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始まりは···

原作: その他 (原作:ルームシェア素顔の彼love days) 作者: WMW
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始まりは···135話

裕介「今頃みんなシャワーだろうからちょっと寄り道しようか。」

紗菜「裕介さんが疲れていないなら。」

裕介「博物館行ってみる?期間限定で遅くまでやってる所があるんだ。」

紗菜「ナイトミュージアムですか?楽しそうですね。」

裕介「前に紗菜智兄がナイトミュージアムとか映画に連れ出してくれたって言ってたでしょ。だから一緒にいきたいなって。」

紗菜「でも裕介さんが博物館はイメージ出来ませんね。美術館で沢山の絵を楽しそうにみていそうです。」

裕介「あはは。館がつくとこなら体育館でも、市民会館でもなんでも好きだよ?」

紗菜「考古学資料館も吸血鬼館もですか?」

裕介「そうきたかぁ。紗菜といくならどこも好きになれそうかな。」

紗菜「私もです。」

こちらはナイトミュージアムでつかの間のデートみたいです。

二人「ただいまぁ」(すごーく小声)

砂原「お帰り不良君たち」

和人「ナイトミュージアムは楽しかったか?」

紗菜「はい。夜行くと全然雰囲気違いますね。」

砂原「良かったな」

裕介「二人で最後にミュージアムクイズ挑戦したら紗菜すごいんだよ。全問正解。俺は絵以外ほんと頓珍漢」

鷲尾「おーい頓珍漢、千尋と三人で飲むぞ」

千尋「鳩、うるさい。飲むのは紅茶だ行くぞ裕介。屋根裏に着替えと布団、必要なもの持ってこいよ。」

紗菜「屋根裏あるんですか。」

鷲尾「広瀬は今度な」

砂原「家の妹屋根裏で寝かせられるわけないだろ。」

和人「ほらパパ怒ってるはやくいけ。おやすみな」

三人「はーい。おやすみなさい」

三人ガタンガタンと屋根裏へ。

紗菜「··お兄ちゃん目どうしたんですか?」

砂原「目?何だ?そんなにキリッとしてるか?」

紗菜「何故赤いんですか?それに目のふちも。擦った証拠ですよね。きちんと冷した方がいいですよ。」

和人「手に食器洗いの泡ついたまま何か目ぇ痒いなぁって擦った奴ならいるぞ。」

紗菜「よく目、洗いました?」

砂原「アイボンしたぞ」

紗菜「···お兄ちゃんしっかりして下さい。流水で洗わなきゃ駄目です。」

砂原「寝る前にやっておく。」

紗菜「もう気をつけて下さい。とりあえず、どうぞ濡らしたタオル。間に保冷剤入ってます。」

砂原「ありがとう拭いておく」

紗菜「押さえてて下さい。余計赤くなりますよ。」

和人「紗菜どうする?ブラザーズ和室に寝てるぞ。」

紗菜「スーツケースとボストンお部屋に置いてきたら和室いきます。」

和人「なら手伝うぞ。」

紗菜「ありがとうございます。お兄ちゃん暫く目を冷やしてて下さい。」

和人「いい子にしてろよ~」

砂原「はいはい」

2階

紗菜「ただいま··あれ?」

和人「紗菜の家出みたいな部屋にみんなビックリしてな。創一は壁紙変えるわ、裕介はハーフケットやらラグ買ってくるで、こうなった。」

紗菜「あの時計和人さんですか?それからこれ、小豆ときな粉、茶々文太さんのモデルさん。ガラスのピアノのオルゴールは千尋さん。小さいeternal lineと私の描いた絵。額は大輔君ですね。綺麗な彫刻。」

和人「その額に入っている絵誰描いたと思う?」

紗菜「こっちは筆の運び方、鷲尾さんの絵と似てますね。」

和人「おっさすがだなぁ。紗菜が描いた絵は剛が描いた。これは分かるかぁ?」

紗菜「裕介さんではないですが、誰ですかね。ん~」

和人「eternal lineは智也だぞ。」

紗菜「えっあっ。縁の端にTって書いてありますね。だからお兄ちゃんの書斎の近く油絵の具の匂いしたんですね。」

和人「なかなかだろ?」

紗菜「私お兄ちゃんの絵は初めて見ました。筆の運び方、堅苦しいですね。」

和人「ははっまぁそう言うな。」

砂原「そろそろ家のさー連れてっていーか?」

和人「紗菜も着替え持って和室いけ。ハーフケットは持って行くか?」

紗菜「はい。おやすみなさい」

和人「おやすみ。智也イビキかくなよ。」

砂原「寝てるときまでは分からん。おやすみ」

紗菜も和室に合流。

屋根裏では··片付け後の事を千尋、剛が裕介に話していた。

裕介「そっか俺本当、智兄に頭あがんないな。それに泣かせてしまうなんて。」

鷲尾「でも俺、愛情深いんだなぁって思ったぞ。普段は仕事でしか知らないけど、いつも堂々とした背中をした人がみんなに力をかしてください。って頭下げたり。それもカッコ良かったけどな」

千尋「智也さんは二人の為なら最大限力をかしたいと言ってたぞ。そんな人と家族何だ紗菜も愛情は深いはずだ。」

裕介「そうなんだよ。傷付けてばかりなのに、入院に使うもので買いに行きにくい物があったら言ってくれって。そこまで心配しなくていいのに。」

千尋「紗菜の心が無理しないようにしてやらないとな。」

裕介「そうだね。ありがとう教えてくれて。俺出来るだけ紗菜があこがれてる円い家族になれるようにする。色々考え直すよ」

鷲尾「ちゃーんとみんなを頼れよ?その為に部長頭下げてくれたんだからな。」

裕介「頼りにしてる。でも俺がきちんと紗菜を不安にさせないように強くならないと。」

千尋「会社ではブラザーズと鳩さんが奮起してくれるから、小鳥邸は俺達と特に裕介、踏ん張らないとならないぞ。」

裕介「鳩?ポッポ?」

千尋「智也さんの言動と涙にびっくりして鳩豆になってるってアキさんに突っ込まれた鷲がいる。」

鷲尾「そりゃーびっくりするよ。でも鳩は遠慮する。」

裕介「ありがとう。何だか安心した。俺本当いい家族と仲間に恵まれたな。」

鷲尾「分かったら老け込まないうちに早く寝ろ。」

千尋「ここ三人同級生な。」

裕介「でもやっぱり23って若いよ。だってまた明日走り込み行こうとしてるし。」

千尋「一緒に行ったらいいだろう。」





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