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主人公と祖父との関係を書いたヒューマンドラマ系小説。
ややシリアスです。

一年の時に同じクラスになったアイツは誰ともつるまず、不良生徒として女子からも男子からも怖がられていた。

実際、アイツが屋上で独り煙草を吸っているのも見掛けた事もある。

でも、アイツは授業をサボる事の方が多いのにテストでは常に学年トップの成績っつー不思議な奴だ。

昼休みに突然、忍足からの呼び出しがあった。
テニスの事の話だろうか……それならば部長の俺としては話を聞かない訳がない。

好きな物？そう訊かれたら答えは簡単だ。
二次元。美しい物。以上。
二次元だったらイケメンだろうが美少女だろうがどっちでも良い。

中学校の頃、成績が良かった私は県内でも有数の進学校に入学出来た。
勿論、それは私が勉強を頑張ったから実現出来た事だ。

【Case1 3-A担任教師　山田明子】
3-a・
私はこのクラスの担任教師であり、この私立上東高校で現代文の教師をしている。

夕焼けが黄昏時を思わせる放課後。

オレは屋上で独り煙草を燻らせいた。

目に飛び込んでくる光景は部活をしている奴等の元気が良い掛け声。

その中の光景の一つにオレはボーっと煙草を吸いながら見詰めていた。

勉強とテニスの効率的な練習方法や今日の部活の反省点や改善策をノートに綴っていると流石の俺も疲れて外の空気を吸いたくなった。

　平成三十年の自殺者の数は二万八百四十人だった。
この人数は昭和五十六年以来、三十七年振りに二万一千人を下回ったと言う。
当たり前の事だが、この世界では毎日新たな命が誕生し、尊い命が消えていく。
喜びの涙、悲しみの涙が流れているのだ。
人間は「死」をある種タブーな話題として扱っている様に私は感じている。
人間はいつの日か必ず死を迎えるのに…。