ。鬼の副長さんなんだから鬼として出ないとだよねぇ。ほら、見てよ土方さん。あそこの子供、土方さん見て泣いてるよ?可哀想…土方さんは子供を泣かせっぱなしで帰るような酷い大人だったんだね…大人って自分の都合でああして泣いている子どもすら放っておくんだ…大人って汚いよ…」

鬼B(土方)「てめ…総司…あとで覚えてやがれ…」

語り部「(続けて読んでもいいのだろうか)…鬼と平太郎たちの間に流れる一触即発の雰囲気。平太郎達は果たして鬼を退治できるのだろうか。次回へ続く」

藤堂「一触即発の空気は平太郎一行の間にも起こってるけどな。早く終わってくれたのむ」

まだまだつづく


藤堂「まだ続くの?!」


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