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おとぎの国へようこそ!

原作: その他 (原作:薄桜鬼) 作者: 澪音(れいん)
目次

桃太郎①

※公式CDにて既にパロディ化されているのを確認しました。配役等被っている場面も御座いますが内容は被っていないようでしたので別物としてお読みください。

語り部「むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんが暮らしている一軒家がありました。
今日は少しばかり、そんなふたりの暮らしを覗いてみる事にしましょう」

土方「ちょっと待て。なんで俺がこんな格好させられてんだ。なんで俺の衣装が女物になってんだ」

沖田「やだなぁ土方さんまだ序盤だっていうのに話を区切らないでくださいよ。僕だって土方さんの女装なんて見たくもないんですから。…山南さんに頼んでおいたら用事を思い出したってどっかに行っちゃったんです。だから代役をお願いしたじゃないですか。一度受けたんだから、その通りやってください」

土方「出来るかこんなもん!」

沖田「えー?土方さんお似合いですよ、そのおばあちゃんの恰好。ね、歳三おばあちゃん ぷぷっ」

土方「総司ィィィ!」

語り部「総司、副長をあまり困らせるな」

沖田「じゃあなに?一君が土方さんの代わりにおばあちゃん役やりたいわけ?僕はどっちがなってくれても構わないけど」

語り部「……副長、お似合いです」

土方「斎藤…!?」

沖田「それにさ、一君。僕はちゃんと確認取ったんだよ、「山南さんの代役やってほしい」って。山南さんの役すら把握せずに、僕がその時言わなかったにせよ、安請け合いした土方さんも悪いんじゃない?」

語り部「その事に関しては、俺からは何とも言えないが…しかし土方さんに対するあんたの毎度の態度は正すべきだ」

沖田「あーハイハイ、考えておくよ。多分ね。じゃあ僕は引っ込むから続きよろしくね、一君。土方さんはどうでもいいけど、扉の前で出番を楽しみに待っている近藤さんを待たせるわけにはいかないし」

土方「てめ……っ、待ちやがれ総司…!」

語り部「(進めても良いだろうか…)…山へしば刈りに行っていたおじいさんが家に帰ってくるなり、大きな声を上げておばあさんを呼びます」

近藤「トシ!トシ!」

土方「どうしたんだ、近藤さん。そんなに慌てて」

近藤「ちょっとこっちに来て見てくれないか。裏の山でしば刈りをしていたら、ほら、いるだろう、隣の隣のもうひとつ隣に住んでいる田中さんの奥さんが川で洗濯していたら大きな桃が流れてきたそうなんだ。扱いに困っていたから貰ってきてしまってな」

語り部「おじいさんは、おばあさんの目の前にそれはそれは大きな桃を…(桃を拾ってくるのは副長の役目では…それにしても田中さんとはいったい…)桃を、置きました。その桃の大きさにおばあさんもびっくり」

土方「あったところに返して来てくれ、近藤さん。こんなでかい桃気味が悪ぃ」

近藤「な、なにを言うトシ!見た目が悪くても美味しいものはたくさんあるだろう!この桃もきっとおいしいぞ」

語り部「おばあさんが何度も説得するも、おじいさんは首を縦には降りません。こうなってしまったおじいさんはどうにもこうにも納得しないことをおばあさんは知っています。仕方ありません、この桃を割ってみることにしましょう。そうと決まればと早速おばあさんはその桃を食べようと


持っていた日本刀を振り下ろしました。」

桃「ちょっとまっ……ぎゃああああ!?」

近藤「ん?トシ、なにか桃の方から悲鳴が聞こえなかったか?」

土方「気のせいだ、近藤さん。桃は悲鳴なんざ上げやしねえ」

藤堂「いや上げてるからな!?何でいきなり刀で斬りかかってきてんだよ!台本では包丁で切ろうとしたら、あら不思議…桃が割れて中から男の子がって書いてあっただろう!」

土方「うるせえな、どっちにしても割れるんだから刀で斬っても同じじゃねえか」

藤堂「いや中に俺がいるから!俺ごと斬れるじゃんそれ?!」

近藤「まあまあ、トシもそんなに怒るな。せっかくこんな大きな桃があるんだ、みんなで仲良く食べようじゃないか。ほら、斎藤君もそんなところに居ないで降りておいで」

語り部「局長申し訳ありません、俺には語り部の仕事が……。無事桃をこじ開け出てきた赤ん坊……青年は桃から生まれたことから「平太郎」と名付けられ、お2人の家族として迎え入れられることになりました。」

藤堂「いやその名前桃から生まれたくだり関係なくね?桃要素どこにいったんだよ一君」

語り部「桃太郎表記にしては途中から演劇を見始めた方は誰が誰なのか分からないだろう。配慮だ」

藤堂「いや途中から着た奴どころか、最初から見てても何一つ分からねぇよ!?」

語り部「(無視)平太郎はそれからおじいさんとおばあさんの下ですくすくと育っていき、みるみるうちに赤ん坊から青年へと成長していきました。」

藤堂「いやもう青年だけども、俺」

土方「よし、成長したな。ならもう鬼退治にとっとと行け。近藤さん、あとは平助…じゃなかったな。平太郎にきびだんご渡せば俺たちの出番は終わりだ」

近藤「そうなのか?…何だかあまり喋った気がしないがなぁ…うむ、仕方ない。後は任せたぞ、藤堂君」

土方「ああ、任せたぞ平太郎。これ(きびだんご)持ってさっさと行け」

藤堂「ちょ、ちょっと土方さん背中押すなって…」


藤「…俺主人公だよね?何で追い出されてんの?」

語り部「こうしておじいさんとおばあさんに送り出された平太郎は、別れを惜しむ2人に送り出され、鬼退治へと向かったのでした」

藤堂「惜しまれるどころか鼻先で戸閉まったけど…そもそも何で鬼退治に行くかも言ってなくね?あの人(土方)


つづく


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